名将の指導論とは。

 

息子二人が野球をやらせて頂いているという家庭環境もあってか、本屋さんに立ち寄ると、この手の書籍に手を伸ばすケースが多いσ(^_^;)

本来なら他に読むべき書籍もあるかもしれないが、意外と本業において参考になる部分も、僕にとっては実に多い。

菊池です。

新時代の中学野球部 勝利と育成の両立を目指す名将の指導論」著者 大利 実

この書籍の冒頭部分は、こういう文章から始まっている。

「ここ数年、中学校の部活動を取り巻く環境が大きく変わり始めている」と。

その核となる部分は2018年にスポーツ庁から策定された「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」という物。

これまでの各学校単位の活動管理ではなく、週当たり2日以上の休養を設け、1日当たりの活動時間は平日は2時間程度、土日はいづれかを休養日とし活動時間は3時間程度と明記された事で、これまでの少年野球という環境からは、考えもしなかったと思われる活動環境に強いられる訳だが、全国大会を含む各地域の大会要項は、然程変化がない(上部大会等への出場校数の増加等の処置)ので、ガッツリ部活もやるという中学は、そこへの対応に苦労した学校も多いかと。

まさに、僕らの建設業界も同じ様な時期に、働き方の条件等の法改正を明記され、中学の部活動同様に活動時間(労働時間)に規制が掛かる為、これまでの様なオペレーションや思考では、立ち行かない現状になるという部分では、全く同じかなとσ(^_^;)

法改正への完全移行時期が2024年4月にせまり、未だに四苦八苦品がら試行錯誤を繰り返しているのが僕の現状だが、ここで紹介されている指導者の方々の実例等は、「野球」という競技をベースにした子供達への指導論ではあるが、ビジネス環境に置き換えて考えても、充分にイメージできる事が多い。

書籍の最後の方に、こう記されている。

「野球は社会の縮図そのもの」

まさに、同感である(^^♪

多くの人間が集まって成果を上げようとする中で、様々な課題が生まれ、それを解決する為に工夫を凝らす。

個人の能力を上げたと言っても、勝利が確約された訳でもなく、みんなが最大限に頑張ったとしても何か一つにミスで流れが変わり負ける事もある。

失望したくなる現実を突き付けられても、結果を受け入れ、反省とカイゼンを繰り返し、次に向かってスタートを切る。

これら全てが、社会で現実に起こり得る事実だと。

まさに、同感である(^^♪

少なくとも、この書籍にと登場する指導者の方々は、この現実と向き合い実践し、縁のあった子供達を育成するというミッションを実行されている方々。

この子供達は、野球を通じて今後の人生において大切な考え方を獲得できる時間を過ごせているかと思うので、こういう指導者に、我が子を預けたいと思う保護者が増えるのも頷ける。

どの世界も、リーダーの責任と権限は想像以上に大変ですが、中学野球の指導者という職も、想像以上の遣り甲斐に満ちるんだろうなと思います(^^♪

それでは、また。

No.6146
★モデルハウスへのご来場予約はこちらです★

 

こちらの記事もオススメです