“休憩できる場所”がある会社は、空気がやわらかい

法人建物の相談というと、つい機能の話が中心になります。
作業効率、安全性、動線、保管、設備。
どれももちろん大事ですし、後回しにはできません。
ただ、その一方で、働く場としての建物を見た時に、ずっと気になっている事があります。

菊池です。

それは、ちゃんと休める場所があるかどうかです。
大きな休憩室があるか、という話だけではありません。
ちょっと腰を下ろせる。
一息つける。
水を飲みながら気持ちを切り替えられる。
そういう“短い休憩”が自然にできる場所があるかどうか。
これって、思っている以上に職場の空気に効くんですよね。

逆に、休憩する場所がないと、人はどんどん余裕がなくなります。
立ち話も減る。
ちょっとした相談もしにくい。
結果として、業務だけでなく、雰囲気まで固くなっていく。
建物がそういう空気をつくってしまう事って、結構あると思います。

休憩場所というと、豪華な設備が必要な感じもしますが、そうでもありません。
小さなテーブルと椅子。
外気が感じられる窓際。
人の動線から少しだけ外れた一角。
そのくらいでも十分です。
大事なのは、「ここで少し落ち着いていいんだ」と感じられる場所になっているかどうか。

建物は、単に働くための器ではなく、働く人のリズムを支えるものでもあります。
だからこそ、効率や安全と並んで、“気持ちが戻せる場所”も大事にしていい。
そこに手をかける会社は、結果として人にも仕事にもやさしい空気が出る気がします。

GW前の今は、少し疲れも出やすい時期です。
だからこそ、建物の中に“ちゃんと休める場所があるか”を一度見てみる。
その視点は、案外大きいかもしれません。

それでは、また。

No.7103

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家づくりの“余白”は、贅沢ではなく必要経費かもしれない

家づくりの打ち合わせをされた経験をお持ちの方であれば、つい全部をきっちり決めたくなった事はおありかと。
部屋の広さ、収納の位置、家具の置き方、将来の使い方。
もちろん、それは大事な作業です。
でも一方で、全部を決め切ることが、本当に住みやすさにつながるとは限らないなとも感じます。

菊池です。

というのも、暮らしってやっぱり変わるんですよね。
子どもの成長。
働き方の変化。
趣味の変化。
家で過ごす時間の増減。
新築の時に想像していた暮らし方と、3年後、5年後の実際は、少しずつズレていく。
だから、家の中に“余白”があると強いんです。

この余白というのは、何も無駄なスペースという意味ではありません。
最初から用途を決めすぎない空間。
家具で調整できる場所。
あとから収納や仕切りを加えられる余裕。
そういう“決め切らない部分”ですね。

SOLE LIVINGの家づくりを見ていると、暮らしをインタビューしながら設計する姿勢が強いですが、それでも将来の変化までは全部当てられません。
だからこそ、変わることを前提にした余白をどうつくるか。
ここが大事なんだと思います。

4月は、新しい生活が始まって、「思っていたのと少し違う」が見えてくる時期でもあります。
朝の流れ、物の置き場、家の中の滞在時間。
そういう変化を見ていると、家って“完成して終わり”ではなく、“住みながら整えていく器”なんだなとあらためて感じます。

最初から完璧を目指すのもいいけれど、少しだけ変化の余地を残しておく。
それは妥協ではなく、長く暮らすための知恵かもしれません。
家の余白は、贅沢ではなく必要経費。
そんな見方もあっていいのかなと思います。

それでは、また。

No.7102

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「どうせ無理」を減らせる人でいたいと思った一冊

今月の課題図書。

『「どうせ無理」と思っている君へ 本当の自信の増やしかた』。著者:植松努

菊池です。

この本を読んでいて強く感じたのは、自信というのは、最初から大きく持っている人だけのものではない、ということ。
何か特別な才能があるから前に出られるのではなくて、小さくやってみる、少しできる、またやってみる。その積み重ねの中で、少しずつ増えていくものなんだろうなと。
この感覚は、仕事にもすごく近い気がしたかと。

会社の中でも、経験がある人からすると「これくらいできるだろう」と思うことがある。
でも、受け取る側からすると、その一歩が高いこともある。
その時に、「なんでできないの」ではなく、「まずどこからなら始めやすいか」を一緒に考えられるかどうか。
ここで、その人の次の一歩はかなり変わるんじゃないかと。

