“面積”より“余白”で家を見ると、暮らしが見えてくる

家づくりの相談を受けていると、最初の段階では、どうしても「何坪くらい必要ですか」という話になりがちです。 もちろん、広さは大事です。 家族の人数、荷物の量、将来の使い方。 そこを外しては、間取りは決まりません。 ただ、長く家を見てきて思うのは、暮らしの快適さって、面積より“余白”で決まる部分が結構大きいんですよね。

菊池です。

余白というのは、何もない無駄なスペースという意味ではありません。 ソファの脇に少しゆとりがある。 キッチンの後ろを家族がすれ違える。 玄関に上着を一枚ふっと掛けられる場所がある。 窓際にちょっと腰かけられる出っ張りがある。 こういう“ちょっとした余り”が、暮らしの心地よさに直結します。

逆に、坪数は大きいのに、なぜか窮屈に感じる家もあります。 部屋数を増やしすぎたり、収納を詰め込みすぎたり、家具のサイズに対して通路が狭かったり。 広さの数字だけで家を組み立てると、こういう“数字上は広いのに、住むと狭い家”になりやすいんですよね。

SOLE LIVINGの家づくりでは、暮らしのインタビューを通して「どのような暮らしを送りたいか」をヒアリングするとあります。 これって、まさに余白を作る作業だと思うんです。 何を入れるかを決める前に、その家族の生活のリズムを聞く。 その上で間取りを組み立てるから、数字以上に“ゆとり感のある家”になっていく。

5月後半は、衣替えや片付けで、家の中の物量を見直す方も多い時期です。 今の住まいで「ここがちょっと窮屈だな」と感じる場所があれば、それは広さの問題ではなく、余白の問題かもしれません。 家づくりを考える時は、坪数の前に、自分たちの暮らしにどれくらいの“間”があると気持ちいいか。 そこから入ると、必要な家の姿が、ぐっと見えやすくなる気がします。

数字は分かりやすいですが、住まいの気持ちよさは、数字に出ない部分にあるんでしょうね。

それでは、また

No.7134

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