モデルハウスは、“暮らしの温度差”を見る場所かもしれない

モデルハウスに行くと、つい設備やデザインに目が行きます。
キッチンの形、床の素材、洗面の雰囲気、窓の大きさ。
どれももちろん大切ですし、見ていて楽しい部分でもあります。

菊池です。

ただ、個人的には、モデルハウスって“家の中の温度差”を見る場所でもあると思っています。
ここでいう温度差は、単に室温だけではなく、空気感や居場所ごとの心地よさも含めた話です。

例えば、玄関から入った時。
リビングに入った時。
ダイニングに座った時。
少し奥に行った時。
その空間ごとに、落ち着き方や開放感がどう変わるか。
居場所によって、ちゃんと意味のある変化があるか。
こういう見方をすると、モデルハウスは“設備を見る場所”から、“暮らしを感じる場所”に変わる気がします。

SOLE LIVINGの体験型モデルハウスも、まさにそういう見方が合うんだろうなと思います。
自然素材、光、抜け感、囲われた外とのつながり。
そういう要素を、頭で理解するというより、体で感じるための場所なんですよね。
「ここ、気持ちいいな」
「この場所だと話しやすいな」
そういう感覚の積み重ねが、家づくりのヒントになる。

春は、モデルハウスを見るにはすごくいい季節です。
寒すぎず、暑すぎず、光も柔らかい。
家の中と外の関係が分かりやすい時期でもあります。
だからこそ、見学に行く時は、“どこに住みたいか”ではなく、“どこで長く居たいか”を意識してみると面白いと思います。

家づくりって、最終的には「どんな家か」より「どんな時間が流れるか」なんだと思います。
モデルハウスは、その時間の雰囲気を先に感じる場所。
そう考えると、見るポイントも少し変わってくるかもしれませんね。

それでは、また。

No.7089

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“照明の明るさ”より、“影の出方”を見る

法人建物の改善の話になると、照明は意外と後回しにされがちです。
暗すぎればもちろん問題ですが、明るければそれでOK、という扱いになりやすい。
でも実際には、照明ってかなり“空間の使いやすさ”に効くんですよね。

菊池です。

特に工場や倉庫、事務所では、単に照度が足りているかだけでなく、影がどう出るかが大事です。
明るいのに見づらい。
手元は見えるけど、奥が見えにくい。
通路で人の動きが読みにくい。
こういう事って、照明の数より“当たり方”の問題だったりします。

例えば、棚の前で影が落ちる。
作業台の手元に、自分の影がかぶる。
入口から入った瞬間だけまぶしくて、その先が見えにくい。
こういう状態は、小さなストレスになりますし、場合によっては安全性にも関わります。
特に新年度で人の配置が変わったり、新しい人が入ってきたりする時期は、見え方の違和感が表に出やすいです。

住宅でも似ていて、照明って“明るいかどうか”より、“落ち着くかどうか”の方が住み心地に効く事があります。
夜にリビングがなんとなく心地いい家って、照明の数よりも、影の出方や光の広がり方がうまいんですよね。
SOLE LIVINGの空間づくりを見ていても、そのあたりのバランスは大事にしている印象があります。

照明を見直す時は、ぜひ「暗い所はないか」だけでなく、「変な影は出ていないか」を見てみるといいと思います。
空間って、明るさだけで出来ている訳ではなく、影とのバランスで成り立っている。
そこが整うと、見え方も、居心地も、仕事のしやすさも少し変わってきます。

それでは、また。

No.7088

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“近い会社”より、“届く会社”でありたい

地域密着、地元密着。
会社をやっていると、こういう言葉を使う機会は少なくありません。
実際、相模原という地域で仕事をしている以上、その意識はとても大切だと思っています。
ただ、その一方で、いつも思う事があります。

菊池です。

地域密着って、単純に“近い”ことだけでは足りないんですよね。
会社が近くにある。
事務所がすぐ行ける場所にある。
それはもちろん安心材料です。
でも、お客様にとって本当に大事なのは、何かあった時にちゃんと届くかどうかなんだと思います。

電話した時に返ってくるか。
困った時に相談しやすいか。
言いにくい事でもちゃんと伝えてくれるか。
必要な時に、現場や担当に話が届くか。
この“届く感じ”があるかどうかで、地域密着の意味は全然変わります。

