「理念」や「ビジョン」を、日々の現場に落とし込むということ

会社のホームページやパンフレットには、「理念」や「ビジョン」がよく掲げられています。

私たち相陽建設も例外ではなく、「お客様の暮らし・事業に寄り添う存在でありたい」といった想いを言葉にしています。

ただ、どんなに良い言葉を並べても、それが現場での行動につながっていなければ、ただの“飾り”になってしまいます。

大切なのは、「理念やビジョンを、日々の小さな判断に落とし込めているかどうか」だと感じています。

例えば、お客様との打ち合わせで時間が押してしまったとき。

次の予定が詰まっている中で、「ここで区切るべきか」「もう少しだけ深掘りするべきか」を迷う場面があります。

そんなときに、「目の前のこの方にとって、一番良い判断は何か」というシンプルな問いに立ち返れるかどうか。

そこに、会社としてのスタンスが表れます。

現場の動きも同じです。

工期やコストのプレッシャーがある中で、「見えなくなる部分」の納まりや、「あとで困りそうな細部」にどこまで手を入れるか。

完璧を目指し過ぎて現実的でなくなるのも問題ですが、「まあこれでいいか」が増えすぎると、理念とのギャップは広がっていきます。

理念やビジョンは、立派な額に入れて飾るためのものではなく、現場で迷ったときに「最後の決め手」として使うためのもの。

そのためには、社員一人ひとりが、自分の言葉で言い換えられるくらいの距離感で、理念と付き合っているかどうかが大事だと思っています。

お客様から見れば、そんな内側の事情は分からないものかもしれません。

それでも、「この会社に頼んで良かった」と思っていただける瞬間の裏側には、必ず現場での小さな判断の積み重ねがあります。

そこに、私たちが掲げている言葉がきちんと反映されているように、日々の仕事を整えていきたいと感じています。

それでは、また。

No.7005

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「正解の間取り」を探すより、“自分たちの失敗パターン”を知っておく

家づくりの情報を集めていると、「この間取りが正解」「これが今どきのスタンダード」といった表現をよく目にします。

もちろん、住みやすさの工夫が詰まったプランはたくさんありますが、実はそれ以上に大事なのが、「自分たち家族の失敗パターン」を知っておくことだと感じています。

例えば、「片付けが苦手」なご家庭。

どれだけ収納を増やしても、“しまうまでの一歩”が遠いと、やがてリビングに物が溜まってしまいます。

そんなときは、「玄関すぐのただいま収納」「リビング近くに“とりあえず置き場”を用意しておく」など、完璧な片付けを前提にしない工夫が効いてきます。

「つい夜更かししてしまう」タイプの方であれば、寝室とリビングの距離感も重要です。

テレビの光や音がそのまま寝室まで届くと、ついつい夜更かしの習慣から抜け出しづらくなります。

逆に、寝室に向かうまでに“一区切り”の動線があるだけでも、生活リズムを整えやすくなります。

お子さんの宿題を見てあげたいのに、ついタイミングを逃してしまう…というご家庭なら、ダイニングとスタディスペースの位置関係がポイントになります。

目が届く範囲に机を置くのか、あえて少し離れた場所にするのか。

普段の関わり方によって、良い距離感は変わります。

こうした“失敗パターン”は、他人にはなかなか見えませんが、家族自身が一番よく知っています。

だからこそ、間取りの打ち合わせ前に、「今の暮らしでよく起こる困りごと」や「つい繰り返してしまう失敗」を紙に書き出してみることをおすすめします。

正解の間取りを探し続けるよりも、「自分たちらしい失敗を減らす間取り」を考えていく。

そんな視点が加わると、図面を眺める時間が、もう少し自分たち寄りの楽しい時間になるかもしれません。

それでは、また。

No.7004

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“余っているスペース”から始める、社屋や倉庫のちょこっと改善術

法人のお客様とお話ししていると、「社屋や倉庫のどこかが常に手狭」「一方で、あまり使っていない部屋やスペースもある」というお悩みをよく耳にします。

新しい建物を建てるほどではないけれど、今ある建物をもう少しうまく使えたら…という感覚に近いかもしれません。

そんなときに最初にやってみていただきたいのが、「余っているスペースの棚卸し」です。

会議室、倉庫の一角、昔の部署の名残であまり使われていない部屋などを歩いてみて、「本当にこのままで良いのか?」と問い直してみます。

例えば、週に数回しか使われていない会議室を、打ち合わせとテレワーク用の個室ブースに兼用する。

倉庫の高い位置の棚を、頻度の低い資材専用に整理し直し、腰の高さ付近を“よく使うものだけのゾーン”に変える。

通路の突き当たりに、簡易な作業台と収納を置いて“小さな整備スペース”をつくる。

こうした小さな工夫でも、現場で働く人の動きや気持ちは大きく変わります。

重要なのは、「もっと広い建物があれば…」と考える前に、「今の建物の使い方に余白はないか?」という視点を持つことです。

もし社内だけではアイデアが出てこないときは、日々現場にいるスタッフの声を聞いてみると、「ここをこうしたらいいのに」という提案が意外とたくさん出てくるかもしれません。

