リーダーの否定しない習慣

今月の課題図書はこちら。

「リーダーの否定しない習慣」林 健太郎 (著)

本書の要点は「人を動かす前に、まず受け止める」。

これは職場だけでなく、子育てにおいても威力を発揮するだろうという肌感(^^;)))

自身の家庭内では、程遠い思考だが。

例えばテストで振るわなかった子に、つい「なんで勉強しないんだ」と正論をぶつけたくなる。

だが著者の示す“否定しない”姿勢に立てば、最初の一言は「悔しかったよな。どの問題でつまずいた?」になる。

評価より事実、叱責より共感。

ここで思考の火は消えず、次の行動に点火すると。

職場に置き換えると同じ構図だろう。

現場のミスや工程遅れに対し、原因追及を急ぐほど、当事者は口を閉ざす。

まず「どこで判断に迷った?」から入れば、学びが共有資産になる。

子育てでの“対話の段取り”は、会議や朝礼の質をも底上げするかなと。

もう一つの示唆は「小さなYESを積む設計」。

ゲーム時間を巡る親子の攻防は典型かなと。

全面禁止は反発を生み、全面自由は秩序を壊す。

そこで「宿題→30分ゲーム→夕食後10分復習」という“勝ち筋の型”を合意し、守れたら即時に承認する。

現場でも、品質・安全・原価のKPIを「行動レベル」に分解し、達成ごとに称える仕組みを回すと、否定より早く習慣化が進むはず。

さらに、思春期の反抗や現場の反発に共通するのは「自尊心の取り扱い」。

親が結論を先取りせず、選択肢を提示して子に選ばせる。

上司も同様に、目的と制約を示し、手段の選定はメンバーに委ねる。

コントロールからエンパワーへ。

否定しないとは、権限を手放す勇気でもあると思います。

結論として、本書は“優しさの教本”ではなく“成果の技術書”かも。

家庭で実装できる対話・承認・設計の型は、そのまま現場運営に移植できる。

今日から使う合言葉は「まず受け止める」「小さなYESを設計する」「手段は任せる」。

家でも職場でも、人は否定では動かず、理解で動く——。

その当たり前を仕組みにするのがリーダーの仕事だが、言うは易き行うは難き・・・ですね(^^;)))

それでは、また。

No.6918

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「感情的にならない本」

今日は、こちらの書籍を。

「感情的にならない本」著者 和田秀樹

精神科医・和田秀樹氏のこの書籍は、感情の波に翻弄されがちな現代人に対し、感情を「抑制」するのではなく、戦略的に「コントロール」し、上手に付き合うための具体的な「技術」を提供する一冊かと。

本書の核心は、「不機嫌な人は幼稚に見える」という厳しい指摘の裏返しとして、感情的な安定こそが、仕事の成功、良好な人間関係、そして幸福な人生の土台であることを示唆しているような。

例えば、組織をマネジメントする立場の方が、本書が提示する最も有効な教訓は「曖昧さ耐性(グレーゾーンの受容)」と「感情の放置技術」の二点。

組織の課題や部下の成長は、決して「白か黒か」で割り切れるものではないので、マネージャーが「完璧でなければ失敗」という硬直した「白黒思考」に囚われると、些細なミスにも過剰に反応し、チームに萎縮と停滞を招くケースが多いかと。

これに対し、「薄いグレーか濃いグレーかと考える」という柔軟な視点を持つことで、不確実な状況や部下の不完全さに対しても冷静に受け止め、建設的な次の一手へとエネルギーを注ぐことができるかもと。

これは、チームに心理的安全性を確保し、長期的な視点で成果を追求するために不可欠なリーダーシップの技術なんだろうなと、僕はまだまだ出来てませんが。

また、日常生活においても、この技術は極めて有効かなと感じており、他者の言動や予測不能な出来事に対し「ついカッとなる」「クヨクヨ悩む」といった感情の無駄な消費は、「嫌な感情は放っておけば入れ替わる」という原則で対処できそうでもあるが、僕は全くそこはクリアできていないと自覚してます。

感情を無理に「整理」しようとするのではなく、一時的に「脇に置いて」目の前の行動や別の関心事に意識を向けることで、ネガティブな感情の連鎖を断ち切る事が出来れば、それなりに目の前の景色もかわるんだろうなと。

この「感情の放置技術」を身につけることで、無用な人間関係の衝突を避け、心の安定を確保し、毎日を「ごきげん」に過ごすための土台が築かれればと期待もするが、自身のポテンシャル的にまだまだ。