住宅でもそうですし、法人建物でもそうです。
社屋や工場って、建てた後に相談したい事が普通に出てきます。
小さな不具合、使い方の見直し、維持管理の相談。
そういう時に、「近いけど、なんとなく頼みにくい」では意味がない。
むしろ、物理的な距離より、心理的な距離の方が大事な場面もあります。

SOLE LIVINGの「ひとつひとつの暮らしを想う」という言葉も、突き詰めるとそういう事なのかなと感じています。
ただ家をつくるのではなく、暮らしの中でちゃんと届く存在であるかどうか。
それは、派手ではないですが、会社として持ち続けたい感覚です。

地域密着という言葉は便利ですが、便利な言葉ほど中身が大事ですね。
近いから安心、ではなく、届くから安心。
新年度に入って、そんな事をあらためて考えています。

それでは、また。

No.7087

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“新しい家”の魅力は、完成した瞬間より一年後に出る

家づくりの話をしていると、どうしても完成時のイメージに意識が向きます。
外観がどう見えるか、内装の雰囲気はどうか、引き渡しの時にどう仕上がっているか。
もちろんそこはとても大事ですし、ワクワクする部分でもあります。

菊池です。

ただ、個人的には、家の本当の魅力は完成した瞬間より、一年後に出ると思っています。
特に自然素材を大切にしている家は、その傾向が強い。
木の床、塗り壁、光の入り方、空気感。
そういうものって、最初が一番美しいというより、住む人の時間が少し重なった頃に“その家らしさ”が出てくるんですよね。

SOLE LIVINGの家づくりでも、自然素材を大切にするスタンスがありますが、自然素材って均一じゃないからこそ面白い。
木目も、表情も、色味も少しずつ違う。
最初はそれを“個体差”として見るかもしれませんが、住んでいくうちに、それがだんだん“味わい”に変わっていく。
この変化を楽しめる家は、時間の経ち方がいいなと感じます。

逆に、完成した瞬間だけを追いかけすぎると、家って少し疲れる事があります。
いつまでも新築のままでいようとすると、どこかで無理が出る。
でも、少しずつ馴染んでいくものだと分かっていると、家との付き合い方も柔らかくなります。

春は、新しい事が始まる季節ですが、“新しい”という言葉の裏には、“これから馴染んでいく”という時間も含まれているんだと思います。
家も同じで、完成がゴールではなく、その後どう育っていくか。
そこまで含めて考えると、家づくりは少し穏やかに見えてくるかもしれません。

完成した瞬間のきれいさももちろん嬉しい。
でも、一年後に「この家、なんかいいな」と思える方が、きっと長く幸せです。
そういう家づくりの方が、個人的には好きですね。

それでは、また。

No.7086

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雨の季節の前に。“排水まわり”だけは見ておく

春は気持ちのいい季節ですが、建物の管理という意味では“梅雨前の準備期間”でもあります。
本格的な雨のシーズンに入ってから気づく事も多いのですが、その前に少しだけ見ておくだけで、だいぶ違う部分があります。

菊池です。

その中でも、この時期に気にしておきたいのが排水まわりです。
住宅でも法人建物でも、雨樋、排水口、側溝、屋上のドレン、バルコニーの水の流れ。
こういう所って、普段は問題がなければほとんど意識しません。
でも、意識しないまま春を越えると、落ち葉や砂、風で飛んだ細かいゴミが案外たまっていたりします。

特に春は、風が強い日もありますし、花びらや細かい葉も動きやすい。
しかも、今は少し乾いているので気づきにくい。
ここで排水が弱くなっていると、いざ強い雨が来た時に水が逃げず、思わぬところに負荷がかかります。
屋上なら水たまり、バルコニーなら逆流気味、側溝なら入口周辺のぬかるみ。
大きな不具合になる前に、“流れが悪い”というサインが出るんですよね。

法人建物の場合は、搬入口や来客導線に水がたまりやすいと、それだけで使いにくさや危険につながります。
工場や倉庫なら、建物本体だけでなく敷地の排水も大事。
会社の建物って、建物そのもの以上に「使いながら守る」感覚が必要なので、こういう小さな点検が結構効きます。

チェックするといっても難しい事はありません。
「ここ、去年の雨の時どうだったかな」
「水がたまりやすい所はなかったかな」
その記憶をたどるだけでも十分です。
もし気になる所があるなら、晴れた日に一度だけ見ておく。
それだけで、梅雨の入り口の安心感はだいぶ違うと思います。

