
8月最後の日になりました。明日は9月1日、防災の日です。
関東大震災が起きた日にちなんで定められた日ですが、この時期は台風の季節とも重なります。毎年この日が近づくと、社内でも自然と話題が出ます。もし今、大きな地震が来たら、わたしたちは何をする会社なのか、と。
菊池です。
住宅会社としてのわたしたちの答えは、まず建てるものを丈夫にしておく、ということです。それは当たり前として、もうひとつあります。地域の建設会社には、非常時に手が動かせるという役割があります。重機があり、それを扱える人がいて、道路や建物の構造が分かっている。そして何より、この土地のどこに何があるかを知っている。昭和35年からこの地域で仕事をしてきたというのは、そういう蓄積のことでもあります。
外から応援に来てくださる方々は、地図がなければ動けません。けれど地元の会社は、あの角の擁壁が古いこと、あの通りは雨のあとに水が溜まりやすいことを、日々の仕事の中で知っています。非常時に効くのは、実はそういう地味な情報です。
だからわたしは、日常の仕事そのものが備えだと思っています。一軒一軒の点検記録を残す。街を車で回って気になったことを覚えておく。お客様のお宅の家族構成を把握しておく。ふだんは何の役にも立たないように見えることが、いざというときに一日の差になります。
お引き渡ししたお客様とのつながりを続けているのも、根っこは同じです。連絡がつく相手が地域に何百軒とあるということは、いざというときに安否を確認できる先が何百軒あるということでもあります。ふだんは「電球が切れた」という話でしかないやり取りが、非常時にはまったく別の意味を持ちます。
そしてご家庭でも、明日は少しだけ手を動かしていただけたらと思います。家具が倒れないよう固定してあるか。懐中電灯がどこにあるか、家族全員が言えるか。ブレーカーの位置を分かっているか。難しいことでなくていいんです。30分あれば終わります。
9月は、家のことを考えるのにいい月です。暑さが引いて、体が動くようになりますから。
明日から9月。今月も読んでくださって、ありがとうございました。
それでは、また。
No.7230
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