本の中で語られているのは、単純な根性論ではなくて、「どうせ無理」という気持ちを減らしていく考え方。
これ、社員との関わり方にもそのまま通じるなと感じます。
人を動かすというより、挑戦しやすい空気をつくる。
失敗しない人を増やすより、やってみようと思える人を増やす。
言葉にすると地味ですが、組織の空気って、案外こういうところで決まるのかもしれません。

自身の立ち位置にいると、つい結果やスピードに目が行きます。
もちろんそれは大事です。
ただ、その前に「この人は今、自分で一歩踏み出せる状態かな」と見ることも、同じくらい大事なんでしょうね。

出来ていませんが💦

背中を押す、というより、“どうせ無理”を少し減らす。
その関わり方ができる人でありたいなと、この本を読んであらためて思いました。

自信は、持てと言われて持てるものではない。
でも、増えやすい環境や、減りにくい言葉のかけ方はある。
そういう意味では、組織もまた、人の自信を育てる場所であるべきかなと。

それでは、また。

No.7101

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“連休前の現場”で大事なのは、片付けより“戻し方”

ゴールデンウィークが近づいてくると、現場も会社も少しずつ落ち着かない空気になります。
仕事を進めたい。
でも休みに入る前に一度区切りもつけたい。
この感じ、毎年ありますね。

菊池です。

こういう時期に法人建物で大事なのは、ただ片付けることより、休み明けにどう戻れるかを考えておく事だと思っています。
たとえば倉庫や作業場。
連休前にとりあえず物を寄せて、見た目だけ整える。
これはこれで必要なんですが、休み明けに「何がどこにあるか分からない」となると、かえって非効率です。
つまり、片付けそのものより、“戻しやすさ”の方が重要なんですよね。

現場でも同じで、材料を寄せる、道具をしまう、養生を整理する。
その時に、休み明けの最初の動きが見えているかどうかで差が出ます。
どこから再開するのか。
何を最初に確認するのか。
誰がどこを見るのか。
ここまで考えておくと、連休明けの立ち上がりがかなり違います。

住宅でも少し似ていて、長めの外出や帰省の前って、ただ片付けるだけではなく、「帰ってきてすぐ生活が戻る状態」にしておくとラクです。
法人建物はそのスケールが大きいだけで、本質は同じかなと思います。

建物管理って、“止める時の整え方”がかなり大事です。
動いている時の運用ばかりに目が向きますが、止まる前、止まっている間、戻る時。
その一連の流れを意識している会社は、やっぱり建物の使い方が上手い。

GW前は忙しいので、ついその場しのぎになりがちです。
でも、今年は少しだけ“休み明けの戻り方”まで見ておく。
それだけでも、だいぶ違うかなと思います。

それでは、また。

No.7100

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“家のにおい”は、暮らし方のヒントかもしれない

家って、見た目や温度の話はよくしますが、“におい”の話は意外と後回しになりがちです。
でも実際には、家の印象って、玄関を開けた瞬間の空気感でかなり決まる気がします。

菊池です。

例えば、木の香りがふっとする家。
空気がこもっていない家。
洗濯物や料理の気配はあるけれど、重たくない家。
そういう空気って、図面では見えませんし、設備表にも出ません。
でも、暮らしの心地よさにすごく関わっているんですよね。

SOLE LIVINGが自然素材にこだわっているのも、単に見た目の話だけではなくて、この“空気の質”を大事にしているからだと思います。
自然素材は、年数が経つごとに味わいが増すという面もありますが、それ以上に、暮らしの中で感じる空気感が柔らかい。
これは住んでみないと分かりにくいですが、かなり大きい違いです。

4月後半になると、窓を開ける機会も増えて、家の中のにおいも変わりやすくなります。
冬の閉じた空気から、少しずつ外の風が入ってくる。
だからこの時期は、今の家でも「どんな時に空気が重く感じるか」「どこにこもりやすいか」を見るにはちょうどいいタイミングです。
キッチンなのか、洗面なのか、収納なのか。
そこが分かると、次の家づくりで何を大事にしたいかも見えてきます。

家のにおいって、単なる好き嫌いではなく、暮らし方や素材、換気の仕方、収納の状態まで全部つながっています。
だからこそ、心地いい家を考える時に、“見えるもの”だけでなく“感じるもの”も大事にしたいですね。

数字や性能の話ももちろん大事。
でも最後に「この家、なんかいいな」と思うかどうかは、案外こういう部分だったりします。
春の風が気持ちいい今の時期だからこそ、家の空気に少し意識を向けてみるのも面白いと思います。

