“見積りの比較”より、“相談のしやすさ”が後で効く

工事でも家づくりでも、複数社から話を聞くというのは、ごく自然なことだと思います。
その中で、どうしても最後は「金額の比較」になりやすい。
もちろんそこは大事ですし、現実的な判断材料でもあります。

菊池です。

ただ、経験上思うのは、実際に仕事が始まってから効いてくるのは、見積りの金額差だけではなく、相談のしやすさだったりします。
質問した時に、ちゃんと返ってくるか。
分からないことを、分からないままにしないか。
困った時に、相談する空気があるか。
このあたりは、工事の満足度にかなり影響します。

住宅なら、住み始めてからの小さな相談が出ます。
法人建物なら、工事中も工事後も、想定通りにいかない事が普通にあります。
その時に、「この人たちには聞きやすい」「変に構えなくていい」という感覚があるかどうか。
これって、見積り比較表には出ないんですよね。

だから、比較をする時も、金額だけでなく、
「どんな説明の仕方だったか」
「こちらの話をどう受け止めてくれたか」
「相談した時の返しが、急かす感じだったか、寄り添う感じだったか」
そんなところも覚えておくといいと思います。

新年度は、いろいろな出会いがある時期です。
会社でも、人でも、建物でも、結局長く付き合える相手かどうかって、“話しやすさ”に出る気がします。
いい仕事って、いい相談から始まる。
そう考えると、最初のやり取りも結構大事ですね。

それでは、また。

No.7082

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リノベーションは、“新しくする”より“似合うようにする”

リノベーションの相談を受けていると、最初はどうしても「古いので新しくしたい」という話から始まります。
それは当然です。
使いにくい、寒い、暗い、傷んでいる。
そういう現実があるからこそ、手を入れたくなる訳ですから。

菊池です。

ただ、リノベーションって、全部を新しくすることが正解とは限らないなと、いつも感じます。
むしろ大事なのは、その家やその空間に“似合うように整える”こと。
ここが揃うと、出来上がった時の違和感が少ないんですよね。

SOLE LIVINGのリノベーション事例を見ていても、単に今っぽくするのではなく、元の建物にある素材感や雰囲気をちゃんと拾っている印象があります。
古い梁や床のニュアンス、窓の位置、光の入り方。
そういう“もともと持っていた良さ”を見つけて、それに似合う形で新しい要素を入れていく。
これが、無理のないリノベーションにつながるんだと思います。

春は、何かを新しくしたくなる季節です。
でも、家って人と同じで、全部を入れ替えれば良くなる訳ではない。
今あるものの中に、その家らしさが残っているなら、そこを活かした方が落ち着く事も多いです。

リノベーションを考える時に、
「何を新しくするか」
だけでなく、
「この家の何が自分たちらしいか」
を一度考えてみる。
その一手間があると、工事が終わった後に“馴染む感じ”が出やすい気がします。

新しくすること自体が目的ではなく、これからの暮らしにちゃんと似合うようにすること。
リノベーションは、そのくらいの温度感の方が、案外うまくいくのかもしれませんね。

それでは、また。

No.7081

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年度初めの建物管理は、“去年困ったこと”から始める

4月に入ると、新しい計画や予算の話が出てきます。
法人建物の管理をされている方も、「今年は何から手をつけようか」と考える時期かもしれません。
ただ、そういう時にゼロから考え始めると、案外まとまらないんですよね。

菊池です。

おすすめなのは、今年やりたい事から入るのではなく、去年困った事を思い出すところから始めるやり方です。
例えば、
「夏にこの部屋だけ暑かった」
「雨の日に搬入口が使いにくかった」
「シャッターの動きが気になった」
「来客時の導線が分かりづらかった」
こういう、去年の中で実際に起きた“小さな困りごと”を拾う。

建物の改善って、理想論から入ると広がり過ぎる事があります。
でも、実際に困った事をベースにすると、優先順位がはっきりしやすい。
しかも社内でも共有しやすいんですよね。
「こうした方がいいと思う」より、「去年ここで困った」が強い。

さらにいいのは、その困りごとを“季節”とセットで残すことです。
4月に思い出すなら、
春に気になったこと。
梅雨で困ったこと。
夏場の空調。
秋の台風。
冬の結露や寒さ。
こういうふうに並べると、一年の中でどこに備えるべきかが見えてきます。

