夏の終わりに、床下を開ける

八月も終わりですね。この時期に一度見ておきたい場所があります。床下です。

菊池です。

先日、点検で伺ったお宅で和室の点検口を開けさせていただきました。夏のあいだ、地面から上がってくる湿気と、外から入ってくる暖かい空気。この二つが一年でいちばん重なるのが、実は夏の終わりなんです。冬に結露を気にされる方は多いのですが、床下に関しては夏のほうが条件が厳しい。

開けてまず見るのは、基礎のコンクリートの色です。全体が均一なら問題ありませんが、一か所だけ色が濃く残っている場所があれば、そこは水が来ている可能性があります。次に配管まわり。給排水の管が基礎を抜けているところは、わずかな漏れが長く続いていても気づかれにくい場所です。触ってみて手が濡れるかどうか、そこは必ず確認します。

それから断熱材です。床の裏に入れた断熱材が、部分的に垂れ下がっていることがあります。落ちてしまっていると、その真上の床だけが冬に冷たくなる。「この部屋だけなんとなく寒い」というご相談の原因が、ここだったことは何度もあります。

大事なのは、こうしたものが今日明日どうにかなる話ではないということです。床下の不具合はゆっくり進みます。だからこそ、記録が効いてくる。三年前の写真と並べて「去年より濃くなっていますね」と言えるかどうかで、打つ手も費用もまるで変わります。建物100年サポートで点検の記録を残し続けているのは、その一言を言えるようにしておくためです。

ご自身で潜っていただく必要はありません。ただ、点検口がどこにあるかだけは知っておいていただきたいと思います。たいていは洗面所の下か、和室の押入れの中です。いざというとき、開けられる場所を知っている家と知らない家では、対応の速さが違います。

九月の点検のご依頼が増えてくる時期です。しばらく見ていないな、という方はお気軽にお声がけください。

それでは、また。

No.7227

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