無料公開-その2-

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一時は、福山雅治より売れたんです\(^_^)/

という事で、昨日の続きからどうぞ。

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「立地」の比重を再考する


私の会社を訪れる、土地をお持ちでないお客様も、最初は皆さん一様に「まずは土地から」と考えられ、「できれば立地条件の良いところを」「通勤にも便利な駅の近く
がいい」と、土地に対するご要望から話をされます。

私自身も数年前までは、土地のないお客様に対しては「まずはご希望に添う土地を探さなければ」と、土地に対するご要望を最優先にお聞きし、それに合った土地を探すことに一生懸命でした。

なぜなら、家を建てるそもそもの場所である土地を買っていただかなければ、次のステップに進めないからです。

ところが……。

やっとの思いで理想の土地を購入し、いよいよ夢だった理想の家づくりを具現化するためプランの打ち合わせに入ると、お客様からもれてくるため息の多さ。

そして、私も何度も繰り返してしまう常套句、「それはご予算的に……」の言葉……。

そんな暗い打ち合わせを繰り返しながらも、私も始めの頃は「理想の土地を購入されたのだから仕方ない」と考えていました。

しかし、家を売るセールスマンの性でしょうか、いつの頃からか、この土地優先の考え方に疑問を感じるようになってきました。

「私がお客様に提案しているのは、家であって土地ではないはず。

お客様ご自身も、理想の土地が欲しくて我が社に来たのではなく、理想の家を購入したくて足を運んでくれたのでは」と……。

ここで着目していただきたいのが、生活の場である「家」と、その家が建つ「土地」との関係です。

皆さん、家を購入しようとしているからには、それぞれに予算は決まっています。

土地が駅の近くであろうと、遠くであろうと、「これ以上は出せない」という金額の上限が当然あります。

したがって、問題は「その中での土地と家との配分」ということになります。

立地にこだわる方の気持ちも、もちろんわかります。

「駅前に安いところがあれば……」と思うこともしばしばだと思います。

しかし、残念ながら「現実」はそうではありません。

当たり前ですが、駅に近い、利便性の良い土地は高価格です。

その高い土地を買ってしまえば、建物にかけられる比率は当然小さくなっていきます。

そうなると、当初はどうしても欲しかった設備を、どんどん落としていかなければならなくなります。

たとえば、Aさんのように「奥様の負担を軽くしようと考えた食器洗浄機付きのキッチンや、ご主人が恋焦がれた書斎、家族団欒のゆったりとした広めのリビングは諦めて、ベーシックなもので最低限の広さにしましょう」ということになってしまいます。

このように、土地にお金をかけすぎると、皆さんが最初に家に対して持っていた理想が、どんどんしぼんでいってしまいます。

そういう提案をしなければならないことは、私としても非常に心苦しいものでした。

机をはさんで、お互いにため息をもらしてしまう瞬間です。

 

寝起きするのは「家」

 

「広いリビングにはピアノ、最新の豪華なキッチン、装飾にもこだわって……」と、夢にまで見たマイホームが、気づいたら、ごくありきたりのものに。

なぜそうなってしまったのでしょうか……。

前の例のどこに原因があるか、聡明な皆さんはもう気づいていると思いますが、それは「まず土地ありき」、この考え方です。

「何をバカなことを言っているんだ、そんなことを言ったって、家を建てるんだから土地がなければ話にならないじゃないか」と思われるかもしれません。

もちろん、価値観は人それぞれです。また、勤務先の問題や「介護のためにどうしてもこの場所から離れられない」といったケースなど、さまざまな事情がありますから、その理解を抜きにしては、家づくりの話は進みません。

さらに、駅に近い分譲マンションや、建売住宅など、注文住宅以外の選択肢も現実にあります。

どれを選ぶのか、選択する権利は「住む人」にあります。

しかし、先に土地を決めてしまったがために後悔する結果になったお客様の話を聞くと、理想の家づくりのお手伝いをできなかった私たちにも、残念な思いが残ってしまうのは事実です。

ではいったい、後悔しない家づくりのためにはどうすればいいのでしょうか。

ここでちょっと考えていただきたいのは、実際に寝起きするのは「家」だということです。

皆さんが生活を中心に考えた時に、イメージされる家の「豊かさ」とは何でしょうか? 「立地」と言う方、「広さ」と言う方、「豪華な仕様」と言う方、それぞれだと思います。

しかし、「どのような土地がご希望ですか」と聞かれれば、「なるべく駅に近くて、利便性の良い土地です」と答えがちですが、「どのようなお住まいがご希望ですか」と聞かれれば、答え方は違ってくるはずです。

私は、土地からご自宅を検討されている皆さんにご提案したいと思います。

「土地ありき」の考え方から脱却し、豊かさを「立地」や「広さ」に求めるのではなく、「暮らしやすさ」「健やかさ」など生活の場面における豊かさに重きを置いた、「家優先の視点」から住まい探しを始めてみてはいかがでしょうか。

 

―――――続きは、また次回に。

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