建物管理って、何かが起きてから動く形になりやすいですが、本当は“去年の困りごと”を次の一年に活かせると強い。
大きな工事や予算の前に、まずは困ったことを書き出す。
そこから始める方が、結局現実的だと思います。

新年度って、何か新しい事を始める時期に見えますが、実は“去年の学びを整理する”にもいいタイミングなんですよね。
建物の管理も、まずはそこからかなと思います。

それでは、また。

No.7081

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“朝の5分”がラクになる家は、強い

家づくりを考える時って、つい休日の過ごし方や理想の暮らしに意識が向きます。
もちろんそれも大事。
でも、毎日の満足度に効くのは、実は“平日の朝”だったりします。

菊池です。

朝って、どこのご家庭でもだいたい忙しいですよね。
起きる、着替える、洗面、朝食、片付け、出発。
お子さんがいれば、そこに持ち物確認や送り出しが加わる。
大人だけでも、意外と朝は段取り勝負です。

ここで効いてくるのが、家の中の“朝の5分”を削れるかどうか。
例えば、洗面が混まないか。
玄関までの流れがスムーズか。
着替えの場所と洗濯動線が離れすぎていないか。
荷物が探し物にならないか。
こういう細かいところが、朝の空気を左右します。

SOLE LIVINGの家づくりでも、暮らしのインタビューを通して、ご家族ごとの動線や生活のリズムを丁寧に聞く考え方があります。
これって、見た目や設備より地味かもしれませんが、住んでからのラクさに直結する部分なんですよね。
「何LDKか」よりも、「朝に詰まらないか」の方が、日々の体感には大きかったりする。

春は、新しい生活リズムが始まる季節でもあります。
お子さんの進学や進級、仕事の変化、通勤時間の変化。
そういうタイミングだからこそ、「理想の家」より、「朝の5分がラクになる家」を考えてみるのは結構おすすめです。

住まいって、特別な日を彩る場所でもありますが、何より“ふつうの日”を支える場所です。
その意味では、朝のバタバタが少し減るだけでも、かなり価値がある。
家づくりを考える時も、朝の動き方を一度だけ家族で言葉にしてみると、見えるものが変わるかもしれません。

それでは、また。

No.7080

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新年度に思う、“変わるもの”と“変えないもの”

4月1日。
多くの方々は、新年度が始まりました。
会社にとっても、人にとっても、やはり少し特別な日ですね。
体制が変わる会社もあれば、役割が変わる人もいる。
新しい出会いがある一方で、今までの流れを引き継ぎながら進んでいく部分もあります。

菊池です。

こういう節目の日になると、毎年思うことがあります。
それは、変わるべきものと、変えない方がいいものを見極めることの大切さ。

組織の中にいると、世の中に合わせて変わることはたくさんあります。
法律、働き方、物価、人材、技術、求められる説明の仕方。
建設の世界も例外ではなくて、ひと昔前と同じ感覚では通らないことが本当に増えました。
だから、変化を避けてはいけない。
むしろ、変わるべきところはしっかり変わらないと、置いていかれる時代だと思います。

ただ、その一方で、変えてはいけないものもある。
目の前のお客様にちゃんと向き合うこと。
建物を雑に扱わないこと。
見えないところほど丁寧にやること。
引き渡した後も含めて責任を持つこと。
こういう部分は、流行や時代に合わせて変えるものではなく、むしろ変わらずに持ち続けたいところです。

SOLE LIVINGの家づくりでも、「ひとつひとつの暮らしを想う」という言葉がありますが、まさにこういう部分なのかなと思います。
形や表現は時代に合わせて変わっても、ご家族ごとの暮らしを大事にする姿勢は変わらない。
これは住宅だけでなく、法人建物の仕事でも同じで、使う人の立場を想像することは、やっぱり基本なんですよね。

新年度って、何か新しいことを始めたくなる時期です。
でも、何を増やすかだけではなく、何を変えずに持ち続けるかを決める日でもある気がしています。
その両方が揃って、ようやく“いい更新”になるのかなと。

今年度も、一つひとつの仕事を、ちゃんと積み上げていきたいと思います。

それでは、また。

No.7079

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“指示”は技術というより、日々の姿勢

今月の課題図書は、『上手に「指示できる人」と「できない人」の習慣』鶴野 充茂 著)。
タイトルだけ見ると、少し強めというか、「指示する側」の話に聞こえますが、実際に読んでみると、上から人を動かすための本というより、“相手に伝わる関わり方”を整える本だなと。

