平屋の良さは、“広がり”より“切り替えの少なさ”かもしれない

平屋の話になると、開放感がある、かっこいい、階段がない、という話がよく出ます。
どれももちろんその通り。
ただ、住み方という視点で見ると、平屋の良さはそれだけではないなと感じます。

菊池です。

個人的に平屋の強さは、生活の中の切り替えが少ないことだと思っています。
上に行く、下に行く、家事をしながら誰かの気配を探す、階ごとに温度差がある。
二階建てでは自然に起きるこういう“切り替え”が、平屋だとかなり減る。
その分、暮らしがスッと流れる感じがあるんですよね。

SOLE LIVINGでも、平屋は昔から愛される住まいとして紹介されていますが、実際、平屋って“今風の流行”というより、暮らしやすさの本質に近い選択肢なんだと思います。
動線の短さだけではなく、家族の距離感、空気のまとまり、暮らしのリズム。
そういうものが整いやすい。

もちろん、平屋だから万能という訳ではありません。
敷地条件や周辺環境、採光の取り方、視線の抜き方。
しっかり考えた方がいい部分も多いです。
ただ、そういう条件が合う土地であれば、住んだ後の“無理のなさ”はかなり大きい。

この春からの新生活を見据える中で、
「何部屋必要か」
「どの設備にするか」
の前に、
「毎日、どれだけ移動したいか」
「家の中でどんな流れで暮らしたいか」
を考えると、平屋の見え方も変わってくるかもしれません。

広いからいい、ではなく、暮らしに余計な切り替えが少ない。
平屋の魅力って、案外そこにあるのかなと思います。

それでは、また。

No.7075

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建物の印象は、“入口の3メートル”でだいたい決まる

法人建物の印象って、どこで決まると思いますか。
立派な外観、最新の設備、広い会議室。
もちろんそれらも大事ですが、実際には“入口から最初の数メートル”で、だいたい空気感が伝わる気がしています。

菊池です。

駐車場から入口へ向かう間。
玄関扉の前。
入ってすぐの床、照明、掲示物、におい、物の置き方。
このあたりに、その会社の“整い方”が出るんですよね。
豪華である必要はありません。
でも、迷わない、雑然としていない、歓迎されている感じがある。
この差は大きいです。

特に3月末から4月にかけては、新しい取引先の訪問や、異動、採用、年度始めの来客も増えてきます。
そんな時に、入口まわりが少し整っているだけで、建物の印象はかなり変わります。
逆に、物が仮置きされている、案内が分かりづらい、掲示物が古いまま残っている。
これだけで、もったいない空気になるんですよね。

大きな工事はいりません。
入口のマットを替える。
古い掲示物を外す。
傘立てや消毒関係の置き方を見直す。
来客導線にある物を一旦減らす。
それだけでも十分変わります。

建物は、使う人には当たり前でも、初めて来る人には“その会社そのもの”に見えます。
だから入口は、単なる出入り口ではなく、会社のスタンスが見える場所でもある。
新年度前に一度だけ、入口から3メートルを見直す。
これ、案外コスパのいい改善かもしれません。

それでは、また。

No.7074

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“窓の外”で家の印象は決まる

家づくりというと、つい室内ばかりに意識が向きます。
床、壁、照明、キッチン、収納。
もちろんどれも大切なのですが、住み始めてから案外大きいのが、窓の外に何が見えるか、という事です。

菊池です。

例えば、朝一番に開けるカーテンの先。
そこに空が少し見えるのか、植栽が見えるのか、隣家の壁が近いのか。
これだけで、その部屋の印象ってかなり変わります。
同じ広さでも、窓の外に抜けがあると広く感じますし、逆に圧迫感があると落ち着かなくなる。

SOLE LIVINGの家づくりを見ていても、ただ採光を取るだけではなく、“外とのつながり方”を丁寧に考えているなと感じます。
光が入ればいい、というだけでなく、その光がどんな景色と一緒に入ってくるか。
ここまで含めて設計されている家は、暮らし始めてからの満足感が違うんですよね。

