モデルハウスやショールームで“質問上手”になるためのメモ術

家づくりの初期段階で、モデルハウスやショールームを回る方は多いと思います。

ただ、見終わったあとに「結局、何が良かったのかよく分からなくなってしまった」という声もよく聞きます。

せっかくの時間をもっと活かすために、おすすめしたいのが“質問メモ”を事前に準備しておくことです。

やり方はとてもシンプルで、「今日はこの3つだけは聞いて帰る」という項目を決めておくだけです。

例えば、

・この価格帯の家で、多い後悔ポイントは何か
・実際のお客様からよく相談される資金の不安は何か
・この会社が、他社と一番違うと思っているところはどこか

といった、“パンフレットには書いていなさそうなこと”を中心にメモしておきます。

見学当日は、担当の方の説明を一通り聞いたあと、「事前にメモしてきた質問があるのですが…」と切り出してみてください。

こうすると、相手も構えすぎず、現場感のある本音トークが出てきやすくなります。

また、見学後にメモしておきたいのは、「数字や設備の名前」よりも、「自分たちの気持ちの変化」です。

・ここに住んだら、どんな休日になりそうだと感じたか
・家族の反応で、印象的だった一言は何だったか
・違和感を覚えたポイントはどこだったか

こうした感想を数行でも書き残しておくと、後から他の会社やモデルハウスと比較するときに役立ちます。

情報が多い時代だからこそ、「見てきたはずなのに、よく覚えていない」を減らす工夫が大切です。

質問メモと感想メモ、その2つをセットにしておくことで、モデルハウスやショールームで過ごす時間が、ぐっと“自分たちの家づくりの時間”に近づいていくはずです。

それでは、また。

No.7001

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倉庫や工場の“動線渋滞”を解消する、現場ヒアリングのコツ

法人のお客様と話していると、「倉庫や工場内のレイアウトをどうにかしたい」というご相談をいただくことがあります。

フォークリフトと人の動線が交差して危ない、ピッキングのルートが長くて非効率、荷物の一時置き場がいつもあふれている…。

こうした“動線渋滞”は、安全面と生産性の両方に影響してきます。

改善のスタートとしておすすめなのが、「現場の声を聞く順番」を意識することです。

いきなりレイアウトの案を出すのではなく、まず現場のスタッフに「一日の動き」を語ってもらうところから始めます。

・どの時間帯に、どの通路が混みやすいのか
・どの作業時に、移動距離が長いと感じているのか
・危ないと感じた瞬間や、ヒヤリとした経験はどこで起きたのか

こうした話を、図面を見ながら付箋やペンで書き込んでいくと、「渋滞ポイント」「危険ポイント」が視覚化されてきます。

次に、「理想の動き方」をシンプルな言葉で定義してみます。

例えば、「フォークリフトはできるだけ同じルートを回る」「人の動線は“逆走”を減らす」「ピッキングはゾーン制で考える」など、いくつかの約束事を決めたうえで、レイアウトを見直します。

ここで大事なのは、“完璧な最終形”をいきなり目指さないことです。

まずは一部の棚の向きを変えてみる、通路幅を少し広げてみる、動線の重なりを一箇所だけ減らしてみる…。

小さなトライ&エラーを重ねながら、「現場の感覚」と「図面上のロジック」をすり合わせていくほうが、結果的に定着しやすくなります。

倉庫や工場の改善は、「設備投資」だけでなく、「動き方のデザイン」でも変えられます。

現場の人たちと一緒に地図を囲みながら、「ここをもう少しラクにできないかな?」と考える時間をつくることが、最初の一歩かもしれません。

それでは、また。

No.7000

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二世帯・近居を考えるときに、“お金以外”で話しておきたいこと