菊池です。

どうしても日常の中で“伝える側”になる場面は増えます。
社内でも現場でも、何かをお願いしたり、方向を揃えたり、タイミングを合わせたり。
ただ、そこで改めて思うのは、「言ったかどうか」と「伝わったかどうか」は、やっぱり別なんですよね。

この本の中でも、相手を動かす人は、ただ命令が上手いのではなく、
相手が受け取りやすい形に整えているというのが一つのポイントとして出てきます。
これは読んでいて、すごく納得感が。
指示って、こちらの都合だけで短く出せば済む時もありますが、毎回それだと関係は少しずつ痩せていく。
逆に、ちょっとした言葉の置き方や、背景の共有や、相手の状況を見た一言があるだけで、受け取られ方が全然違う。
この差って、仕事の結果以上に、日々の空気に効く気がします。

個人的に印象に残ったのは、“相手をコントロールする”のではなく、“動きやすい状態をつくる”という感覚。
管理職という立場の方々は、つい「どう伝えれば動いてもらえるか」と考えがちですが、本当はその前に、「相手が受け止めやすい状態か」「こちらの言葉に余計な圧が乗っていないか」を気にした方がいいのかもしれません。
このあたりは、自分自身もまだまだだなと感じるところです。

住宅でも法人建物でも、お客様とのやり取りは結局“伝え方”に表れます。
分かりやすい説明ができるか。
必要なことを急がせずに伝えられるか。
相手の不安を置き去りにしないか。
これは社内だけの話ではなく、会社としての姿勢にもつながる話なんだろうなと思いました。

“指示が上手い人”というより、“相手と仕事がしやすい人”。
この本を読んで、そんな言葉の方がしっくりきました。
新年度前のこのタイミングで、自分の伝え方を少し見直すには、いい一冊だったなと思います。

それでは、また。

No.7078

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理念は、立派な言葉より“迷った時の判断”に出る

企業理念とか経営理念という言葉を聞くと、少し身構える方もいるかもしれません。
立派な文章、額に入った言葉、ホームページに載っている一文。
もちろん、それ自体は大事です。
でも、実際にお客様に伝わるのは、言葉の立派さよりも“迷った時にどう判断する会社か”の方だと思っています。

菊池です。

例えば、工事の中で想定外の事が起きた時。
スケジュールを優先するのか、品質を優先するのか。
分かりづらいことを、そのまま進めるのか、一度止まってでも説明するのか。
その判断の積み重ねに、その会社の考え方は出ます。

住宅でも、法人建物でも同じです。
いい事ばかりが続くプロジェクトなんて、実際にはあまりありません。
だからこそ、何かあった時にどちらを選ぶのか。
そこに、その会社の“本当の理念”がにじむ気がしています。

相陽建設も、総合サイトやSOLE LIVINGの考え方の中で、「ひとつひとつの暮らしを想う」「建てた後も末永く続く豊かな暮らしを創造する」といったスタンスを打ち出しています。
こういう言葉は、書くだけなら簡単です。
でも、それが本当に意味を持つのは、目の前のお客様に対して、急がず、雑にせず、ちゃんと寄り添えるかどうかだと思うんですよね。

理念って、日常ではあまり意識しないかもしれません。
でも、お客様は意外と見ています。
説明の仕方、断り方、対応の速さ、現場の整い方。
そういう小さいところから、「この会社は何を大事にしているのか」が伝わってくる。

結局、理念は飾っておくものではなく、判断の基準になるもの。
そしてその判断が、お客様から見た“この会社らしさ”になる。
新年度を前に、そんな事を改めて考えています。

それでは、また。

No.7077

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“直す”だけじゃなく、“残す”ためのメンテナンス

メンテナンスというと、何か不具合が起きてから対応する、というイメージが強いかもしれません。
雨漏りした、設備が止まった、建具がおかしい。
もちろん、そういう時の対応は大事です。
でも本来のメンテナンスって、“壊れたものを直す”だけじゃないんですよね。