春は、窓の外が一番気持ちよく見える季節かもしれません。
木の葉が少しずつ変わってきたり、光の角度がやわらかくなってきたり。
だからこそ、家づくりの時にも「この窓から何が見えるか」を一度想像してみるといいと思います。
風通しや明るさと同じくらい、“景色の質”って大事です。

家の居心地って、部屋の中だけで完結しません。
窓を通して外とどうつながるか。
その感覚があるだけで、同じ家でもずいぶん違って感じる。
だから窓計画は、採光や通風だけではなく、“視線の先に何を置くか”まで含めて考えたいですね。

それでは、また。

No.7073

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年度替わりこそ、“使っていない部屋”を見直すタイミング

年度末から新年度にかけては、会社の中の動きがいろいろ変わります。
人の配置、仕事の流れ、保管する書類、使う備品。
そういう変化の中で、意外と見落とされがちなのが、「今その部屋、本当にその使い方のままでいいですか?」という視点です。

菊池です。

社屋や事務所、工場の管理をされている方とお話ししていると、
「昔はこの部屋をよく使っていたけれど、今はあまり使っていない」
「気づいたら物置化している」
というスペース、結構あります。
会議室、倉庫の一角、空いた事務室、使い方が曖昧になった休憩室。
こういう場所って、実は会社の課題を映している事が多いんですよね。

例えば、会議室が空いているのに、別の場所で打ち合わせをしている。
倉庫が足りないと言いながら、使われていないスペースがある。
応接が足りないと思っていたら、導線の問題で“使いにくいだけ”だった。
こういう事、案外あります。

大掛かりな改修をしなくても、部屋の役割を見直すだけで変わる事は多いです。
配置を変える。
使う目的を絞る。
思い切って共用にする。
あるいは逆に、誰もが使う部屋から“特定用途専用”に変える。
建物を増やす前に、まず今あるスペースの意味を見直す。これ、結構効果があります。

4月が始まる前の今は、そういう整理をするにはちょうどいいタイミングです。
忙しい時期ではありますが、だからこそ、次の一年を見据えて「何に使う部屋なのか」を一度だけ整えておく。
建物の価値って、新しく建てることだけじゃなく、今ある空間を上手く使い直すことでも高まるんだと思います。

