無料公開-その4-

家づくりは十人十色で、様々な考え方があってよろしいかと。

なので、人それぞれの価値感で、自らが行ってきた事の結果の捉え方も様々だと思います。

ここで記された「考え方」は、様々な中の一つに過ぎませんが、その様々な考え方に触れてきた結果、失敗や後悔という結論にならない確率が高いのでは?という自社の結論です。

よろしければ、引き続きどうぞ。

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夢の家を実現するために

くどいようですが、もう一度言わせてください。

「理想の住まいづくりのためには、むしろ“土地なし”のほうがよい」

立地に目がいくと、土地にお金をかけてしまいます。そうではなく、先に家のほうを見ていただけると、あれもしたい、これもしたいという希望が出てきます。

そこから予算の範囲内で作っていくので、夢の形の家に近づけるのです。

「土地も買ってしまったし、頭金も払ってしまって、残った金額はこれしかなくて。

これでなんとかしてよ」と言われても、できないことがたくさんあります。

住宅会社としては、家づくりのお手伝いをさせていただけないことは一番残念なことです。

もちろん、先に土地を買ってしまわれた方が、すべて不幸というわけではありません。

とはいえ、土地を先に決めてしまったことを結局は後悔されている……という声も、残念ながら耳にする事実です。

ですから、どうぞ、土地のない、まっさらの状態で住宅会社をお尋ねください。

 

第二章 「いくらかかるのか」をしっかり把握する

 

重要な数字「総予算」

 

前章では、「土地」と「家」に対する考え方について述べました。

この章では、家づくりの夢を実現させる上で、避けて通れない「お金」の問題についての考え方を取り上げます。

「土地」と「家」、それぞれに配する金額の比率は、人それぞれケースバイケースですが、いずれにしても最終的な判断の決め手は「総予算」であることは間違いないはずです。

通常の場合、この総予算は二つの種類のお金から成り立っています。まず一つ目が、コツコツとしてきた貯金や、ご両親などから受けた援助を含む、自分たちで調達する「自己資金」です。

そして二つ目が、主に住宅ローンなど、銀行からや公的機関から借りてくる「借入資金」です。

こんな会話を聞いたことはないでしょうか。

不動産営業マンCさんと、住宅を検討しているDさん(40歳)との会話です。
C:お客様、ご予算はどのくらいでお考えですか?
D:土地と建物で4000万円ぐらいを考えているのですが……。
C:そうですか、ちなみに自己資金はどのくらいお持ちなのですか?
D:そうですね、だいたい800万円ぐらいです
C:お客様は自己資金で800万円とのことですが、ご年収はどのくらいですか?
D:700万円ぐらいかな〜。
C:そうですか、そのご年収ですと、返済比率40%までお借り入れができますので、35年の住宅ローンで考えると約5000万円程度、借り入れることができますね。
D:そうなんですか!!そんなに借りられますか……。
C:ええ、そうです。ですから、住宅にかかる諸費用を少し多めの300万円は取っておいたとして、ご購入に関する総予算は5500万円ということになりますね。
D : でも、そんなに借り入れても、返すのが大変じゃないですか?
C:いえいえ、決してそんなことはないですよ。この返済比率というのは、それぞれの年収に対して無理なく返していける金額として、最も一般的な基準ですから。
銀行だって、返してもらって初めて商いが成り立つわけですし、大丈夫ですよ。
D:そうですか、それなら大丈夫そうですね。その予算だと、どんな物件があるんですか……?

こんな会話をしながら、営業マンは数多くある物件の中から、最初に考えていた予算より1000万円以上も高い物件をいくつも紹介してきます。

当然、利便性や資産価値の高い物件なので、Dさんにも非常に魅力ある物件と思えてきて、まんざらでもない感じです。

しかし、です。

「総予算=自己資金+総借入可能金額」、本当にこの考え方で正しいのでしょうか。

現在は決して右肩上がりの経済ではありませんし、人口減少化社会です。

日本の会社経営の最大の特徴だった年功序列、終身雇用も、すでに過去のものとなっています。

しかも40歳から35年ローンを組むということは、75歳まで返済をし続けるということになりますから、65歳まで働けたとしても、そこからさらにまだ10年も残存期間があるのです。

家を購入するきっかけは人それぞれですが、購入後も生活は続きますし、予知のできない出来事もついて回るものです。

建設業という職業は、「家」という、生涯にわたっての生活の場を提供していく商いですから、売ってしまえばそれで終わり、というスタンスは許されないものだと考えます。

そう考えると、お引渡し後の10年、20年後の生活パターンも考えてアドバイスをすることも大切ではないでしょうか。

たとえば「お子さんが成長したらこういう出費が必要になってくる」とか、「20年後の退職時の返済元本はこのぐらいの金額ですが……」といったことです。

また、不動産業者ではなかなか難しいのかもしれませんが、建設業者であるならば、家づくりに関しても「こういうことを知っておかないと無駄にコストがかかりますよ」

「こういうところを押さえておかないと、のちのち困ることになりますよ」等、長期的視野に立った、建築のプロとしてのアドバイスをすることも大切な仕事ではないでしょうか。

このような視点で総予算を考えるならば、「総予算=自己資金+無理なく返済していける借入金額」といえるのではないでしょうか?

借りられる金額があったとして、それなら35年で返済できるかもしれなくても、返済のために生活がキツキツになってしまっては仕方がないのです。

理想を言えば、家づくりは「リスクを覚悟の上」ではなく、「安心して支払いができ、老後の心配もない」というのが望ましい形ではないでしょうか。

 

―――――続きは、また次回に。

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