1級建築士の試験、在学中に受験可能へ。この流れを、建設業の現場から見ると。

6月に入ってすぐ、気になるニュースが。

菊池です。

日経新聞が報じていた「1級建築士の試験、大学在学中の受験可能に」という記事です。 政府・自民党が、建築学科の学生が在学中に1級建築士試験を受けられるよう制度改革を検討しているというもので、一定の単位取得と卒業見込みを条件に、学生のうちから受験機会を得られるようにするという内容です。

率直に言って、「ようやくか」という感想です。

現在、1級建築士の60歳以上の割合は全体の約44%を占めており、70歳以上だけでも約19%というデータがあります。 建築士の高齢化と、若手の担い手不足は、業界の中にいると肌でよく分かります。 現場で「次の世代」を育てようとしても、資格取得までの時間的なハードルが高く、せっかく建築を学んだ学生が、入社後もしばらく試験対策に追われるというのは、これまでずっともったいないなと感じていました。

在学中に受験できるようになれば、入社した時点でもう資格を持っているという状態が増えてくる。 そうなれば、就職後の早い段階から実務の深いところに入れるようになりますし、業界全体としても即戦力につながります。

ただ、今回の動きはあくまでも「制度改正に向けた検討が始まった」段階です。 過去の事例を見ると、法改正の閣議決定から実際の試行まで2年程度かかることが多く、すぐに試験制度が変わるわけではない点は注意が必要ですね。

当社としては、この流れを前向きに受け止めています。 若い人材が資格を早期に取得し、設計・施工管理・工事監理といった実務に早くから入れる環境が整うことは、業界全体の底上げになりますし、うちのような会社にとっても、一緒に仕事をしていく人材の選択肢が広がることを意味します。

建設業界は今、人材確保という大きな課題に直面しています。 制度の入り口を広げることが、業界の未来をどれだけ変えるか。 引き続き、この動向には注目していきたいと思っています。

それでは、また。

No.7147

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