
SOLE LIVINGでリノベーションのご相談をお受けしていると、年に何度か、少し申し訳ない気持ちになる場面があります。
菊池です。
「先月、中古の家を買いました。これをリノベーションしたいんです」とお越しいただいて、拝見しに行くと、想定していなかった費用がいくつも出てくる。ご予算の大部分がそちらに消えてしまい、やりたかった内装や間取りに手が回らない。こういうことが、実際に起きます。
ですので、いちばんお伝えしたいのはこれです。契約する前に、一度だけ見せてください。それだけで結果がかなり変わります。
見に行ったときに何を見ているかというと、まず建物の外まわりです。基礎に幅の大きなひび割れがないか、床が傾いていないか。次に、雨漏りの跡です。押し入れの天井や小屋裏を覗くと、過去の履歴はだいたい残っています。それから給排水の配管。築年数によっては、壁や床を開けたときに交換が前提になります。
意外と見落とされやすいのが、増築されている部分です。あとから足した箇所は取り合いが弱いことが多く、そこから傷んでいる例をよく見ます。あわせて、確認申請の書類が残っているか、道路への接し方はどうか、といった書類上の話も確認します。ここが引っかかると、そもそもできる工事の範囲が変わってしまいます。
こうした話をすると不安になるかもしれませんが、逆でもあるんです。事前にわかっていれば、その分を織り込んで買うかどうかを判断できます。値段の交渉材料になることもあります。何より、限られた予算をどこに置くかを最初に決められる。
わたしたちがおすすめしているのは、見えなくなる部分から先に予算を取る、という順番です。断熱と耐震と配管。ここは仕上げてしまうと中々容易には触れません。逆にキッチンや床材は、五年後でも十年後でも入れ替えられます。
物件を探している最中の方も、気になる家が出てきた段階でご相談いただいてかまいません。内見に一緒に伺うこともできます。
それでは、また。
No.7220
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