
完成した建物を見ただけでは、施工中の状態まですべて確認することはできません。
菊池です。
建物には、工事が進むと壁や天井、床の中へ隠れてしまう部分が数多くあります。鉄筋、配管、断熱材、防水、下地など、完成後の見た目からは分かりにくいものばかりです。
しかし、建物の品質を長く支えるのは、こうした見えなくなる部分だったりします。
例えば、配管を施工した後に壁を閉じれば、その取り回しや固定状況は簡単には確認できません。断熱材も、隙間なく施工されているかどうかを確認できるのは、内装工事が始まる前までです。
だからこそ、現場では工程ごとに確認することが大切になります。
施工が終わってからまとめて確認するのではなく、次の工程へ進む前に、図面通りに施工されているか、納まりに問題がないかを確認する。その時点で修正すべきことがあれば、見えなくなる前に対応します。
写真による記録も、そのための重要な手段です。
建物全体の進捗写真だけでなく、どこを、いつ、どのように施工したのかが分かるように残しておけば、完成後の維持管理や改修工事でも役立ちます。将来、壁の中に配管や下地があるかを確認したい時、施工中の記録が判断材料になるからです。
一方で、写真をたくさん撮れば品質が確保されるというものでもありません。
何を確認するための写真なのかを決め、施工管理者が現場で実物を見て判断することが必要です。また、建築工事には多くの職種が関わるため、前の工程と次の工程をつなぐ情報共有も欠かせません。
当社の特殊建築事業部でも、公共施設、社屋、工場、店舗など、それぞれ異なる用途を理解したうえで施工管理を行っています。大切なのは、建物を完成させることだけではなく、実際に使う方が安心して長く利用できる状態にすることだと考えています。
建築会社を選ぶ際には、完成後の仕上がりだけでなく、施工途中をどのように確認し、記録しているかも聞いてみると、その会社の品質管理に対する姿勢が見えてくると思います。
それでは、また。
No.7185
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