間取り図より先に、一日の動きを書き出してみる

リノベーションのご相談で、最初にお会いしたときによくいただくのが「どこをどう直せばいいか、自分でもよくわからなくて」という言葉です。むしろ、その状態でお越しいただくほうがありがたいと思っています。

菊池です。

家に対する不満というのは、たいてい漠然としています。なんとなく使いにくい、なんとなく散らかる、なんとなく居場所がない。原因が特定できないから相談しづらい、という方もいらっしゃいますが、その「なんとなく」を分解するところからが、わたしたちの仕事です。

そこでおすすめしているのが、間取り図を眺める前に、ご自身の一日の動きを書き出してみることです。朝起きてから家を出るまで、家に帰ってから寝るまで。どの部屋からどの部屋へ、何を持って移動しているか。書いてみると、ほとんどの方が同じ場所を何度も往復していることに気づかれます。

そして、その往復には理由があります。洗濯機がここにあって、干す場所がそこで、しまう場所があちら、というふうに、必要な機能が離れて配置されている。建てた当時は問題なかったのかもしれません。ただ、家族の人数も年齢も、あの頃とは変わっているはずです。子どもが独立して部屋が余っている一方で、しまいたいものは増えている。親御さんと同居することになって、二階の使い方を見直す必要が出てきた。暮らしのほうが動いたのに、家だけが当時のまま止まっている。それが「なんとなく使いにくい」の正体であることは、本当に多いのです。

動きが見えてくると、優先順位がはっきりします。全部を直さなくても、水まわりの並びを変えるだけで一日の疲れが減ることもある。逆に、見た目をきれいにしても動線が変わらなければ、不満は残ります。ここを取り違えないことが、満足度を大きく分けます。

もうひとつ、せっかく壁を開けるのであれば、性能にも手を入れておきたいところです。窓の断熱、床下や天井の断熱。暮らしながらでは手をつけにくい部分に、工事のタイミングでまとめて対応できるのは、リノベーションの大きな利点です。

SOLE LIVINGでは、相模原市矢部でリノベーションの相談会を開いています。まだ計画になっていない段階、それこそ「なんとなく」の段階で来ていただくのが、いちばん実りのある時間になります。

それでは、また。

No.7236

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