5連休は、予定を詰め込みすぎないほうがいい

今年の9月は、敬老の日と秋分の日の間に休日が入り、5連休になっています。

菊池です。

こういう連休になると、つい予定を詰め込みたくなります。旅行、帰省、片付け、普段できない家の用事。休みの日数を見て、あれもこれもと欲張ってしまう気持ちは、わたしにも覚えがあります。

ただ、家づくりのご相談を長く受けてきて感じるのは、連休明けに「結局あまり休んだ気がしない」とおっしゃる方が意外と多いということです。予定を詰め込みすぎると、休みなのに時間に追われる感覚が残ってしまう。これでは、何のための休日かわからなくなってしまいます。

わたし自身、最近は連休の中に、あえて何も予定を入れない時間を作るようにしています。特別なことをしなくても、家の中でゆっくりお茶を飲む、窓を開けて風を感じる、それだけで十分だったりします。予定のない時間があるからこそ、家族との何気ない会話が生まれることもあります。

住まいというのは、こうした「何もしない時間」を心地よく過ごすための場所でもあると思っています。空調の効きすぎない室内、外の風を通せる窓、家族の気配を感じられる間取り。派手さはありませんが、こういう小さな条件が整っているかどうかで、休日の過ごしやすさは案外変わってきます。

予定を詰め込むことだけが、休日の過ごし方ではありません。今年の5連休が、皆さまにとって少しゆとりのある時間になりますように。

それでは、また。

No.7250

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庭のことは、家と同時に考えたほうがいい

朝晩の空気が変わり、庭いじりにもちょうどいい季節になってきました。

菊池です。

現在、相模原市矢部のスタジオで、「庭と家を一緒に考える注文住宅相談会」を開催しています。予約承認制で、期間を区切らずに随時受け付けている相談会です。

家づくりのご相談では、間取りや性能の話が中心になりがちで、庭のことは後回しにされる方が少なくありません。土地が決まって、建物のプランがある程度固まってから、余った部分で庭を考える。実際には、逆の順番で考えたほうがうまくいくことのほうが多いと感じています。

たとえば、リビングの窓の外に何が見えるか。隣家の窓と視線がぶつからないか。洗濯物を干す場所から、道路を歩く人にどう見えるか。こうしたことは、建物の配置や窓の位置を決める段階で一緒に考えておかないと、あとから庭だけで解決するのは難しくなります。逆に、はじめから庭と建物をセットで考えておくと、同じ広さの敷地でも、開放感と落ち着きの両方を手に入れやすくなります。

木を1本植える位置ひとつでも、夏の日差しを遮る道具になったり、リビングからの眺めをつくる主役になったりします。植栽は、建物ができたあとの飾りではなく、暮らしを整える設計要素のひとつだと考えています。

土地探しの段階でも、プランがまだ固まっていない段階でも構いません。庭のことも含めて、まっさらな状態からご相談いただければと思います。

ご予約はソールリビングのイベントページから承っています。

それでは、また。

No.7248

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9月の光は、家のかたちを教えてくれる

9月に入って、家に差し込む光の角度が変わってきたことに気づかれた方はいらっしゃるでしょうか。同じ窓、同じ時刻なのに、床の上を照らす面積が明らかに広がっています。

菊池です。

太陽の高さは、季節でこれだけ変わるのかと毎年驚きます。真夏の正午、太陽はほとんど真上にあります。ところが冬至の頃になると、同じ場所でぐっと低いところを通る。この差が、家づくりの設計ではとても大きな意味を持ちます。

なぜなら、夏の光は入れたくないのに、冬の光は目いっぱい入れたいからです。都合のいい話に聞こえますが、太陽の高さが違うおかげで、これは実現できます。軒や庇の出をきちんと計算して設計すれば、高い位置から来る夏の日射は手前で切り落とし、低い角度で差し込む冬の光は奥まで招き入れることができる。機械も電気も使わず、屋根のかたちだけで季節を選り分けているわけです。

この考え方は、決して新しいものではありません。日本の家が昔から深い軒を持っていたのは、意匠のためだけではなく、この理屈を知っていたからです。わたしたちが設計するとき、まずその土地に立って光の道筋を読むのも同じ理由です。隣にどんな建物があるか、東西南北のどちらが開けているか、冬に影が落ちるのはどこまでか。同じ間取りでも、土地が違えば置き方は変わります。