ご相談の中で、「実家のそばに家を建てようか」「二世帯住宅も選択肢に入れている」というお話を伺うことがあります。

どうしても最初は、建築費やローン、相続など“お金”の話に意識が向きがちですが、同じくらい大切なのが「日常の距離感」についてのすり合わせです。

例えば、「玄関を分けるかどうか」。

完全分離にするのか、玄関だけは一緒にするのか、住み方によって正解は変わります。

大事なのは、「どのくらいの頻度で顔を合わせたいか」「どこまで生活リズムを共有できそうか」を、ざっくばらんに話してみることです。

キッチンについても同じです。

一緒にご飯を食べるのが週に何回くらいありそうか。

お互いの仕事や外食の頻度を考えると、どこまでを“共用”にして、どこからを“別々”にしたほうが気を遣わずに済むのか。

こうした感覚のズレは、間取りの段階である程度見えてきます。

また、「将来、どちらかの世帯構成が変わったときにどうするか」も、頭の片隅に置いておきたいテーマです。

子どもが独立した後、片側だけが広く余るのか。

介護が必要になったとき、誰がどこでどんな役割を担うのか。

もちろん、すべてを事前に決めることはできませんが、「話し合える空気」をつくっておくこと自体が大切だと感じます。

二世帯・近居は、「誰かが得をする・損をする」というゼロサムではなく、どうすればお互いが少しずつラクになり、安心できるかを一緒に探っていくプロジェクトです。

間取りや資金計画と同じくらい、「どんな関係性でいたいか」という話にも時間を割きながら、計画を進めていけるといいなと思います。

それでは、また。

No.6999

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“静けさ”から考える家づくり。音との距離感をどうデザインするか

間取りを考えるとき、「広さ」や「明るさ」はよく話題になりますが、「静けさ」についてゆっくり話す機会は案外少ないかもしれません。

でも実際には、「音との付き合い方」は暮らしの満足度に大きく影響してきます。

例えば、リビングのテレビの音。

小さいお子さんがいるうちは賑やかなのも楽しいものですが、子どもが勉強する時間、大人が在宅ワークをする時間が増えてくると、「同じ空間で別々のことをする」のが難しく感じられる瞬間が出てきます。

こんなときに効いてくるのが、「ちょっと離れた静かな場所」が家の中にあるかどうか。

書斎とまではいかなくても、階段の踊り場や2階ホールの片隅、寝室の一角など、「音が一段階小さくなるスペース」があると、家族それぞれの時間を大切にしやすくなります。

もうひとつは、「水まわりの音」です。

トイレやお風呂、洗濯機の位置と、寝室やリビングとの距離感。

夜遅くにシャワーを使ったり、早朝に洗濯機を回したりしても気にならない配置になっているかどうかは、暮らし始めてからじわじわ実感してくるポイントです。

外からの音も同じです。

道路の交通量や近隣の生活音は、窓の位置やサイズ、ガラスの種類で受け止め方が変わります。

「日中は多少音があっても気にならないけれど、寝室の窓だけは静けさを優先したい」など、時間帯と場所ごとに優先順位を考えておくと、窓計画の答えも変わってきます。

家づくりの打ち合わせでは、ぜひ「一日の中で、静かでいてほしい時間帯はいつか」「家族の誰が、どこで静けさを欲しがりそうか」という話もしてみてください。

“にぎやかさ”と“静けさ”のバランスを意識した間取りは、暮らしのフェーズが変わっても居心地の良さを保ちやすくなります。

それでは、また。

No.6998

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中小企業のための“ゆるっと”長期修繕計画入門

社屋や倉庫、工場などを自社で持っている企業の方と話していると、よく出てくるのが「建物の修繕、行き当たりばったり問題」です。

雨漏りが起きてから慌てて工事、空調が壊れてからバタバタ交換…。

こうした対応が続くと、結果として「気づいたら修繕費がかさんでいた」ということになりがちです。

とはいえ、いきなり本格的な長期修繕計画を作ろうとすると構えてしまいますよね。

そこでおすすめなのが、「ざっくり版の修繕カレンダー」から始めるやり方です。

ステップ1は、「大きなお金が動きそうな項目」をざっと書き出すこと。

屋根や外壁、防水、空調設備、エレベーター、給排水設備、駐車場の舗装など、過去に工事をした箇所と「そろそろ気になっている箇所」をリスト化してみます。

ステップ2は、それぞれの「前回工事の年」と「次に気にしたい時期」をメモすること。

細かく年数を計算する必要はありません。「だいたい10年おきに点検したい」「この設備は15年前から使っているので、そろそろ…」といった感覚値でも十分です。

ざっくりでも「次に気にするタイミング」が見えてくるだけで、心づもりが変わります。

ステップ3は、そのメモを「年度ごとのざっくり予算」に変えてみること。

例えば、「2028年ごろに外壁の点検と部分補修をしたい」「2030年ごろに空調の入れ替えがありそう」などを、会社の中期計画と並べて眺めてみます。設備投資や採用計画と同じ視線で建物を見られるようになると、「いつも突然お金が出ていく」という感覚が少しやわらぎます。

