家づくりが大きく変わる? 「BIM」とは?

これから家づくりを計画されている皆さまは、きっと夢や希望で胸がいっぱい。

「あんな間取りにしたい」「こんなデザインのキッチンがいいな」と、想像が膨らむはず。

その一方で、「手続きが難しそう」「図面を見ても、実際の広さがよく分からない」といった不安の声を伺うことも少なくない。

そんな家づくりのプロセス、特に「建築確認」という専門的な手続きが、皆さまにとってより分かりやすく、スムーズになるかもしれない、という話題を。

キーワードは「BIM(ビム)」です。


「BIM」って何? 難しくない「未来の図面」のお話です

「BIM」という言葉、初めて耳にする方も多いかもしれませんね。

BIMとは「Building Information Modeling(ビルディング・インフォメーション・モデリング)」の略で、難しく聞こえますが、簡単に言えば「パソコンの中に、まるごと一軒、3Dの家を建ててしまう技術」のことです。

これまでの家づくりでは、「平面図(間取り図)」や「立面図(外から見た図)」といった、たくさんの「線」で描かれた2Dの図面が主役でした。

僕たちは、それらの図面を頭の中で組み合わせて立体的な家をイメージするのですが、お客様にとっては「この図面から完成形を想像するのは難しい」というのが正直なところだったと思います。

しかしBIMは違います。

最初から「立体(3D)」で家を設計していきます。

柱がどこに立ち、壁がどれくらいの厚みで、窓はどの高さにあるのか。それだけでなく、その壁の素材は何か、断熱材はどれくらい入っているか、といった「情報(Information)」も、すべてその3Dモデルに詰め込まれています。

まさに「情報を持った、未来の図面」なのです。


「建築確認」にBIMが使われると、何が変わるの?

家を建てる前には、その設計図が「法律(建築基準法など)や安全基準をちゃんと守っていますよ」というお墨付きをもらうために、役所や専門機関に図面を提出し、審査してもらう「建築確認」という手続きが必ず必要になります。

今までは、先ほどお話しした「2Dの図面」を何十枚も印刷して提出し、審査官がそれを一枚一枚チェックしていました。

ところが来春から、この建築確認の申請に、BIM(3Dの家そのもの)のデータをそのまま使えるようになる可能性が高まっています。

これが実現すると、家づくりを進める皆さまにも、大きなメリットが生まれます。

メリット1:お客様との「イメージのズレ」がなくなる!

これが最大のメリットです。

私たちは、お客様との打ち合わせでBIMデータを使い、まるで家の中を歩き回るかのように(ウォークスルー)空間を体験していただきます。

「図面で見るより、LDKが広く感じるね」 「ここにソファを置くと、通路はこれくらい空くのか」 「窓からの日差しは、こんな風に入るんだな」 といったことが、建設前にリアルに分かります。

これにより、「建ててみたら、思っていたのと違った…」という後悔をゼロに近づけることができます。

メリット2:審査がスムーズに(=家づくりが早くなるかも)

2Dの図面を読み解くよりも、3Dモデルで確認するほうが、審査する側も「法律を守っているか」が一目瞭然です。

また、BIMは設計の初期段階から「ここの柱と窓がぶつかっている」といった設計ミスを自動で検知してくれます。

つまり、設計のミスが減り、審査もスムーズに進む

その結果、皆さまの家づくり全体のスケジュールがより円滑に進むことが期待できます。


「分かりやすい家づくり」を。

私たちは、このBIMの可能性に早くから注目し、国の動きに先駆けて、お客様の家づくりに積極的に導入を検討しています。

なぜなら、BIMは単なる便利なツールではなく、お客様の大切な家づくりを「見える化」し、「後悔させない」ためのツールだと信じているからです。

建築確認という「手続き」がBIMに対応することは、私たちプロにとっても大きな一歩ですが、それ以上に、家づくりの主役であるお客様にとって、「分かりやすく、安心できる家づくり」がスタンダードになる、素晴らしい変化だと感じています。

家づくりは、一生に一度の大切なイベントです。 「よく分からないまま進んでしまった」ということだけは、絶対にあってはなりません。

そんな疑問をお持ちの方は、相陽建設の「未来の家づくり」を体験しに、お気軽にご相談にいらしてください。

スタッフ一同、心よりお待ちしております。

それでは、また。

No.6922

★LINE登録はこちらです★

Continue Reading