着工の前に、ご近所へごあいさつに伺う理由

週末の住宅街を歩いていると、どこかで新しい家の工事が始まっているのを見かけます。足場が組まれ、職人さんの車が止まっている風景です。

菊池です。

わたしたちは、工事が始まる前に、ご近所へごあいさつに伺うことを大事にしています。工事の期間、作業する時間帯、車を止める場所、音が大きくなりそうな日。そうしたことを、紙一枚を配って終わりにせず、できるだけ顔を合わせてお伝えするようにしています。

工事は、どうしてもご近所にご迷惑をおかけします。朝から音がする、トラックが道をふさぐ、ほこりが舞う。避けようと努めても、ゼロにはできません。だからこそ、始まる前にひと言かけておくことで、受け止め方がずいぶん変わると感じています。

もうひとつ、理由があります。工事が終わったあと、そこで暮らしていくのはお施主様です。ご近所との関係は、家が建ったあとも何十年と続いていきます。最初の印象を、わたしたちの工事で悪くしてしまうわけにはいかない。そう考えると、ごあいさつは工事の一部というより、暮らしづくりの入口なのだと思っています。

ごあいさつに伺うと、「このあたりは朝早く通学の子が多いよ」「この道は夕方混むから」と、地元ならではのことを教えていただけることもあります。図面には書かれていないことを、ご近所の方から教わる。ありがたい時間です。そうして伺ったことは現場の職人さんたちにも伝えて、車の止め方や作業の段取りに生かすようにしています。

家づくりは、建物だけで完結するものではないのかもしれません。

それでは、また。

No.7285

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