そのうえで効いてくるのが、建物そのものの性能です。SOLE LIVINGの家づくりでは、クワトロ断熱という考え方を採っています。遮熱、断熱、調湿、透湿。この四つを組み合わせるという意味です。熱を跳ね返し、通しにくくし、そのうえで湿気は動けるようにしておく。数値としての断熱性能だけを追いかけると、湿気の逃げ場を失って壁の中を傷める家になりかねません。長く保たせる家にするには、湿気を閉じ込めないことが欠かせないのです。

素材についても同じ考え方です。0宣言の家として、身体に影響のある材料をできる限り使わない。手間はかかりますが、毎日呼吸する場所ですから、ここは譲れないところだと思っています。

言葉で書くと理屈っぽくなりますが、実際に体験していただくと一秒で伝わります。相模原市矢部のモデルハウスは、そのためにあります。秋の光が入る季節は、いちばん違いがわかりやすい時期です。

それでは、また。

No.7235

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買う前に、一度見せてください

SOLE LIVINGでリノベーションのご相談をお受けしていると、年に何度か、少し申し訳ない気持ちになる場面があります。

菊池です。

「先月、中古の家を買いました。これをリノベーションしたいんです」とお越しいただいて、拝見しに行くと、想定していなかった費用がいくつも出てくる。ご予算の大部分がそちらに消えてしまい、やりたかった内装や間取りに手が回らない。こういうことが、実際に起きます。

ですので、いちばんお伝えしたいのはこれです。契約する前に、一度だけ見せてください。それだけで結果がかなり変わります。

見に行ったときに何を見ているかというと、まず建物の外まわりです。基礎に幅の大きなひび割れがないか、床が傾いていないか。次に、雨漏りの跡です。押し入れの天井や小屋裏を覗くと、過去の履歴はだいたい残っています。それから給排水の配管。築年数によっては、壁や床を開けたときに交換が前提になります。

意外と見落とされやすいのが、増築されている部分です。あとから足した箇所は取り合いが弱いことが多く、そこから傷んでいる例をよく見ます。あわせて、確認申請の書類が残っているか、道路への接し方はどうか、といった書類上の話も確認します。ここが引っかかると、そもそもできる工事の範囲が変わってしまいます。

こうした話をすると不安になるかもしれませんが、逆でもあるんです。事前にわかっていれば、その分を織り込んで買うかどうかを判断できます。値段の交渉材料になることもあります。何より、限られた予算をどこに置くかを最初に決められる。

わたしたちがおすすめしているのは、見えなくなる部分から先に予算を取る、という順番です。断熱と耐震と配管。ここは仕上げてしまうと中々容易には触れません。逆にキッチンや床材は、五年後でも十年後でも入れ替えられます。

物件を探している最中の方も、気になる家が出てきた段階でご相談いただいてかまいません。内見に一緒に伺うこともできます。

それでは、また。

No.7220

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盆明けの、朝いちばん

盆休みが明けました。今朝は、いつもより少し早く現場に入った方も多いと思います。

菊池です。

休み明けの現場でまずやることは、掃除です。段取りの確認より先に、掃き掃除から始まります。

弊社には昔から「現場のショールーム化」というスローガンがあります。誰がいつ来ても、感動と安心を持って帰ってもらえる現場にしよう、という考え方です。基本施策のひとつとして、いまも掲げています。

きれいな現場にしましょう、と言うと、体裁の話に聞こえるかもしれません。実際には、少し違います。

整理されていない現場は、危ない。資材が通路にはみ出していれば、そこでつまずきます。工具が散っていれば、探す時間が積み重なります。そして、汚れた現場では、細かい仕事が雑になっていきます。順番としては、まず安全があって、次に品質があって、その結果として見た目がついてくる。だから掃除を最初にします。

もうひとつ、現場は施工業者にとっての職場でもあります。安全で、作業しやすい。その視点を忘れた現場は、結局いい仕事になりません。

この考え方を、いまは職場すべてに広げようとしています。事務所も、車の中も、机の上も同じだろう、と。これはこれで、耳の痛い話ではあります。

近隣の方への影響も、そこに含まれます。工事をしている以上、音も出ますし、車も出入りします。それでも、朝の掃き掃除を道路まで広げておくかどうかで、受け取られ方はずいぶん変わります。工期の間だけの関係ではなく、そのあともわたしたちはこの地域で仕事を続けます。

家づくりをご検討中の方には、ぜひ工事中の現場を見ていただきたいと思っています。完成した家は、どこの会社でもきれいです。差が出るのは、途中です。足場の中がどうなっているか、養生がどこまでされているか、職人が挨拶をするかどうか。そのあたりに、その会社の仕事の姿勢が出ます。

