“家の価値”は売るときより、住んでいる間に決まっていく

家づくりの話をしていると、「将来売るときに価値が落ちにくい家がいい」という声を聞くことがあります。

もちろん資産としての視点は大切です。

ただ、家の価値は“売る瞬間”だけで決まるものではなく、住んでいる間の使い方や手入れの積み重ねで作られていく側面が大きいと感じます。

たとえば、設備や外装は消耗します。

どんなに性能の良い家でも、ノーメンテナンスで10年、20年と持つわけではありません。

逆に、適切な時期に点検や手入れをしている家は、見えないところの劣化が抑えられ、将来の修繕費も読みやすくなります。

もうひとつは、暮らし方です。

リビングの使い方、収納の運用、換気や湿度の管理。

こうした日々の積み重ねが、壁や床の状態、カビや臭いの発生などに影響します。

言い換えると、同じ間取り・同じ仕様でも、暮らし方によって家の“健康状態”は変わってくるということです。

法人の建物も同じで、建物の価値は「建てた瞬間」よりも「使い続ける中での管理」で変わります。

小さな不具合を放置しない、点検記録を残す、修繕の優先順位をつける。

地味なことですが、こうした運用が建物の寿命を延ばし、結果として事業の安定にもつながります。

家も建物も、「長く使うこと」が前提の資産です。将来の価値を意識するなら、特別なことをするより、「日々の状態を悪化させない」ことが一番効きます。

家づくりの段階では、メンテナンスのしやすさや、点検のしやすさにも少し目を向けてみる。

そこまで含めて考えると、住んでからの納得感が変わってくるはずです。

それでは、また。

No.7012

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