建物の修繕費を、「突然の出費」にしないために。

雨漏りや設備の故障が発生してから、急いで修繕業者を探し、予定していなかった費用を捻出する。法人建物の修繕では、こうした状況が少なくありません。

菊池です。

建物の不具合は、ある日突然起きたように見えます。

しかし、外壁のひび、屋上防水の劣化、シーリングの硬化、鉄部のさびなど、多くの場合は小さな変化が少しずつ進んでいます。その段階で状態を把握できれば、対応する時期や費用を事前に検討できます。

修繕計画を立てる目的は、すべてをすぐ直すことではありません。

建物全体を確認し、「早めに対応する箇所」「数年以内に検討する箇所」「当面は経過を確認する箇所」に分けることが重要です。優先順位が分かれば、限られた予算を必要な場所から使えるようになります。

特に工場や倉庫、店舗、マンションなどは、工事によって建物の利用や事業活動へ影響が出ることがあります。

繁忙期を避ける、休業日に工事を行う、施工範囲を分けるなど、費用だけでなく実施時期も含めた計画が必要です。直前になってからでは、希望する時期に工事会社や材料を確保できないこともあります。

建物100年サポート事業部では、ドローンによる屋根・屋上の撮影、赤外線サーモカメラ、目視や打診などを組み合わせ、建物の状態を確認しています。診断結果をまとめるのは、工事を勧めるためだけではなく、今後の判断材料にしていただくためです。

経営上、建物の修繕費を完全になくすことはできません。

だからこそ、不具合が起きるたびに対応するのではなく、数年先を見ながら予算化する。そうすることで、突発的な支出と事業への影響を抑えやすくなります。

今すぐ工事をする予定がなくても、まず現在の状態を知っておく。それが、無理のない修繕計画の出発点になると思います。

それでは、また。

No.7192

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