
今日から3連休という方も多いと思います。秋晴れが続くと、現場の仕事もはかどる季節です。
菊池です。
現場を回っていて、わたしが好きな時間があります。一日の作業が終わったあと、職人さんが道具の手入れをしている時間です。のみやかんなの刃を研ぎ、汚れを拭き取り、決まった場所へ戻していく。その日の仕事はもう終わっているのに、黙々と手を動かしています。
見ていて思うのは、明日の仕事は、今日の手入れで決まっているということです。刃が切れなければ、木の面はきれいに仕上がりません。無理に力を入れれば、寸法も狂います。だからこそ、仕事の前ではなく、仕事のあとに整えておく。特別なことではなく、毎日の決まりごとのように淡々と続けている姿に、いつも背筋が伸びる思いがします。
道具の手入れは、お客様の目に触れることはまずありません。完成した家を見ても、そこに何時間かけたかは分かりません。それでも、柱の面の通り方や、建具のすっと閉まる感触には、そうした時間が出ていると思っています。
これは、わたしたちの仕事全体にも言えることだと感じています。図面を何度も見直すこと、段取りを前日のうちに確かめておくこと。誰も見ていない準備の積み重ねが、引き渡しの日の家のかたちになります。地元で長く仕事を続けてこられたのは、そういう人たちに支えられてきたからだと思います。
連休中も、どこかの作業場で道具を研いでいる人がいるかもしれません。
皆さんも、よい連休をお過ごしください。
それでは、また。
No.7270
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