雨の季節は必ず来ます。
だからこそ、まだ余裕のある今のうちに、建物の“流れる力”だけは見ておく。
地味ですが、かなり大事な準備かなと思います。

それでは、また。

No.7085

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新生活が始まって一週間。“片付かない理由”が見えてくる頃

4月も一週間ほど経つと、新生活の勢いが少し落ち着いてきます。
入学、進級、異動、転勤、新しい担当。最初の数日は気合いで回っていても、このくらいの時期になると「なんとなく毎日バタつくな」という違和感が出てきますよね。

菊池です。

このタイミングで一度だけ見てみると面白いのが、「家の中で“いつも物がたまる場所”」です。
玄関の横、ダイニングの椅子、洗面所の脇、階段の途中。
毎日なんとなく物が集まる場所って、実はその家の“弱点”というより、“暮らしのクセ”が出ている場所だったりします。

例えば、学校のプリントがダイニングにたまるなら、家族がそこを情報の中継地点にしているという事。
上着が玄関に掛けっぱなしなら、帰宅後すぐにしまう動線になっていないという事。
つまり、片付かないのではなく、その場所が一番使いやすいから、そこに集まってしまうんですよね。

ここで大事なのは、「片付けなさい」で終わらせない事。
暮らしの流れに合っていない仕組みを、気合いだけで整えようとしても長続きしません。
むしろ、集まるなら集まるなりに、“その場所を一旦の置き場として認める”方がうまくいく事もあります。
小さな棚を置く、カゴを置く、プリントの定位置をつくる。
家を完璧にするというより、今の暮らし方に少し寄せてあげる感覚ですね。

これ、家づくりの時にもかなり大事で、SOLE LIVINGのように暮らし方のヒアリングを丁寧にする家づくりは、まさにそこを見ているんだと思います。
図面だけ整っていても、生活のクセに合っていなければ、家はすぐに使いにくくなります。
逆に、クセを分かった上で受け止めてくれる家は、住み始めてからすごくラクです。

新生活の一週間目は、理想と現実の差が見えてくる時期。
でもそれは失敗じゃなくて、家や暮らしを整えるヒントが出てきたという事でもあります。
今週はぜひ、“散らかった場所”を責めるのではなく、「なんでここに集まるんだろう?」と一回だけ見てみると、面白い発見があるかもしれません。

それでは、また。

No.7084

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“寄り添う”は、優しい言葉だけでは足りない

会社の考え方や理念をお客様にどう伝えるか、という話になると、よく出てくるのが「寄り添う」という言葉です。
すごく大事な言葉ですし、実際そうありたいとも思います。
ただ、一方で難しい言葉でもあるなと感じます。

菊池です。

というのも、“寄り添う”って、ただ優しい言葉をかけることではないんですよね。
何でも「大丈夫です」と言うことでもない。
時には、スケジュール的に難しい事を難しいと言う。
予算の中で優先順位を整理する。
希望を全部叶えられない時に、その理由をちゃんと説明する。
そういう事まで含めて、本当の意味で寄り添うなんだと思います。

住宅でも法人建物でも、お客様は最初から全部が分かっている訳ではありません。
だから、分かりやすく伝える責任がこちらにある。
一方で、耳あたりのいい事だけ言って進めれば、後でしわ寄せがくる。
その場の“感じの良さ”と、長く見た時の“誠実さ”は、似ているようで違います。

SOLE LIVINGの「ひとつひとつの暮らしを想う」という言葉も、突き詰めるとこういう事なのかなと思います。
相手の想いを大事にする。
でもそれは、何でも迎合するという意味ではなく、長く続く暮らしになるように、一緒に考えて整えていくという事。
このバランスが取れて、初めて“寄り添っている”になるのだと思います。

新年度の始まりって、言葉を新しくしたくなる時期でもあります。
でも、大事なのは言葉そのものより、その中身。
寄り添うという言葉を、ちゃんと行動で持てているか。
これは会社としても、個人としても、ずっと問い続けたいテーマだなと感じます。

それでは、また。

No.7083

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“見積りの比較”より、“相談のしやすさ”が後で効く

工事でも家づくりでも、複数社から話を聞くというのは、ごく自然なことだと思います。
その中で、どうしても最後は「金額の比較」になりやすい。
もちろんそこは大事ですし、現実的な判断材料でもあります。