それでは、また。

No.7099

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“着工が減る”という数字を、どう受け止めるか

某業界紙の記事で、建設経済研究所と経済調査会が発表した建設投資見通しでは、2025年度の新設住宅着工戸数は72.2万戸、前年度比11.5%減と予測されていました。
一方で、2026年度は77.7万戸まで持ち直す見通しで、反動減の一巡による回復も見込まれています。
また、新築住宅市場と対照的に、建築補修・改修分野は堅調で、建て替えから大型リフォームやリノベーションへのシフトも読み取れる内容でした。

菊池です。

こういう数字を見ると、「住宅市場は厳しい」「これから先はどうなるんだろう」と受け止めたくなります。
もちろん、楽観できる話ではありません。
資材価格も高い。
労務費も上がる。
住宅ローン金利の話もある。
展示場来場者の伸び悩みもある。
そういう意味では、住宅取得を考える方にとって、以前より判断が難しい時代になっているのは確かです。

ただ、その一方で、この数字の中には“量の時代から質の時代へ移っている”という面もある気がしています。
着工戸数が減っても、住宅にかかる名目投資額は大きく落ちていない。
これは単純に高くなったというだけではなく、お客様が家づくりに求めるものが、以前より慎重に、そして深くなっている事の表れでもあるのかなと。

さらに興味深いのは、改修やリノベーション分野がしっかり伸びていることです。
新築一択ではなく、今ある建物を活かして、暮らしを更新していく。
これは住宅でも、法人建物でも、今後さらに大きなテーマになっていくと思います。
家づくり=新築という考え方が、少しずつ変わってきているんでしょうね。

私たち建設会社の立場からすると、こういう時代だからこそ、ただ“建てる”だけではなく、“どう暮らしたいか”“どう使い続けたいか”に寄り添える会社である事が求められている気がします。
新築も、リノベも、改修も、結局はその人やその会社の時間をどう支えるかの話ですから。

数字だけを見れば厳しさもあります。
でも、その数字の裏側には、お客様の選び方がより本質的になってきている、という面もある。
そう考えると、この変化は単なる縮小ではなく、建設業の役割が問われている時期なのかもしれません。

それでは、また。

No.7098

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GW前に一度だけ。“休む前の建物チェック”をしておく

4月後半になると、少しずつゴールデンウィークが見えてきます。
住宅では長い外出の予定が入りやすく、法人建物では休業日や稼働停止の時間が出てくる時期ですね。
こういう節目の前におすすめしたいのが、“休む前の建物チェック”です。

菊池です。

休みに入る前って、どうしても仕事も生活もバタバタします。
だから建物の事は後回しになりやすい。
でも、実は連休前こそ、少しだけ見ておいた方がいいポイントがあります。

住宅なら、
水まわりの止水確認。
窓や勝手口の戸締まり。
外まわりに飛びやすい物が出ていないか。
ポストまわりや玄関の整理。
このあたりを見ておくだけでも安心感が違います。
春は風も強い日がありますし、不在時のちょっとした不具合って、戻ってきてから余計に大きく感じるんですよね。

法人建物の場合は、
空調や設備の停止確認。
シャッター・施錠の最終確認。
休み明けにすぐ動かしたい設備の状態確認。
雨が降った時に気になる排水まわり。
そして、連休中の緊急連絡先が共有されているか。
ここが揃っているだけでも、休み明けの立ち上がりはかなり違います。

建物管理って、動いている時の対応だけじゃなく、止まる時の整え方も大事なんですよね。
休みに入る前に、どう止めるか。
休み明けに、どう戻るか。
そこまで含めて建物を見ている会社は、やっぱり安定感があります。

大げさな点検は必要ありません。
一度だけ、“不在になる前の目線”で家や建物を見る。
それだけでも、かなり違います。
GW前はまだ少し先ですが、今のうちに一度意識しておくと、直前に慌てずに済むかなと思います。

それでは、また。

No.7097

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“一人になれる場所”がある家は、家族にもやさしい

家づくりの話になると、「家族が集まる場所」はよくテーマになります。
リビング、ダイニング、吹き抜け、つながる空間。
どれも大事ですし、家族が自然に顔を合わせやすい家はやっぱりいいなと思います。

菊池です。

ただ、その一方で、最近あらためて思うのは、一人になれる場所がある家は、結果として家族にもやさしいという事です。
ずっと誰かと一緒にいられる事と、いつも誰かの気配がある事は、似ているようで少し違います。
どんなに仲が良くても、少しだけ距離を取れる場所がある方が、空気は整いやすい。

例えば、リビングの隅の小さなカウンター。
廊下の先のちょっとしたスペース。
窓辺に置ける椅子。
大きな書斎や個室じゃなくてもいいんですよね。
「ここに行くと少しだけ気持ちが切り替わる」
そういう場所があるだけで、家の中の密度はかなり変わります。