完璧な長期修繕計画を一気につくる必要はありません。

まずはA4用紙1枚に、「建物のこれから」を箇条書きで書いてみることから。

それだけでも、建物を“消耗品”ではなく“会社のパートナー”として捉え直すきっかけになるはずです。

それでは、また。

No.6997

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「いい会社」との出会いよりも、「いい関係」のつくり方

家づくりを考え始めると、まずは「どの住宅会社がいいのか」が気になりますよね。

ランキングや口コミ、SNSの評判も気になるところですが、実はそれ以上に大事なのは、「会社そのもの」よりも「自分たちとの関係づくりがうまくいくかどうか」だと感じています。

例えば、初回相談のとき。

こちらが話している時間と、相手が話している時間のバランスはどうでしょうか。

担当者の説明が一方的に長くなりすぎていないか、自分たちの不安や希望をきちんと引き出そうとしてくれているか。最初の1〜2時間の空気感には、その後の付き合い方が結構表れます。

次に、「分からないことをそのままにしない雰囲気」があるかどうか。

専門用語をさらっと流してしまうのではなく、「ここ、分かりづらいですよね」と前置きをしてから、かみ砕いて説明してくれるか。

逆にこちらが「実はそこ、よく分かってないんです」と言ったときに、表情やトーンが変わらないか。

質問のしやすさは、打ち合わせを重ねるほど効いてきます。

そして意外と見落としがちなのが、「約束や宿題の扱い方」です。

打ち合わせの最後に「次回までにこれを整理しておきましょう」「この資料をお送りします」といった宿題が出たとき、それがちゃんと守られているか。

メールの返信スピードだけではなく、内容が的確かどうかも含めて、「小さな約束の積み重ね」が会社への信頼につながっていきます。

もちろん、会社の実績や性能、価格が大切なのは言うまでもありません。

ただ、数ヶ月〜1年以上にわたって打ち合わせを重ねていく中で、「話しやすい」「相談しやすい」「一緒に考えてくれる」と感じられるかどうかは、資料だけでは分からないポイントです。

「いい会社を探す」のではなく、「自分たちにとっていい関係を築ける会社かどうか」を見る。

そんな視点をひとつ持っておくと、情報の多さに振り回されずに、家づくりのパートナー選びができるのではないかなと思います。

それでは、また。

No.6996

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“組織と目標”のリアル

2026年最初の書籍は、年末年始休暇中の帰省途中に読んだこちら。

「成長以外、全て死」著者:中野優作

タイトルからしてかなりパンチがあるなと。

正直、最初は「ちょっと言い過ぎじゃない?」くらいの気持ちでページを開きましたが、読み進めるうちに、組織やマネジメントに関わる立場として、耳が痛くなるフレーズがいくつも刺さる。

一番印象に残ったのは、「成長=売上や規模を大きくすること」だけではなく、“基準を更新し続けること”だと繰り返し語られている点。

昨日までOKだった仕事を、今日も同じ基準で良しとするのか。

組織として「これくらいでいいよね」と空気が緩んだ瞬間から、緩やかな“後退”が始まってしまう。

この感覚は、業種に関係なくどの組織にも当てはまるなと感じた。

マネジメントについても、「管理」より「熱量」をどう伝播させるか、という視点がとても分かりやすい。

部下を“動かそう”とする前に、自分自身がどれだけ本気で目標を語れているか。

数字やスローガンだけを掲げて、肝心のリーダーの目が死んでいないか。

リーダーの温度感がそのまま組織の温度になる、という指摘には、深くうなずける。

目標の立て方についても、いわゆる「無難な予算組み」への警鐘が鳴らされている。

・ちょっと頑張れば届きそうな目標
・前年+αくらいの目標

これだけだと、組織の空気は大きく変わらない。

「本気でいまの延長線上からはみ出す数字」を置いたときに初めて、やり方を変える必然性が生まれる――。

このあたりは、実際にゼロから事業と組織を伸ばしてきた著者の言葉だからこその説得力があるし、実際に自身の経験からも、過去を振り返れば、どうてもイメージできないはみ出した数字を追いかけた時が過去自身最高の結果だったのも事実である。

