
建物が完成した時に受け取る図面や書類を、どこに保管しているか分からないという方は、意外と少なくありません。
菊池です。
竣工図、設備図、仕様書、保証書、検査記録などは、完成直後には使う機会が少ないため、書庫や倉庫へしまったままになりがちです。
しかし、これらの書類は、将来の修繕や改修を考える時に大切な情報になります。
壁の中に配管がどのように通っているのか。使用している仕上げ材や設備は何か。過去にどの部分を変更したのか。図面や記録が残っていれば、現地で調べる範囲を絞りやすくなります。
特に工場、店舗、事務所などでは、設備の入れ替えやレイアウト変更を行う機会があります。
新しい機械を設置できるか、電気容量は足りるか、壁を撤去できるか。こうした検討をする際、当時の図面があるかどうかで、調査の進め方が変わります。
もちろん、竣工図があっても、現状と完全に一致しているとは限りません。
完成後に増築や改修を行い、その記録が反映されていない場合もあります。だからこそ、工事をするたびに変更内容を追加し、建物の履歴として残していくことが大切です。
紙の図面だけでなく、写真やデータも含めて整理しておくと、担当者が変わった時にも情報を引き継ぎやすくなります。
誰が保管するのか、どこへ置くのか、更新した時にどう管理するのか。社内で決めておくだけでも、必要な時に探し回る状況を防げます。
建物も、使い続ける中で少しずつ変化していきます。
その履歴を残す竣工図書は、単なる完成時の記念資料ではなく、建物を安全に長く使うための取扱説明書です。一度、保管場所と内容を確認してみてください。
それでは、また。
No.7202
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