働く場所の空気は、窓の数だけでは決まらない

10月1日から7日までは、全国労働衛生週間です。職場の健康や働く環境を見直す一週間とされています。

菊池です。

工場や倉庫、作業場の建築や改修のご相談を受けていると、「空気がこもる」「なんとなく息苦しい」というお悩みをよく伺います。そして多くの場合、「窓は十分にあるはずなのに」という言葉がついてきます。

空気の入れ替わりは、窓の数ではなく流れ道で決まります。入口と出口がそろって、はじめて空気は動きます。同じ壁に窓が並んでいるだけでは、開けても空気がその場で揺れるだけ、ということが起きるのです。温まった空気は上へのぼるので、低い位置から取り入れて高い位置から逃がす。この順番が組めているかどうかで、体感はずいぶん違ってきます。

天井の高い建物では、熱や湿気が上のほうに溜まります。逃げ場を失った空気は、やがて作業をする高さまで下りてくる。午後になると急に空気が重くなる職場は、このこもりが原因になっていることがあります。

改修の相談でまず伺うのは、図面より、そこで働く方の話です。どの時間帯に、どの場所がいちばんつらいのか。機械の熱や匂いがどこから出ているのか。その声を手がかりに、換気扇の位置を変える、高窓をひとつ足す、間仕切りの高さを見直す。大がかりに建て替えなくても、打てる手は意外とあります。

過ごしやすくなってきた今は、夏のつらさを思い出しながら落ち着いて話ができる、ちょうどいい時期だと思っています。

職場の空気のことで気になることがあれば、遠慮なくご相談ください。

それでは、また。

No.7262

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