それでは、また。

No.7072

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“片付く家”より、“戻しやすい家”の方が長続きする

家づくりのご相談を受けていると、「収納は多い方がいいですよね」という話は本当によく出ます。

もちろん、それはその通り。物が入らなければ始まりません。

ただ、住み始めてからの実感で言うと、片付く家かどうかは“収納量”だけでは決まらないんですよね。

菊池です。

最近あらためて思うのは、片付く家というより、戻しやすい家の方が長続きするという事です。

人って、毎日完璧には動けません。

忙しい日もあるし、疲れている日もあるし、子どもがバタバタしている日もある。

そんな時でも、「ここに置けば一旦整う」という場所がある家は、散らかっても戻しやすいんです。

例えば玄関。

靴をしまう場所だけではなく、上着、バッグ、学校や仕事の荷物を“ひと呼吸置ける”場所があるか。

リビングも同じで、きれいに飾るための収納ではなく、「毎日使う物を戻すための近さ」があるかどうか。


この“戻す距離”って、かなり大きいです。

SOLE LIVINGの家づくりを見ていても、単に収納量を増やすというより、暮らしの流れに合わせて収納を考えるスタンスがあるなと感じます。

要は、“どこにしまうか”より、“どう戻るか”の発想ですね。

この違いが、住んでからのストレスに結構効いてきます。

春は、生活の流れが変わる季節でもあります。

新しい学校、新しい仕事、新しい時間割。

こういう変化がある時期ほど、家の中に“戻しやすい仕組み”があると助かります。

収納って、広さの話に見えて、実は習慣の話でもあるんですよね。

片付けが得意じゃなくても整いやすい家。

その方が、たぶん毎日はラクです。

収納を考える時も、「何をどれだけ入れるか」だけでなく、「どう戻ってくるか」を一緒に考えてみると、家の見え方が少し変わるかもしれません。

それでは、また。

No.7071

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壊す前に、“残したいもの”を言葉にしてみる

リノベーションの相談を受けていると、最初はどうしても「古いから変えたい」「使いにくいから直したい」という話から入る事が多いです。

もちろん、それは自然な流れですし、困っているからこそ相談になる訳です。

菊池です。

ただ、そこで一つ大事にしたいのが、“直したい所”と同じくらい“残したいもの”も言葉にしておく事です。

これ、意外と後から効きます。

例えば、古い梁の表情。

長年使ってきた床の雰囲気。

窓から見える景色。

光の入り方。

家族の中で当たり前になっている動線。

こういうものは、古い家の不便さの中に埋もれてしまいがちですが、実はその家の魅力でもあるんですよね。

リノベーションは、新築のように“ゼロから全部つくる”訳ではありません。

今あるものをどう活かして、どこに新しい価値を足すか。

このバランスが面白さでもあり、難しさでもあります。

だからこそ、「ここは不便だから変えたい」だけで進めると、その家らしさまで消してしまう事がある。

春は、暮らしを見直したくなる季節です。

進学、就職、異動、家族の変化。

そんな節目だからこそ、家の事も“古いから壊す”ではなく、“これからの暮らしに何を残したいか”という視点で考えてみると、選択肢が少し広がるかもしれません。

リノベーションって、単なる更新ではなく、ある意味で“再編集”なんですよね。

今の家にある良さを拾い直して、これからの暮らしに合わせて組み直す。

そう考えると、古い家にもまだまだ可能性はあるのかなと感じます。

壊す前に、残したいものを一度言葉にしてみる。

その一手間で、リノベーションの質は結構変わる気がします。

それでは、また。

No.7070

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非住宅でも、“居心地”は後回しにしない方がいい

社屋、工場、倉庫、店舗。

法人建物の話になると、どうしても最初は機能やコスト、法的な条件、耐久性といった話が中心になります。

当然です。そこが外せないからこそ、建物として成立する訳ですから。

菊池です。

ただ、その上で思うのは、非住宅の建物でも“居心地”は後回しにしない方がいい、という事です。

居心地というと、少し柔らかい言葉に聞こえるかもしれません。

でも実際には、社員さんが働きやすいか、来客が落ち着けるか、空気感にストレスがないか、移動や待機がしやすいか。

こういう部分って、日々の仕事の質に直結します。

建物の設置目的や利用目的を深く理解する、というのは、言葉にすると当たり前のようですが、これを本当にやろうとすると、結構奥が深いです。

工場なら、生産効率だけでなく、作業者の疲れ方や休憩の取り方も関係します。

社屋なら、執務だけでなく、来客対応や採用時の印象にも影響します。

店舗なら、売るための空間である前に、居やすいと感じてもらえるかどうかがある。

つまり、非住宅の居心地って、単なる“見た目の良さ”ではなく、機能の一部なんですよね。

ここを削り過ぎると、あとから運用で苦労する事が多い。

もちろん、何でも豪華にすればいい訳ではありません。

大事なのは、その建物を使う人にとって“どこが快適さの要になるか”を見極める事。

そこにちゃんと手をかけると、建物の印象も、使われ方も変わってきます。

建物は、ただ建てばいい訳ではなく、そこで過ごす時間が心地いいかどうかまで含めて価値になる。

住宅では当たり前に語られるこの感覚を、非住宅でももう少し大事にしていいのかなと、そんな事を感じています。

それでは、また。

No.7069

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キッチンの高さより、“目線の高さ”が大事な時もある

家づくりでキッチンの話になると、設備の機能や天板の高さ、収納量に目が行きます。

もちろんそこは毎日使う場所ですから、とても大事。

ただ、最近あらためて思うのは、キッチンって“作業場”である前に、“家族との関係が出る場所”でもあるなという事です。

菊池です。

例えば、キッチンに立っている時。

ダイニングに座っている人と、自然に目が合うか。

リビングにいる子どもの様子が、無理なく視界に入るか。

話しかけられた時に、首だけで返せるか。

こういう事って、使い始めてからじわじわ効いてくる部分なんですよね。

SOLE LIVINGのモデルハウスでも、キッチンとカウンターをフラットに繋げつつ、キッチン側の床を少し下げる事で、家事をしながらでも目線を合わせやすくする工夫があります。