図面では見落としていた“活かせる場所”が見つかれば、建物はもう一段階、会社の役に立つ存在になってくれるはずです。

それでは、また。

No.7003

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家づくりの最初の一歩は“家族の優先順位マップ”づくりから

家づくりの相談をしていると、「やりたいことが多すぎて整理できていない」というお話をよく伺います。

広いリビング、たっぷり収納、書斎、アイランドキッチン、吹き抜け、庭…どれも魅力的ですが、全部を詰め込もうとすると、予算も敷地もパンパンになってしまいます。

そこでおすすめしたいのが、「家族の優先順位マップ」をつくることです。やり方はシンプルで、まず家族それぞれに「絶対に叶えたいこと」「できれば欲しいこと」「あったら嬉しいけど無くても困らないこと」を書き出してもらいます。

ポイントは、“一人ひとりの本音”をいったん分けて出すこと。

親としては収納や家事動線が気になっていても、子どもたちは「庭でボールを投げたい」「自分のスペースが欲しい」といった素朴な願いを持っていたりします。

ここで出てきた言葉は、土地選びや間取りづくりの大事なヒントになります。

次のステップは、それを「家族全体のマップ」にまとめる作業です。

書き出された項目をテーブルの上に並べて、「これは優先度が高いね」「これは後まわしでもいいかもね」と話し合っていきます。

ここで大切なのは、「誰か一人の希望が全部通る」形ではなく、「みんなが少しずつ譲り合いながら、全体として納得できるラインを探す」感覚です。

最終的には、「今回は見送るけれど、将来こういうリフォームで叶える」という“第二案”が見つかることもあります。

今と将来の両方を見据えた選択ができると、完成したあとに「やっぱりあれも付けておけばよかった…」というモヤモヤも減らせます。

図面や見積もりを比べる前に、一度じっくり家族で優先順位マップをつくってみる。

それだけでも、家づくりの打ち合わせの質がぐっと変わってくるはずです。

それでは、また。

No.7002

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モデルハウスやショールームで“質問上手”になるためのメモ術

家づくりの初期段階で、モデルハウスやショールームを回る方は多いと思います。

ただ、見終わったあとに「結局、何が良かったのかよく分からなくなってしまった」という声もよく聞きます。

せっかくの時間をもっと活かすために、おすすめしたいのが“質問メモ”を事前に準備しておくことです。

やり方はとてもシンプルで、「今日はこの3つだけは聞いて帰る」という項目を決めておくだけです。

例えば、

・この価格帯の家で、多い後悔ポイントは何か
・実際のお客様からよく相談される資金の不安は何か
・この会社が、他社と一番違うと思っているところはどこか

といった、“パンフレットには書いていなさそうなこと”を中心にメモしておきます。

見学当日は、担当の方の説明を一通り聞いたあと、「事前にメモしてきた質問があるのですが…」と切り出してみてください。

こうすると、相手も構えすぎず、現場感のある本音トークが出てきやすくなります。

また、見学後にメモしておきたいのは、「数字や設備の名前」よりも、「自分たちの気持ちの変化」です。

・ここに住んだら、どんな休日になりそうだと感じたか
・家族の反応で、印象的だった一言は何だったか
・違和感を覚えたポイントはどこだったか

こうした感想を数行でも書き残しておくと、後から他の会社やモデルハウスと比較するときに役立ちます。

情報が多い時代だからこそ、「見てきたはずなのに、よく覚えていない」を減らす工夫が大切です。

質問メモと感想メモ、その2つをセットにしておくことで、モデルハウスやショールームで過ごす時間が、ぐっと“自分たちの家づくりの時間”に近づいていくはずです。

それでは、また。

No.7001

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倉庫や工場の“動線渋滞”を解消する、現場ヒアリングのコツ