見学のご希望があれば、お声がけください。抜き打ちで来ていただいても構いません。むしろ、そのほうがありがたい。

さて、今週も暑くなりそうです。現場のみなさん、水分と休憩を。

それでは、また。

No.7216

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帰省したら、実家の家を少しだけ見てください

お盆休みが近づいてきました。今年は帰省されるという方も多いと思います。

そこで、ひとつお願いのようなご提案を。実家に着いたら、家の中を少しだけ歩いてみてください。

菊池です。

見ていただきたいのは、三つです。

ひとつめは、段差。玄関の上がりかまち、廊下と部屋の境、浴室の入口。ご自身が子どもの頃は何でもなかった段差が、親御さんにとっては年々大きくなっています。手すりが一本あるだけで違う場所が、たいてい見つかります。

ふたつめは、温度差。夏ならエアコンのある部屋とない部屋、冬なら居室と廊下や脱衣室。この差が大きい家は、健康面のリスクを抱えています。断熱の改修は、部分的にでも効果が出る工事です。

みっつめは、建てられた年。昭和56年(1981年)6月より前に着工した建物は、いまとは違う耐震基準でつくられています。すぐに危ないという話ではありませんが、一度きちんと調べておく価値はあります。

とはいえ、こういう話を親御さんに切り出すのは、なかなか難しいものです。「この家、危ないんじゃない」と言われて気持ちのいい人はいません。

ですので、切り出し方としては「自分が家を建てようと思っていて、その勉強のために見せてほしい」くらいが、ちょうどいいように思います。実際、実家を見ることは家づくりの勉強になります。自分が育った家の何が快適で、何が不便だったか。それは、これからつくる家の設計条件そのものです。

わたしたちにはリノベーションの専門チームがあり、耐震診断士による建物調査も行っています。気になることが見つかったら、帰省のあとにでもお声がけください。

まずは、久しぶりのご家族との時間を。

それでは、また。

No.7208

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半径15キロという決めごと

社名の由来を聞かれることが、たまにあります。

相陽の「相」は相模原、「陽」は太陽です。太陽は太陽系でいちばん大きな天体で、その恵みは誰にでも等しく届く。そんなふうに光る会社でありたい。そして相模原という地域に根を張って経営していこう。創業者のその二つの想いから、相模原の太陽を縮めて「相陽建設」となりました。

菊池です。

創業は1960年、会社としての設立は1969年です。名前のとおり、ずっとこの地域でやってきました。

その考え方が具体的な形になっているのが、「施工エリアは本社から半径15キロ」という決めごとです。

これは、わたしたちの基本施策のひとつに掲げています。

理由はひとつで、お施主様と施工会社の本当のお付き合いは、お引き渡しをしてから始まると考えているからです。何かトラブルがあったとき、ご自宅の主治医としてできる限り早く駆けつけられる距離。それが15キロだ、という結論でした。

商売としては、遠くの仕事も受けたほうが数字は伸びるのかもしれません。実際、少し離れた地域からお声がけをいただいて、心苦しくお断りすることもあります。

それでも線を引いているのは、建てて終わりにしたくないからです。引き渡しから10年後、20年後に「ちょっと見てほしい」と電話をいただいたとき、その日のうちに行ける。その距離を守ることのほうが、わたしたちには大事です。

そしてもうひとつ、基本施策の最後に「地域社会への貢献」という項目があります。そこにはこう書かれています。まずは100年続くことを目標に、地域から愛される会社をめざす、と。

100年というのは、ずいぶん先の話です。創業から数えても、まだ折り返したあたり。

今日も、車で15分ほどの現場に向かいます。近いというのは、それだけで責任が生まれるものだと思っています。

それでは、また。

No.7205

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竣工図書は、建物の「取扱説明書」です。

建物が完成した時に受け取る図面や書類を、どこに保管しているか分からないという方は、意外と少なくありません。

菊池です。

竣工図、設備図、仕様書、保証書、検査記録などは、完成直後には使う機会が少ないため、書庫や倉庫へしまったままになりがちです。

しかし、これらの書類は、将来の修繕や改修を考える時に大切な情報になります。

壁の中に配管がどのように通っているのか。使用している仕上げ材や設備は何か。過去にどの部分を変更したのか。図面や記録が残っていれば、現地で調べる範囲を絞りやすくなります。