菊池です。

ただ、経験上思うのは、実際に仕事が始まってから効いてくるのは、見積りの金額差だけではなく、相談のしやすさだったりします。
質問した時に、ちゃんと返ってくるか。
分からないことを、分からないままにしないか。
困った時に、相談する空気があるか。
このあたりは、工事の満足度にかなり影響します。

住宅なら、住み始めてからの小さな相談が出ます。
法人建物なら、工事中も工事後も、想定通りにいかない事が普通にあります。
その時に、「この人たちには聞きやすい」「変に構えなくていい」という感覚があるかどうか。
これって、見積り比較表には出ないんですよね。

だから、比較をする時も、金額だけでなく、
「どんな説明の仕方だったか」
「こちらの話をどう受け止めてくれたか」
「相談した時の返しが、急かす感じだったか、寄り添う感じだったか」
そんなところも覚えておくといいと思います。

新年度は、いろいろな出会いがある時期です。
会社でも、人でも、建物でも、結局長く付き合える相手かどうかって、“話しやすさ”に出る気がします。
いい仕事って、いい相談から始まる。
そう考えると、最初のやり取りも結構大事ですね。

それでは、また。

No.7082

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リノベーションは、“新しくする”より“似合うようにする”

リノベーションの相談を受けていると、最初はどうしても「古いので新しくしたい」という話から始まります。
それは当然です。
使いにくい、寒い、暗い、傷んでいる。
そういう現実があるからこそ、手を入れたくなる訳ですから。

菊池です。

ただ、リノベーションって、全部を新しくすることが正解とは限らないなと、いつも感じます。
むしろ大事なのは、その家やその空間に“似合うように整える”こと。
ここが揃うと、出来上がった時の違和感が少ないんですよね。

SOLE LIVINGのリノベーション事例を見ていても、単に今っぽくするのではなく、元の建物にある素材感や雰囲気をちゃんと拾っている印象があります。
古い梁や床のニュアンス、窓の位置、光の入り方。
そういう“もともと持っていた良さ”を見つけて、それに似合う形で新しい要素を入れていく。
これが、無理のないリノベーションにつながるんだと思います。

春は、何かを新しくしたくなる季節です。
でも、家って人と同じで、全部を入れ替えれば良くなる訳ではない。
今あるものの中に、その家らしさが残っているなら、そこを活かした方が落ち着く事も多いです。

リノベーションを考える時に、
「何を新しくするか」
だけでなく、
「この家の何が自分たちらしいか」
を一度考えてみる。
その一手間があると、工事が終わった後に“馴染む感じ”が出やすい気がします。

新しくすること自体が目的ではなく、これからの暮らしにちゃんと似合うようにすること。
リノベーションは、そのくらいの温度感の方が、案外うまくいくのかもしれませんね。

それでは、また。

No.7081

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年度初めの建物管理は、“去年困ったこと”から始める

4月に入ると、新しい計画や予算の話が出てきます。
法人建物の管理をされている方も、「今年は何から手をつけようか」と考える時期かもしれません。
ただ、そういう時にゼロから考え始めると、案外まとまらないんですよね。

菊池です。

おすすめなのは、今年やりたい事から入るのではなく、去年困った事を思い出すところから始めるやり方です。
例えば、
「夏にこの部屋だけ暑かった」
「雨の日に搬入口が使いにくかった」
「シャッターの動きが気になった」
「来客時の導線が分かりづらかった」
こういう、去年の中で実際に起きた“小さな困りごと”を拾う。

建物の改善って、理想論から入ると広がり過ぎる事があります。
でも、実際に困った事をベースにすると、優先順位がはっきりしやすい。
しかも社内でも共有しやすいんですよね。
「こうした方がいいと思う」より、「去年ここで困った」が強い。

さらにいいのは、その困りごとを“季節”とセットで残すことです。
4月に思い出すなら、
春に気になったこと。
梅雨で困ったこと。
夏場の空調。
秋の台風。
冬の結露や寒さ。
こういうふうに並べると、一年の中でどこに備えるべきかが見えてきます。

建物管理って、何かが起きてから動く形になりやすいですが、本当は“去年の困りごと”を次の一年に活かせると強い。
大きな工事や予算の前に、まずは困ったことを書き出す。
そこから始める方が、結局現実的だと思います。

新年度って、何か新しい事を始める時期に見えますが、実は“去年の学びを整理する”にもいいタイミングなんですよね。
建物の管理も、まずはそこからかなと思います。

それでは、また。

No.7081

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