二世帯住宅で大切なのは、「近さ」よりも距離感。

親世帯と子世帯が一つの建物で暮らす二世帯住宅には、近くに家族がいる安心感があります。

菊池です。

子育てを助けてもらえる。体調の変化に気づきやすい。家や土地を家族で受け継げる。二世帯で暮らすことには、多くのメリットがあります。

一方で、家族だからこそ、生活の違いが気になることもあります。

起きる時間や寝る時間、食事の時間、来客の頻度、音への感じ方。親子であっても、暮らしのリズムや大切にしたいことは同じではありません。

そのため、二世帯住宅では、単純に部屋を二つの世帯へ分けるだけではなく、「どこまで一緒に使い、どこから分けるか」を丁寧に考える必要があります。

玄関を共用するのか、別々にするのか。キッチンや浴室はどうするのか。行き来できる場所を設けるのか。光熱費や日常の家事をどう分担するのか。

間取りの前に、暮らし方のルールについて話し合っておくことが大切です。

何でも共有すれば建築費を抑えられるとは限りませんし、すべてを分ければ快適になるとも限りません。普段はそれぞれの生活を保ちながら、必要な時には自然に助け合える。そのご家族に合った距離感を見つけることがポイントです。

また、現在の家族構成だけでなく、10年後、20年後も考えておきたいところです。

子どもが成長して家を離れる、親世帯の生活に支援が必要になる、使わなくなる部屋が出てくる。将来、部屋の使い方を変えやすい設計にしておけば、暮らしの変化にも対応しやすくなります。

二世帯住宅の正解は、一つではありません。

家族だから分かっていると思わず、お互いの希望と、干渉されたくないことまで率直に話す。その会話から、心地よい距離感のある住まいが見えてくると思います。

それでは、また。

No.7195

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