特に工場、店舗、事務所などでは、設備の入れ替えやレイアウト変更を行う機会があります。

新しい機械を設置できるか、電気容量は足りるか、壁を撤去できるか。こうした検討をする際、当時の図面があるかどうかで、調査の進め方が変わります。

もちろん、竣工図があっても、現状と完全に一致しているとは限りません。

完成後に増築や改修を行い、その記録が反映されていない場合もあります。だからこそ、工事をするたびに変更内容を追加し、建物の履歴として残していくことが大切です。

紙の図面だけでなく、写真やデータも含めて整理しておくと、担当者が変わった時にも情報を引き継ぎやすくなります。

誰が保管するのか、どこへ置くのか、更新した時にどう管理するのか。社内で決めておくだけでも、必要な時に探し回る状況を防げます。

建物も、使い続ける中で少しずつ変化していきます。

その履歴を残す竣工図書は、単なる完成時の記念資料ではなく、建物を安全に長く使うための取扱説明書です。一度、保管場所と内容を確認してみてください。

それでは、また。

No.7202

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子ども部屋は、最初から完成させなくてもいい。

家づくりを考える子育て世帯から、「子ども部屋は何畳必要ですか」という質問をよくいただきます。

菊池です。

現在のお子さんの年齢や人数をもとに、それぞれ個室を用意したいと考えるのは自然なことです。

ただ、子ども部屋が必要になる期間は、家の寿命から見ればそれほど長くありません。

小さいうちはリビングで遊び、勉強も家族の近くでする。成長すると個室を使うようになり、その後は進学や就職で家を離れるかもしれません。使い方は、十数年の間に大きく変わります。

そのため、家を建てる時点で一つひとつの部屋を完成させるのではなく、将来分けられる広い空間としてつくる方法もあります。

お子さんが小さい間は、遊び場や家族共用の場所として使う。個室が必要になったら、家具や間仕切りで二部屋に分ける。独立した後は、再び一つの空間へ戻し、趣味や仕事、来客用の部屋として使う。変化に対応できれば、長い期間を無駄なく活用できます。

ここで大切なのは、後から分けることを想定して準備しておくことです。

出入口、窓、照明、コンセント、収納などをあらかじめ考えておけば、将来の変更がしやすくなります。反対に、準備がないまま間仕切りを増やすと、片方の部屋が暗くなったり、使いにくくなったりすることがあります。

部屋の広さだけでなく、家族の中でどこまで個室が必要かを考えることも大切です。

寝る場所としては小さめにし、勉強や読書は共有スペースで行うという選択もあります。

子どもの現在だけに合わせるのではなく、家族の変化を受け止められる余白を残す。そう考えると、子ども部屋のつくり方にも、いろいろな答えが見えてくると思います。

それでは、また。

No.7200

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二世帯住宅で大切なのは、「近さ」よりも距離感。

親世帯と子世帯が一つの建物で暮らす二世帯住宅には、近くに家族がいる安心感があります。

菊池です。

子育てを助けてもらえる。体調の変化に気づきやすい。家や土地を家族で受け継げる。二世帯で暮らすことには、多くのメリットがあります。

一方で、家族だからこそ、生活の違いが気になることもあります。

起きる時間や寝る時間、食事の時間、来客の頻度、音への感じ方。親子であっても、暮らしのリズムや大切にしたいことは同じではありません。

そのため、二世帯住宅では、単純に部屋を二つの世帯へ分けるだけではなく、「どこまで一緒に使い、どこから分けるか」を丁寧に考える必要があります。

玄関を共用するのか、別々にするのか。キッチンや浴室はどうするのか。行き来できる場所を設けるのか。光熱費や日常の家事をどう分担するのか。

間取りの前に、暮らし方のルールについて話し合っておくことが大切です。

何でも共有すれば建築費を抑えられるとは限りませんし、すべてを分ければ快適になるとも限りません。普段はそれぞれの生活を保ちながら、必要な時には自然に助け合える。そのご家族に合った距離感を見つけることがポイントです。

また、現在の家族構成だけでなく、10年後、20年後も考えておきたいところです。

子どもが成長して家を離れる、親世帯の生活に支援が必要になる、使わなくなる部屋が出てくる。将来、部屋の使い方を変えやすい設計にしておけば、暮らしの変化にも対応しやすくなります。

二世帯住宅の正解は、一つではありません。

家族だから分かっていると思わず、お互いの希望と、干渉されたくないことまで率直に話す。その会話から、心地よい距離感のある住まいが見えてくると思います。

それでは、また。

No.7195

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