昼と夜が同じ長さになる日に

今日は秋分の日です。太陽が真東から昇り真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ同じになる日だと言われています。

菊池です。

この時期になると、決まって思い出す言葉があります。「暑さ寒さも彼岸まで」ということわざです。厳しい夏の暑さも、この頃を境に少しずつ和らいでいく。昔の人は、そのことを経験的に知っていたのだと思います。

昼と夜の長さが同じになる、というのは考えてみると不思議な均衡です。1年の中で、光と影がちょうど釣り合う日がある。家づくりに携わっていると、この「釣り合い」という感覚を、つい建物に重ねて考えてしまいます。

性能を追い求めすぎると、家は息苦しくなります。逆に、開放感だけを優先すると、夏や冬の過ごしにくさが残ります。断熱と通風、デザインと機能、コストと性能。家づくりの現場では、常にどこかで釣り合いを取る作業が続いています。100点満点の正解があるわけではなく、その家族にとってちょうどいいバランスを、一緒に探していくような仕事です。

季節も同じように、暑さから寒さへ、少しずつ均衡点を移していきます。秋分の日を過ぎると、夜のほうが少しずつ長くなっていきます。急に変わるのではなく、少しずつ。家づくりも、暮らしも、そういうゆるやかな移り変わりの中にあるのだと思います。

これから深まっていく秋を、皆さまがゆったりと過ごされますように。

それでは、また。

No.7253

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