同時に、本書は“根性論”だけで押し切る内容ではない。

現場での失敗談や、うまくいかなかったマネジメントの話も包み隠さず書かれていて、「やらかしながら、その都度アップデートしてきたんだな」というリアルさがある。

しかし、今の自社の多く社員の感覚は、この「やらかすぐらいなら触らない方が・・・」という意識値の方が多いというのが現実。

そういう社員に対して「完璧なリーダーじゃなくても、ちゃんと成長は選べる」と背中を押せる人間に、僕自身がなってないからだという結果だと理解しています。

故に個人的には、組織や部下に「もっと成長しろ」と言う前に、まず自分自身の“基準の更新”をサボっていないか、2026年の自分の目標が、無難な延長線になっていないか、再確認のきっかけになった一冊だ。

今はそれなりに結果も着いてきている、しかし、この先の数年間を「挑戦」なしの現状維持の確保に走れば、また8年前の悪夢を繰り返すだろうと感じているので、2026年は更に「熱く、厳しく」を自身に課す事がマストかと。

少し刺激強めのタイトルですが、中身はかなり実務寄りで、会社経営やマネジメントに関わる人には素直にお勧め。

「最近、組織が守りに入っているな…」と感じている方ほど、刺さるところが多いかと。

それでは、また。

No.6995

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現場でよく起きる“プチ不具合”ランキング。放置すると困る順にまとめました(住宅・法人共通)

年明け早々、現場やお客様対応でよく出てくるのが「大ごとではないけれど、地味に困る不具合」です。

雨漏りや設備の完全停止のような“緊急案件”ではない。

でも毎日触れるところだから、じわじわストレスになる。

今日は、住宅でも社屋・店舗でも起こりがちな「プチ不具合」を、放置すると困る順にまとめてみます。


1位:ドア・引き戸の建てつけ(閉まりにくい/擦る)

最初は「ちょっと重いな」くらいでも、放っておくと扉が擦れて傷が増えたり、金物が痛んで調整だけでは追いつかなくなることがあります。
原因は、丁番のゆるみ、木部の乾燥収縮、床や枠の微妙な歪みなどさまざま。
ポイントは、“違和感が出た時点”で一度ネジの緩みだけでも確認しておくことです。


2位:換気扇の異音・吸い込み低下(キッチン/トイレ/バックヤード)

「音が大きくなった」「吸い込みが弱い」は、ほぼ“汚れ”か“フィルター詰まり”のサインです。
住宅なら料理の油、法人の店舗なら粉・蒸気、工場や倉庫なら埃が溜まりやすく、換気が落ちると結露や臭い、室内環境の悪化につながります。
フィルター掃除で改善することも多いので、まずは「掃除→様子見→それでもダメなら点検」の順が現実的です。


3位:水栓まわりの“にじみ”漏れ(キッチン・洗面・手洗い)

ポタポタまでいかない“にじみ”は、見逃されがちですが、放置するとキャビネット内の腐食やカビ臭の原因になります。
パッキンやカートリッジの劣化が多いので、早めに交換すれば比較的軽微な費用で収まることもあります。
「床は濡れてないけど、なんか湿ってる」は黄色信号です。


4位:外構の排水不良(雨の日に水たまりができる)

住宅でも法人でも、雨の日だけ発生する不具合は後回しにされがちです。
ただ、水たまりが常態化すると、滑りやすさ(転倒リスク)だけでなく、舗装やタイルの劣化、コケ、夏場の虫など二次被害が出やすくなります。
原因は勾配の問題、側溝の詰まり、落ち葉の堆積など。まずは排水経路の“詰まり”を疑うのが基本です。


5位:照明のチラつき・スイッチの反応遅れ

「切れる前兆かな」で済ませがちですが、照明器具側だけでなく、スイッチや配線、安定器(古い器具の場合)などが原因のこともあります。
特に法人のバックヤードや工場で、照明がチラつく環境は作業効率が落ち、ヒヤリハットの要因にもなります。
“まだ点くから大丈夫”ではなく、気になったら一度チェックしておくと安心です。


まとめ:プチ不具合は「早期発見・軽微対応」が一番ラク

大きなトラブルほど、突然起こるように見えて、実は前段階として小さなサインが出ています。

建てつけの違和感、換気の弱さ、水栓の湿り気…。こうした“プチ不具合”は、気づいた時点で対応できれば、時間も費用も最小で済みます。

年明けは、生活も仕事も動き出すタイミングです。

ぜひ今週どこかで、「気になっている小さな違和感」を3つだけメモしてみてください。

それが、住まいと建物を長く快適に使うための、いちばん現実的な第一歩になると思います。

それでは、また。

No.6994

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完成見学会でチェックしたいのは“仕様”よりも“暮らしの痕跡”かもしれない