法人のお客様と話していると、「倉庫や工場内のレイアウトをどうにかしたい」というご相談をいただくことがあります。

フォークリフトと人の動線が交差して危ない、ピッキングのルートが長くて非効率、荷物の一時置き場がいつもあふれている…。

こうした“動線渋滞”は、安全面と生産性の両方に影響してきます。

改善のスタートとしておすすめなのが、「現場の声を聞く順番」を意識することです。

いきなりレイアウトの案を出すのではなく、まず現場のスタッフに「一日の動き」を語ってもらうところから始めます。

・どの時間帯に、どの通路が混みやすいのか
・どの作業時に、移動距離が長いと感じているのか
・危ないと感じた瞬間や、ヒヤリとした経験はどこで起きたのか

こうした話を、図面を見ながら付箋やペンで書き込んでいくと、「渋滞ポイント」「危険ポイント」が視覚化されてきます。

次に、「理想の動き方」をシンプルな言葉で定義してみます。

例えば、「フォークリフトはできるだけ同じルートを回る」「人の動線は“逆走”を減らす」「ピッキングはゾーン制で考える」など、いくつかの約束事を決めたうえで、レイアウトを見直します。

ここで大事なのは、“完璧な最終形”をいきなり目指さないことです。

まずは一部の棚の向きを変えてみる、通路幅を少し広げてみる、動線の重なりを一箇所だけ減らしてみる…。

小さなトライ&エラーを重ねながら、「現場の感覚」と「図面上のロジック」をすり合わせていくほうが、結果的に定着しやすくなります。

倉庫や工場の改善は、「設備投資」だけでなく、「動き方のデザイン」でも変えられます。

現場の人たちと一緒に地図を囲みながら、「ここをもう少しラクにできないかな?」と考える時間をつくることが、最初の一歩かもしれません。

それでは、また。

No.7000

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二世帯・近居を考えるときに、“お金以外”で話しておきたいこと

ご相談の中で、「実家のそばに家を建てようか」「二世帯住宅も選択肢に入れている」というお話を伺うことがあります。

どうしても最初は、建築費やローン、相続など“お金”の話に意識が向きがちですが、同じくらい大切なのが「日常の距離感」についてのすり合わせです。

例えば、「玄関を分けるかどうか」。

完全分離にするのか、玄関だけは一緒にするのか、住み方によって正解は変わります。

大事なのは、「どのくらいの頻度で顔を合わせたいか」「どこまで生活リズムを共有できそうか」を、ざっくばらんに話してみることです。

キッチンについても同じです。

一緒にご飯を食べるのが週に何回くらいありそうか。

お互いの仕事や外食の頻度を考えると、どこまでを“共用”にして、どこからを“別々”にしたほうが気を遣わずに済むのか。

こうした感覚のズレは、間取りの段階である程度見えてきます。

また、「将来、どちらかの世帯構成が変わったときにどうするか」も、頭の片隅に置いておきたいテーマです。

子どもが独立した後、片側だけが広く余るのか。

介護が必要になったとき、誰がどこでどんな役割を担うのか。

もちろん、すべてを事前に決めることはできませんが、「話し合える空気」をつくっておくこと自体が大切だと感じます。

二世帯・近居は、「誰かが得をする・損をする」というゼロサムではなく、どうすればお互いが少しずつラクになり、安心できるかを一緒に探っていくプロジェクトです。

間取りや資金計画と同じくらい、「どんな関係性でいたいか」という話にも時間を割きながら、計画を進めていけるといいなと思います。

それでは、また。

No.6999

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“静けさ”から考える家づくり。音との距離感をどうデザインするか

間取りを考えるとき、「広さ」や「明るさ」はよく話題になりますが、「静けさ」についてゆっくり話す機会は案外少ないかもしれません。

でも実際には、「音との付き合い方」は暮らしの満足度に大きく影響してきます。

例えば、リビングのテレビの音。

小さいお子さんがいるうちは賑やかなのも楽しいものですが、子どもが勉強する時間、大人が在宅ワークをする時間が増えてくると、「同じ空間で別々のことをする」のが難しく感じられる瞬間が出てきます。

