共働き家庭の“タイパ”を上げる、家事ラク動線の考え方

30代〜40代の共働きご夫婦とお話ししていると、ほぼ必ず出てくるキーワードが「時間が足りない」です。

仕事、子どもの送迎、宿題や習い事のフォロー。平日の夜は、分刻みで動いているご家庭も多いのではないでしょうか。

その中でじわじわ効いてくるのが、「家事動線」と「収納計画」です。

家の広さやグレード以上に、“動きやすさ”が毎日のストレスを左右します。

例えば、帰宅後の流れ。

玄関 → シューズクローク → 手洗い → ファミリークローゼット → LDK、とスムーズにつながっていると、

・子どものランドセルや上着がリビングに散らかりにくい
・帰宅後すぐに手洗い・うがいの習慣が付きやすい
・洗濯物の片付けも、その動線の中で完結しやすい

といったメリットがあります。

また、洗濯動線も見逃せません。

「洗う(洗面脱衣室)→ 干す(室内干しスペース・バルコニー)→ しまう(ファミリークローゼット)」が近くにまとまっていると、1回あたりの家事時間がぐっと短くなります。

逆に、洗濯機が1階で干場は2階、収納は各個室……という構成だと、毎日「洗濯物マラソン」をしているような状態になってしまいがちです。

キッチンについても、

・パントリーと冷蔵庫の位置関係
・ダイニングテーブルまでの距離
・ゴミの一時置き場

などを最初からイメージしておくだけで、「なんとなく使いづらい」を防ぐことができます。

大切なのは、「理想のインテリア」から入る前に、「平日の1日の動き方」を家族で紙に書き出してみることです。

朝7時から寝るまでに、誰がどこを何回通るのか。

そのルート上に収納や手洗い、スイッチ類が配置されているか。

これを確認していくと、“タイムパフォーマンスの高い間取り”の輪郭が見えてきます。

見た目のオシャレさは、もちろん家づくりの楽しみのひとつです。

ただ、「時間が増えたように感じる家」は、家事動線と収納がつくっています。

図面を見るときは、ぜひ「私たちの平日の動線」でなぞってみていただきたいなと思います。

それでは、また。

No.6980

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