SOLE LIVINGの家づくりでも、家族のつながりを大切にしつつ、それぞれが心地よく過ごせる居場所をどうつくるか、という感覚があるように思います。
大空間だけではなく、少しこもれる感じ。
外とのつながりがありつつ、守られた感じ。
そういうバランスが、住んでからの“ちょうどよさ”を生むんでしょうね。

4月は、新しい環境で少し疲れもたまりやすい時期です。
だからこそ家には、“集まれる場所”だけでなく、“離れられる場所”も欲しい。
これは家族がバラバラになるためではなく、むしろ気持ちよく一緒にいるために必要な余白なんだと思います。

家って、にぎやかさだけで出来ている訳ではありません。
静かに一人でいられる時間まで含めて、居心地が決まる。
そんな見方で間取りを考えると、また違った優先順位が見えてくるかもしれませんね。

それでは、また。

No.7096

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価格の話に、会社の考え方は出る

住宅でも法人建物でも、最終的に避けて通れないのが価格の話です。
建物の相談をしていて、「いい話だな」と思っていても、現実には予算があります。
当然の事ですよね。
ただ、この価格の話の仕方に、会社の考え方って結構出るなと思います。

菊池です。

例えば、安さだけを前に出す説明。
逆に、価格の理由をほとんど説明しない説明。
あるいは、都合の悪い事は最後まで出てこない説明。
こういうやり取りって、その場では通ったように見えても、後でしんどくなりやすいんですよね。

私は、価格って単なる数字ではなくて、“何に対してお金がかかるのかを共有する時間”だと思っています。
構造なのか。
断熱なのか。
素材なのか。
手間なのか。
維持管理まで含めた考え方なのか。
そこが見えてくると、お客様側も「高い・安い」だけではなく、「自分たちに合うかどうか」で見やすくなる。

SOLE LIVINGの家づくりでも、自然素材や住み心地に関わる部分に重きを置いていますが、こういう要素は派手な見た目よりも、毎日の体感に効いてくるものです。
だからこそ、価格の説明も“今見えるもの”だけでなく、“これから先どう暮らせるか”まで含めて伝わる方が、本当は親切なんだろうなと思います。

価格の話って、どうしても緊張感が出ます。
でも、そこで曖昧にしない。
必要な事をちゃんと伝える。
できる事と難しい事を分けて話す。
そういう姿勢がある会社の方が、結局長く安心できる気がします。

建物づくりにおいて、価格は大事です。
でも、価格そのもの以上に、価格をどう説明するかが、その会社らしさを表している。
この仕事をしていると、そんな場面をよく見ます。

それでは、また。

No.7095

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“新しい人が入る建物”は、いつもより少しだけ案内が必要

4月は、会社の中に新しい人が入ってくる季節です。
新入社員、異動者、外部の出入り。
働く人が変わると、ふだん当たり前だった建物の使い方も、実は“当たり前じゃなかった”と気づく事があります。

菊池です。

社屋でも工場でも倉庫でも、長くいる人ほど建物に慣れています。
この扉は少し重い。
この通路は朝混む。
この棚は奥から取らない方がいい。
このスイッチはこっち。
こういう“小さな知識”って、普段は言葉にしなくても回るんですよね。
でも、新しい人にとっては全部が初見です。

だから4月は、建物側にも少しだけ“案内”が必要になります。
大げさなマニュアルではなくて、
「ここは通路」
「ここは一時置き禁止」
「ここは来客導線」
「この設備はここを見れば分かる」
そういう簡単な表示や整理があるだけで、動きやすさは全然変わります。

法人建物の管理って、つい設備点検や修繕の話に意識が向きますが、実際には“人が迷わないこと”もすごく大事です。
特に春は、建物の不具合より“使い方のズレ”の方がトラブルになりやすい。
物の置き方、出入りのルール、どこまで入っていいのか。
ここが曖昧だと、小さな事故やストレスにつながります。

今いる人にとっては当たり前でも、新しく入る人には全部が情報です。
だからこそ4月は、建物を一度“初めて使う人の目”で見てみる。
入口から歩いてみる。
表示を見直してみる。
古い掲示を外してみる。
それだけでも、建物の親切さはかなり変わってきます。

使いやすい建物って、最新設備が入っている建物だけではなくて、初めての人が戸惑いにくい建物でもある。
この時期は、そんな視点で少し整えておくと良いかもしれませんね。

それでは、また。

No.7094

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