雨の日、現場監督は何をしているか

週の始まりに、現場の話を少し書かせてください。

菊池です。

雨が降ると現場は止まる、と思われている方は多いと思います。実際、外の作業は止まります。基礎のコンクリートを打つ日も、屋根に上がる日も、外壁を張る日も、雨が降れば翌日以降に回します。無理に進めて品質を落とすくらいなら、待ったほうがいいからです。

ただ、現場監督の仕事のほうは止まりません。むしろ雨の日ほど、机に向かう時間が長くなります。やっているのは、その先の段取りの組み直しです。

職人さんの予定は、何週も先まで埋まっています。今日の作業が一日ずれると、次に入る職種もずれる。そのまた次もずれる。一日の遅れが、そのまま一日で収まることはまずありません。だから雨の音を聞きながら、誰にいつ入ってもらうかを引き直し、電話をかけていく。この組み替えが早いほど、最終的な工期への影響は小さくなります。

それから、雨の日にしかできないこともあります。雨仕舞いの確認です。図面の上では水は流れません。実際に降っている時に、どこをどう伝って落ちていくのか、溜まる場所はないか。これは晴れた日に何度見ても分からないことです。傘をさして現場に立つのは、そのためでもあります。

以前、現場の者が「天気は変えられないので、変えられるところを動かすだけです」と話していました。言い方は淡々としていましたが、この仕事の芯を突いているように思いました。

雨の日に工事中の家の前を通られることがあれば、静かに見えても中では動いていると思っていただけたらうれしいです。

それでは、また。

No.7258

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