“工事が終わった後”の使い方まで見えているか

法人建物の改修や新築の話をしていると、どうしても工事中のことに意識が向きます。
工期、工程、安全、品質、予算。
どれも大事ですし、そこを外しては進められません。
でも、実際には建物って、工事が終わってからの方がずっと長いんですよね。

菊池です。

だから私は、建物づくりでは「完成時点」だけでなく、工事が終わった後にどう使われるかまで想像できているかが大事だと思っています。
例えば、設備の点検はしやすいか。
掃除や管理がしやすいか。
人の動線に無理はないか。
使い始めてからの小さなストレスが出にくいか。
このあたりは、完成写真には写りませんが、建物の満足度にはかなり効きます。

公共施設、商業施設、工場、教育施設。
用途が違えば、使う人も、求められることも違います。
だからこそ、特殊建築は「建てる」で終わりにしない視点が必要なんですよね。
建物は完成した瞬間がゴールではなく、そこから先、毎日使われるものですから。

5月は、新年度の運用が少し落ち着いてきて、「実際に使ってみると、ここが気になる」という声が出やすい時期でもあります。
このタイミングで拾える違和感って、次の改善にはかなり大事です。
完成時には見えなかったことが、使い始めると見える。
その感覚を、つくる側も持っていたいですね。

建物づくりって、完成までの仕事に見えて、実は“使われ続ける時間”を先に想像する仕事でもある。
法人建物は特に、その視点があるかどうかで、後々の使いやすさがかなり変わる気がします。
派手ではないですが、こういうところに、会社の考え方は出るんでしょうね。

それでは、また。

No.7129

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