中小企業のための“ゆるっと”長期修繕計画入門

社屋や倉庫、工場などを自社で持っている企業の方と話していると、よく出てくるのが「建物の修繕、行き当たりばったり問題」です。

雨漏りが起きてから慌てて工事、空調が壊れてからバタバタ交換…。

こうした対応が続くと、結果として「気づいたら修繕費がかさんでいた」ということになりがちです。

とはいえ、いきなり本格的な長期修繕計画を作ろうとすると構えてしまいますよね。

そこでおすすめなのが、「ざっくり版の修繕カレンダー」から始めるやり方です。

ステップ1は、「大きなお金が動きそうな項目」をざっと書き出すこと。

屋根や外壁、防水、空調設備、エレベーター、給排水設備、駐車場の舗装など、過去に工事をした箇所と「そろそろ気になっている箇所」をリスト化してみます。

ステップ2は、それぞれの「前回工事の年」と「次に気にしたい時期」をメモすること。

細かく年数を計算する必要はありません。「だいたい10年おきに点検したい」「この設備は15年前から使っているので、そろそろ…」といった感覚値でも十分です。

ざっくりでも「次に気にするタイミング」が見えてくるだけで、心づもりが変わります。

ステップ3は、そのメモを「年度ごとのざっくり予算」に変えてみること。

例えば、「2028年ごろに外壁の点検と部分補修をしたい」「2030年ごろに空調の入れ替えがありそう」などを、会社の中期計画と並べて眺めてみます。設備投資や採用計画と同じ視線で建物を見られるようになると、「いつも突然お金が出ていく」という感覚が少しやわらぎます。

完璧な長期修繕計画を一気につくる必要はありません。

まずはA4用紙1枚に、「建物のこれから」を箇条書きで書いてみることから。

それだけでも、建物を“消耗品”ではなく“会社のパートナー”として捉え直すきっかけになるはずです。

それでは、また。

No.6997

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