さらに、本書は「結論はすべて一つのステップにすぎない」と教え、完璧主義による行動の停滞を防ぎぐとされ、これは、目の前の結果に一喜一憂せず、とにかく「ともかく動いてみる」「なにもしないよりマシ」という行動原理を生み出し、フットワークの軽さを促進するかもしれないなと。

結論として、著者の『感情的にならない本』は、単なる精神論ではなく、感情のメカニズムに基づいた心の整理術を体系的に示しており、この技術を習得し、感情を戦略的にコントロールすることで、リーダーシップの質を高めて組織のパフォーマンスを向上させるだけでなく、個人的なストレスを軽減し、質の高い心穏やかな日常を実現することができれば、尚、良い人生かなとも(^^♪

それでは、また。

No.6907

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データで読む甲子園の怪物たち

今日は、こちらの書籍を(^^♪

「データで読む甲子園の怪物たち 」著者 ゴジキ

これまで甲子園という舞台は、数々のスター選手を世に送り出してきた。

僕らが思い描く「怪物」たちは、圧倒的な打撃力や剛速球といったイメージで語られることが多いのですが、本書『データで読む甲子園の怪物たち』では、その輝きを「データ」という視点から紐解いていいる。

これが本書の最大の特徴であり、従来の「記憶」や「印象」に依存した評価から一歩踏み込んだ新しいアプローチだなと。

著者は、これまで膨大な高校野球のデータを収集・分析してきた野球著作家。

その筆致は冷静かつ客観的でありながら、選手たちの物語を損なうことなく、むしろデータによって彼らの「凄み」をより鮮明に浮かび上がらせている。

例えば、ある大会での打率や出塁率、投球数や球速の変化を具体的に示しながら、「怪物」と称された理由が数字として裏付けられる瞬間には大きな説得力がある。

特に印象に残ったのは、「結果」と「期待値」の差を見せてくれる点。

観客の記憶に残る劇的なホームランの裏には、冷静に積み上げられた打席ごとのデータが存在し、またエース投手の奮闘の影には、球数や被打率といった数字の積み重ねがある。

そうした「見えない努力」をデータが映し出してくれている。

この視点は、華やかな甲子園のイメージを一層深めると同時に、選手一人ひとりが背負ってきた現実をも感じさせる。

本書を通じて改めて実感したのは、野球が「数字」と「物語」の両方で成り立っているということ。

データは冷徹に見えて、実は選手の努力や成長を最も正直に物語るものである。

逆に、観客やファンが抱く感情的な記憶があるからこそ、データに裏打ちされた分析に共鳴できる。

甲子園という特別な舞台を理解するうえで、この二つは切っても切り離せない関係なのだと強く感じたなと。

高校野球を愛する方はもちろん、スポーツを「データ」という視点から読み解きたい方にとっても、非常にオモシロい一冊です。

甲子園を彩った怪物たちを改めて振り返りながら、数字の裏にある真実に思いを馳せる時間は、野球というスポーツの奥深さを再確認させてくれるはずですから。

それでは、また。

No.6901

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9月度課題図書

今月の課題図書はこちら。

「鎌倉資本主義」著者 柳澤 大輔

効率性や利益の追求が第一とされる資本主義の枠組みの中で、「何のために働いているのか」と自問する瞬間に出会えたり。

そんな問いに対して、著書の『鎌倉資本主義』は新しい視点を与えてくれる一冊かと。

「ジブンゴト」としてのまちづくり

本書で繰り返し語られるキーワードが「ジブンゴト」。

鎌倉という地域を舞台に、まちづくりを自分自身の課題としてとらえ、仕事や暮らしと切り離さずに取り組む姿勢が描かれている。

単なる地域活性化ではなく、「生活者が主体となり、自分ごととして取り組む」点が新鮮であり、同時に普遍的な示唆を感じたり。

社会人として日々企業活動に携わる僕らも、会社という組織に任せきりにするのではなく、自分の仕事を「ジブンゴト」として引き寄せることで、取り組み方や結果は大きく変わってくる。

