霜降と重なる十三夜は、片見月にしないほうがいい

今日は二十四節気の霜降です。朝の空気が一段と冷たくなり、山のほうから紅葉の便りが届きはじめるころです。

菊池です。

そして今夜は十三夜でもあります。9月の中秋の名月から、およそひと月後の月です。後の月とも呼ばれ、満月より少しだけ欠けた形をしています。昔から、中秋の名月と十三夜は両方そろえて見るものとされ、片方だけ見ることを片見月といって、縁起がよくないと言われてきました。

先月、中秋の名月を家のどこから見るかという話を書きました。今夜はその続きのような気持ちでいます。言い伝えを信じるかどうかは別として、ひと月前に見上げた月を、もう一度同じ場所から見てみる。それだけで、季節がひとつ進んだことが体で分かる気がしています。

十三夜は、栗名月や豆名月とも呼ばれます。ちょうど栗や枝豆が出回る時期だからだそうです。立派なお供えでなくても、夕ごはんに栗ごはんを炊く、枝豆をゆでる。それくらいの小さなお月見で十分だと思っています。食卓に季節のものがひとつ並ぶだけで、家族の会話が少し変わったりします。「今日は何の日だっけ」と聞かれたら、それがもう、お月見の始まりです。

住まいのことでいえば、部屋の明かりを少し落とすと、窓の外がよく見えるようになります。天井の照明を消して、手元の灯りだけにしてみる。月を見るための特別な場所がなくても、窓がひとつあれば、家の中から季節を眺めることはできます。

片見月にならないように、今夜は少しだけ空を見上げてみてください。

それでは、また。

No.7283

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