
10月1日は衣替えの日。朝晩の空気が変わってきて、そろそろ長袖を出そうかと考える頃です。
菊池です。
衣替えのたびに「うちは収納が足りない」と感じる方は多いと思います。ただ、実際にお宅を拝見すると、足りないのは量ではなく、かたちが合っていないことのほうが多かったりします。なかでもよく見かけるのが、奥行きの問題です。
押し入れは、もともと布団をしまうための深さでつくられています。そこに衣類のケースを入れると、手前のケースは使えても、奥のケースはほとんど開けられません。奥にしまったものは、存在ごと忘れられていく。何年も開けていない箱が奥から出てくることも、珍しくありません。
高さも同じです。天袋や吊り戸棚の最上段は、踏み台がないと届かない。届かない場所は、使わない場所になっていきます。収納の容量を増やしても、手が届き、目に入る範囲が広がらなければ、使える量は変わらないのです。
家づくりの打ち合わせで収納を考える時、わたしたちは「何をどこで使うか」から伺うようにしています。衣類なら、着替える場所、洗濯物を畳む場所、しまう場所がどれくらい離れているか。その動きに沿って、浅くても手前から全部見渡せる棚を置く。それだけで、同じ面積でも収まり方がずいぶん変わります。
今のお住まいでも、奥のケースを手前に出して、よく使うものだけを見える位置に並べ直すだけで、使い勝手は変わってきます。
衣替えのついでに、収納の奥をひとつだけのぞいてみてください。
それでは、また。
No.7261
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