菊池です。

相陽建設の定期診断の考え方にもありますが、建物は住み始めてから気付くことが多いですし、良い状態で長く保つには“履歴を蓄積する”ことがとても大事です。
この発想、個人的にはすごく本質的だと思っています。
つまり、メンテナンスって「今を修理する」ためだけではなく、「この先も残す」ためにやるものなんですよね。

住宅でもそうです。
今は困っていなくても、3年後、5年後、10年後を見た時に、今どんな状態だったかが分かると判断しやすい。
どこを触ったか、いつ点検したか、どんな不具合があったか。
これが残っている家は、後からの修繕も落ち着いて考えやすいです。

法人建物ならなおさらで、担当者が変わることもありますし、予算も単年だけでは動きません。
だから、建物の状態を記録していくこと自体が、会社にとっての資産になります。
大きな不具合を防ぐという意味でもそうですし、説明責任の面でも強い。

春は、節目の季節です。
暮らしも、会社も、少し先を見たくなる時期。
そんな時に、建物のことも「今どこを直すか」だけでなく、「これからどう残していくか」で考えてみると、メンテナンスの見え方も変わる気がします。

直すためだけじゃなく、残すために手を入れる。
その感覚がある建物は、長くいい顔をしていくんだと思います。

それでは、また。

No.7076

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平屋の良さは、“広がり”より“切り替えの少なさ”かもしれない

平屋の話になると、開放感がある、かっこいい、階段がない、という話がよく出ます。
どれももちろんその通り。
ただ、住み方という視点で見ると、平屋の良さはそれだけではないなと感じます。

菊池です。

個人的に平屋の強さは、生活の中の切り替えが少ないことだと思っています。
上に行く、下に行く、家事をしながら誰かの気配を探す、階ごとに温度差がある。
二階建てでは自然に起きるこういう“切り替え”が、平屋だとかなり減る。
その分、暮らしがスッと流れる感じがあるんですよね。

SOLE LIVINGでも、平屋は昔から愛される住まいとして紹介されていますが、実際、平屋って“今風の流行”というより、暮らしやすさの本質に近い選択肢なんだと思います。
動線の短さだけではなく、家族の距離感、空気のまとまり、暮らしのリズム。
そういうものが整いやすい。

もちろん、平屋だから万能という訳ではありません。
敷地条件や周辺環境、採光の取り方、視線の抜き方。
しっかり考えた方がいい部分も多いです。
ただ、そういう条件が合う土地であれば、住んだ後の“無理のなさ”はかなり大きい。

この春からの新生活を見据える中で、
「何部屋必要か」
「どの設備にするか」
の前に、
「毎日、どれだけ移動したいか」
「家の中でどんな流れで暮らしたいか」
を考えると、平屋の見え方も変わってくるかもしれません。

広いからいい、ではなく、暮らしに余計な切り替えが少ない。
平屋の魅力って、案外そこにあるのかなと思います。

それでは、また。

No.7075

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建物の印象は、“入口の3メートル”でだいたい決まる

法人建物の印象って、どこで決まると思いますか。
立派な外観、最新の設備、広い会議室。
もちろんそれらも大事ですが、実際には“入口から最初の数メートル”で、だいたい空気感が伝わる気がしています。

菊池です。

駐車場から入口へ向かう間。
玄関扉の前。
入ってすぐの床、照明、掲示物、におい、物の置き方。
このあたりに、その会社の“整い方”が出るんですよね。
豪華である必要はありません。
でも、迷わない、雑然としていない、歓迎されている感じがある。
この差は大きいです。

特に3月末から4月にかけては、新しい取引先の訪問や、異動、採用、年度始めの来客も増えてきます。
そんな時に、入口まわりが少し整っているだけで、建物の印象はかなり変わります。
逆に、物が仮置きされている、案内が分かりづらい、掲示物が古いまま残っている。
これだけで、もったいない空気になるんですよね。

大きな工事はいりません。
入口のマットを替える。
古い掲示物を外す。
傘立てや消毒関係の置き方を見直す。
来客導線にある物を一旦減らす。
それだけでも十分変わります。

建物は、使う人には当たり前でも、初めて来る人には“その会社そのもの”に見えます。
だから入口は、単なる出入り口ではなく、会社のスタンスが見える場所でもある。
新年度前に一度だけ、入口から3メートルを見直す。
これ、案外コスパのいい改善かもしれません。

それでは、また。

No.7074

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