年末だからこそ見直したい、“住まいと建物の情報整理術”

年末の大掃除と一緒におすすめしたいのが、「住まい・建物の情報の整理」です。

図面や保証書、点検の記録、リフォーム履歴などは、いざというときに必要になるにもかかわらず、「どこにしまったか分からない…」となりやすいものです。

まずは、“ひと箱ルール”から始めてみるのが現実的です。

大きめのファイルボックスやケースを1つ用意し、

  • 契約書・図面・仕様書
  • 保証書・取扱説明書
  • 点検・メンテナンス報告書
  • リフォーム・修繕工事の見積書・請求書

といった紙類を、ざっくりカテゴリーごとにまとめていきます。

完璧な整理を目指す必要はありません。「建物に関するものは、とりあえずここを見ればたどれる」という状態をつくることが大事です。

ご家庭の場合は、住宅ローンや火災保険・地震保険の書類も同じ箱に入れておくと安心です。

法人の方であれば、建物の図面・検査済証・確認通知書など“法的に重要な書類”が埋もれていないか、このタイミングで確認しておきたいところです。

あわせて、スマートフォンで「現状の写真を撮っておく」こともおすすめです。

外観、屋根・バルコニーまわり、キッチンや水まわり、設備機器の型番ラベルなど、気になるところを数枚ずつ残しておくと、将来リフォームの相談をするときにも役立ちます。

法人の場合は、外壁や共用部、機械室などの写真もあると、専門家への相談がスムーズです。

もうひとつ、ぜひ年末にやっておきたいのが、「気になっているところのメモ」です。

小さなヒビや建てつけの不具合、設備のちょっとした異音など、「気のせいかな」でスルーしてしまいがちな違和感を、箇条書きで書き出しておきます。

年明け以降、点検やメンテナンスのタイミングでこのメモを見返すことで、早めの対応がしやすくなります。

情報と記録が整理されていると、“判断のスピード”が変わります。

ご家庭にとっても企業にとっても、住まい・建物は長い付き合いになる資産です。

大掃除の勢いに乗って、ぜひ一度「建物の書類棚卸し」にも手を伸ばしてみていただければと思います。

それでは、また。

No.6987

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