この発想、すごく面白いなと思っていて、キッチンを“孤立した作業スペース”にしないためのやり方なんですよね。

家づくりでは、どうしても「見える収納」「隠せる収納」「動線」みたいな言葉が先に立ちます。

でも、実際の生活って、誰かが料理していて、誰かが座っていて、誰かが話しかけてくる。

そういう時間の積み重ねです。

だからこそ、キッチン周りは寸法だけでなく、“家族との距離感”も一緒に考えた方がいい。

春休みが近づくこの時期は、子どもが家にいる時間も少し増えてきます。

そうなると、キッチンに立ちながら交わす会話って、意外と大きい。

料理をする場所としてだけじゃなく、家族の空気をつくる場所としてキッチンを見る。

そんな視点も、家づくりには大事かなと思います。

それでは、また。

No.7068

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夏前に慌てない会社は、3月に空調を気にしている

3月は、寒い日もあれば急に暖かい日もあって、建物の設備には少し難しい季節ですね。

まだ暖房を使っているのに、日によっては日中暑い。

人間もそうですが、建物もこの“季節の切り替わり”で少し負荷が変わる時期です。

菊池です。

法人建物で、この時期におすすめしたいのが空調設備の見直しです。

と言っても、大掛かりな話ではなくて、

「効きが悪い部屋はどこか」
「去年の夏、どこで困ったか」
「異音や水漏れっぽい症状はなかったか」

これを今のうちに整理しておく、という話です。

なぜ3月かというと、夏に入ってからでは遅いケースがあるからです。

本当に暑くなってから「1台止まりました」「この部屋だけ冷えません」となると、修理も交換も混みますし、何より業務への影響が大きい。

逆に、この時期なら「まだ動いているけど少し怪しい」を拾いやすい。

ここが大事なんですよね。

工場でも倉庫でも事務所でも、空調って“無いと困る”のに、“動いていて当たり前”になりやすい設備です。

だから、壊れるまで放置しやすい。

でも実際には、効きのムラ、音、臭い、ドレンまわりの変化など、前兆は案外出ています。

おすすめは、担当者一人で抱えない事。

現場の人、事務の人、来客のある場所の人、それぞれ感じている“ちょっと気になる”を一回集める。

その情報があるだけで、点検や見積りの精度はかなり変わります。

夏本番のトラブルって、春のうちに手を打てたかどうかで差が出る事が多いです。

という事で、まだ暑くない今のうちに、空調の事を少しだけ気にしておく。

地味ですが、かなり効く備えかなと思います。

それでは、また。

No.7067

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いい間取りは、図面の前の会話で決まる

家づくりの相談を受けていると、「早くプランを見てみたい」というお気持ちは、とてもよく分かります。

やっぱり図面が出てくると、一気に現実味が増しますからね。

菊池です。

ただ、長くこの仕事をしていて思うのは、いい間取りって、図面を描くスピードで決まる訳ではないという事です。

むしろ、その前にどれだけ会話が出来ているか。

ここでかなり差が出る気がしています。

「どんな家にしたいですか?」と聞かれると、皆さん最初は少し止まります。

それは当然で、すぐに言葉に出来るものばかりではないからです。

でも、

「平日の朝はどんな感じですか?」
「休日は家でどこにいる時間が長いですか?」
「洗濯や料理は誰がどう動きますか?」

そんな話をしていくと、そのご家族らしい暮らし方が少しずつ見えてきます。

ここを丁寧にやると、間取りは“正解を当てにいく作業”ではなく、“暮らしを形にしていく作業”になっていきます。

逆に、この部分が浅いままだと、収納を増やしたり、部屋を足したり、設備を豪華にしたりしても、どこかで「なんか違う」が残りやすいんですよね。

家づくりって、つい目に見える要素に意識が向きます。

床の色、キッチン、外観、窓の大きさ。

もちろん大事です。

でも、本当に後悔の少ない家って、そういう見える部分の前に、“家族の会話がちゃんと整理されている家”だったりします。

図面は、その会話の後からついてくるもの。

そう考えると、最初のヒアリングや打ち合わせの時間も、少し見え方が変わるかもしれません。

急がない方が、結果として近道になる。

家づくりって、そういう場面が結構ありますね。

それでは、また。

No.7066

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