こんなときに効いてくるのが、「ちょっと離れた静かな場所」が家の中にあるかどうか。

書斎とまではいかなくても、階段の踊り場や2階ホールの片隅、寝室の一角など、「音が一段階小さくなるスペース」があると、家族それぞれの時間を大切にしやすくなります。

もうひとつは、「水まわりの音」です。

トイレやお風呂、洗濯機の位置と、寝室やリビングとの距離感。

夜遅くにシャワーを使ったり、早朝に洗濯機を回したりしても気にならない配置になっているかどうかは、暮らし始めてからじわじわ実感してくるポイントです。

外からの音も同じです。

道路の交通量や近隣の生活音は、窓の位置やサイズ、ガラスの種類で受け止め方が変わります。

「日中は多少音があっても気にならないけれど、寝室の窓だけは静けさを優先したい」など、時間帯と場所ごとに優先順位を考えておくと、窓計画の答えも変わってきます。

家づくりの打ち合わせでは、ぜひ「一日の中で、静かでいてほしい時間帯はいつか」「家族の誰が、どこで静けさを欲しがりそうか」という話もしてみてください。

“にぎやかさ”と“静けさ”のバランスを意識した間取りは、暮らしのフェーズが変わっても居心地の良さを保ちやすくなります。

それでは、また。

No.6998

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中小企業のための“ゆるっと”長期修繕計画入門

社屋や倉庫、工場などを自社で持っている企業の方と話していると、よく出てくるのが「建物の修繕、行き当たりばったり問題」です。

雨漏りが起きてから慌てて工事、空調が壊れてからバタバタ交換…。

こうした対応が続くと、結果として「気づいたら修繕費がかさんでいた」ということになりがちです。

とはいえ、いきなり本格的な長期修繕計画を作ろうとすると構えてしまいますよね。

そこでおすすめなのが、「ざっくり版の修繕カレンダー」から始めるやり方です。

ステップ1は、「大きなお金が動きそうな項目」をざっと書き出すこと。

屋根や外壁、防水、空調設備、エレベーター、給排水設備、駐車場の舗装など、過去に工事をした箇所と「そろそろ気になっている箇所」をリスト化してみます。

ステップ2は、それぞれの「前回工事の年」と「次に気にしたい時期」をメモすること。

細かく年数を計算する必要はありません。「だいたい10年おきに点検したい」「この設備は15年前から使っているので、そろそろ…」といった感覚値でも十分です。

ざっくりでも「次に気にするタイミング」が見えてくるだけで、心づもりが変わります。

ステップ3は、そのメモを「年度ごとのざっくり予算」に変えてみること。

例えば、「2028年ごろに外壁の点検と部分補修をしたい」「2030年ごろに空調の入れ替えがありそう」などを、会社の中期計画と並べて眺めてみます。設備投資や採用計画と同じ視線で建物を見られるようになると、「いつも突然お金が出ていく」という感覚が少しやわらぎます。

完璧な長期修繕計画を一気につくる必要はありません。

まずはA4用紙1枚に、「建物のこれから」を箇条書きで書いてみることから。

それだけでも、建物を“消耗品”ではなく“会社のパートナー”として捉え直すきっかけになるはずです。

それでは、また。

No.6997

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「いい会社」との出会いよりも、「いい関係」のつくり方

家づくりを考え始めると、まずは「どの住宅会社がいいのか」が気になりますよね。

ランキングや口コミ、SNSの評判も気になるところですが、実はそれ以上に大事なのは、「会社そのもの」よりも「自分たちとの関係づくりがうまくいくかどうか」だと感じています。

例えば、初回相談のとき。

こちらが話している時間と、相手が話している時間のバランスはどうでしょうか。

担当者の説明が一方的に長くなりすぎていないか、自分たちの不安や希望をきちんと引き出そうとしてくれているか。最初の1〜2時間の空気感には、その後の付き合い方が結構表れます。

次に、「分からないことをそのままにしない雰囲気」があるかどうか。

専門用語をさらっと流してしまうのではなく、「ここ、分かりづらいですよね」と前置きをしてから、かみ砕いて説明してくれるか。

逆にこちらが「実はそこ、よく分かってないんです」と言ったときに、表情やトーンが変わらないか。

質問のしやすさは、打ち合わせを重ねるほど効いてきます。

そして意外と見落としがちなのが、「約束や宿題の扱い方」です。

打ち合わせの最後に「次回までにこれを整理しておきましょう」「この資料をお送りします」といった宿題が出たとき、それがちゃんと守られているか。

メールの返信スピードだけではなく、内容が的確かどうかも含めて、「小さな約束の積み重ね」が会社への信頼につながっていきます。

もちろん、会社の実績や性能、価格が大切なのは言うまでもありません。

ただ、数ヶ月〜1年以上にわたって打ち合わせを重ねていく中で、「話しやすい」「相談しやすい」「一緒に考えてくれる」と感じられるかどうかは、資料だけでは分からないポイントです。

「いい会社を探す」のではなく、「自分たちにとっていい関係を築ける会社かどうか」を見る。

そんな視点をひとつ持っておくと、情報の多さに振り回されずに、家づくりのパートナー選びができるのではないかなと思います。

それでは、また。

No.6996

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