家づくりの情報収集として、「完成見学会」に参加される方は多いと思います。

カタログやモデルハウスでは分からない、“実際のお客様の家”を見られる貴重な機会です。

見学会というと、キッチンのグレードや設備の種類、収納の数など、どうしても“仕様”に目が行きがちです。

もちろんそれも大切なのですが、せっかく足を運ぶのであれば、もう少し違う視点も持ってみると収穫が増えます。

ひとつは、「暮らしの痕跡」に目を向けること。

例えば、

  • 玄関まわりに、靴や傘、ベビーカー、自転車などがどんなふうに収まりそうか
  • リビングの一角に、子どもの勉強や家事のちょっとした作業に使えそうなスペースがあるか
  • キッチンの背面やパントリーに、日々の買い物のストックがどのくらい入りそうか

といった、“物の居場所”をイメージしてみます。

最新の設備かどうかより、「自分たちが持っている物が、ここで気持ちよく収まりそうか」のほうが、暮らしの満足度に直結することが多いからです。

もうひとつは、「音」と「視線」の抜け方です。

リビングと個室の距離、階段を上り下りするときの足音、トイレや水まわりの位置関係…。

その家に実際に立ってみると、「ここなら話し声がリビングまで届きそう」「ここは静かな場所になりそう」といった感覚がつかめます。

さらに、「参加しているご家族の表情」も、さりげなく見てみてください。

同じ家を見ていても、パートナーと自分、子どもたちで気になるポイントが違うものです。

「どこで足が止まっているか」「どんな会話が生まれているか」を観察することで、自分たち家族にとって大切なポイントが浮き彫りになってきます。

完成見学会は、単に“いい家を見に行く場”ではなく、「自分たちにとっての、いい暮らしのヒントを集める場」です。

仕様の比較だけにとどまらず、暮らしの痕跡・音や視線の通り方・家族の反応といった“生の情報”を持ち帰ることで、図面やカタログを眺めるだけでは見えなかった気づきがきっと得られるはずです。

それでは、また。

No.6993

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小さな“モヤモヤ”を集めるところから始める、オフィス・店舗の改善計画

社屋や店舗、クリニックなどをお持ちの法人の方とお話ししていると、「大規模なリニューアルまでは難しいけれど、何となく使いづらいところが増えてきた」という声をよく耳にします。

とはいえ、いきなり「改装計画を立てましょう」と言われても、なかなか具体的な要望が出てこないものです。

そこでおすすめしたいのが、「小さなモヤモヤを集める」ことからのスタートです。

まずは、社員やスタッフの皆さんに、「日常の動きの中で困っていること」を自由に書いてもらいます。

  • コピー用紙のストック場所が遠くて、1日に何度も往復している
  • 更衣室が手狭で、入れ替えの時間が重なると使いにくい
  • 受付まわりが常に雑然として見えてしまう
  • 来客スペースの音が隣の席に筒抜けになっている

こうした声は、図面だけを見ていてもなかなか気づかない“現場のリアル”です。

次に、それらのモヤモヤを「動線」「収納」「音・視線」「温熱環境」「安全性」などの項目に分類してみます。

すると、「同じ種類の困りごと」がいくつかの場所で起きていることに気づくことがあります。

例えば、「収納」に関するモヤモヤが多ければ、レイアウトの変更や造作収納の追加が有効かもしれませんし、「音・視線」のモヤモヤが多ければ、パーティションや吸音材で解決できる余地がありそうです。

すぐに工事をしない場合でも、「困りごとマップ」をつくっておくと、その後の改善の優先順位が見えやすくなります。

また、社員・スタッフの声をきちんと拾うことで、「自分たちの職場は自分たちで良くしていける」という前向きな空気が生まれることも少なくありません。

オフィスや店舗の改装は、“一気にやる大事業”のイメージが強いかもしれません。

しかし実際には、「毎日の小さな不便」を丁寧にすくい上げ、それをひとつずつ解消していくプロセスの延長線上にあります。

まずは、今日の業務の終わりに、「ちょっとしたモヤモヤ」を付箋1枚分だけ書き出してみる。

そこから、建物と働く環境を少しずつ良くしていく一歩が始まるのだと思います。

それでは、また。

No.6992

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