利益追求だけではない資本主義

「鎌倉資本主義」とは、従来の資本主義が掲げる利益最優先の考え方から一歩踏み出し、「人・地域・自然との共生」を重視する姿勢を指している。

本書では、鎌倉での具体的な取り組みを通じて、経済活動の先にある人々の幸福や地域の持続可能性を実現する方法が語られている。

この考え方は、企業人にとっても大いに学びがある。

成果や売上だけを追い求めるのではなく、社内外の人間関係や地域社会との接点をどう築いていくかが、これからのキャリアや企業の存続に直結するという点だったり。

ビジネスマンにとっての示唆

本書を読み進める中で、「働く」という行為そのものの意味を改めて問い直されたり。

仕事を単なる収入源として見るのではなく、地域や人とのつながりの中で価値を生み出す営みとしてとらえる視点は、ビジネスマンにとって今後ますます重要になっていくはず。

例えば、プロジェクトを進めるときに「数字の達成」だけをゴールとせず、「この活動は誰の役に立つのか」「どんな未来を描けるのか」と問い直してみることが出来れば。

こうした姿勢は、日々の業務の意識を高め、結果として大きな成果を生むことにつながるのではと。

まとめ

『鎌倉資本主義』は、働き方や生き方に悩むビジネスマンにとって、一歩立ち止まって考えるきっかけを与えてくれる書籍かもしれない。

経済合理性だけにとらわれず、地域や人との関わりを「ジブンゴト」としてとらえる視点は、これからの時代を生き抜く上で大きなヒントになるかもしれない。

忙しい日常の中でも、自分の仕事や暮らしを「誰のために」「何のために」行っているのか。

この本を手に取り、一人ひとりが自分なりの答えを見つけていけるヒントになるかもしれない。

それでは、また。

No.6885

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歴史オンチですが、これは分かり易い(^^♪

これまで毎週末は、2人の息子たちのいづれかの野球活動関連での過ごし方がここ数年でしたが、2人とも一旦、現フェーズでの野球を引退→受験という段階になったので、僕も同じように一旦野球離れにσ(^_^;)

順調に事が進めば、次男は高校野球環境に身を置く事となれば、また半年後の週末は、適当にワイワイしてると思います(^^♪

菊池です。

という事で、我が家の息子たちは、来春に大学受験を控える長男と、同じく高校受験を控える次男。

我が家の息子たちは二人そろって日本史に然程アレルギーが無い二人ようで、たま~に揃う食卓では野球から日本史に関する話題がチラホラと。

正直なところ、僕は学生時代から歴史に苦手意識があり、二人の会話に相槌を打つのが精一杯。

そんな感じから、「チョット読んでみようかと」という事で、『早わかり日本史』をσ(^_^;)

タイトル通り、この本は歴史の大きな流れを掴みやすく、豊富な図解やイラストが、複雑な人間関係や出来事の背景を、日本史が苦手な僕でも直感的に何となく理解できたような。

学生時代は単なる暗記科目だと思っていた日本史が、人物の想いや野望が絡み合う、壮大な物語としてに、多少ですが理解できた部分も増えたかなと。

特に長男は、僕がそんな行動するとは思ってもいなかったようで、偉そうに「へぇ~」と(^^♪

「日本史」というジャンルで、コミュニケーションが広がるとは想定外でしたので、食わず嫌いはやはり損だなと(T▽T;)

それでは、また。

No.6865

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「お金」に纏わる話

8月度の課題図書。

『きみのお金は誰のため: ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」』著者 田中学

日々の仕事の中で「お金」と向き合う機会は多くありますが、この本を読んで改めて「お金とは何か」に意識は行きました。

著者は、難しい経済の話を物語形式で分かりやすく説明してくれます。

学生の方でも抵抗なく読み進められると思います。

もし我が子に理解頂きたいと思う一つの例だと、「お金は単なる自分のための道具ではなく、社会の中でみんなとつながる仕組みだ」という考え方。

少なくとも自身が学生の時は、全く頭を過る事も無かった思考。

誰しもが普段は、お金を稼ぐことに一生懸命になりがちですが、そのお金は必ず誰かの生活や喜びにつながっているという事実。

例えば、どんな仕事も、お客様からいただくお金で成り立っている事は多く、そのお金はそこで働く方々の収入になり、さらには地域の経済を支える循環となっている。

「お金は社会への信頼があってこそ価値を持つ」という解説がありましたが、お金そのものは紙切れや数字に過ぎません。

しかし「この紙を渡せばモノやサービスと交換できる」と信じられているからこそ成り立事実は、建設業も同じで、お客様に「この会社なら安心して任せられる」と信頼していただくことで、初めてお金が動き、仕事が続いていきます。

「お金は人と人をつなぐ“約束”のようなもの」。

だからこそ、目の前の利益だけにとらわれず、社会全体にどんな価値を生み出せるかを意識して働くことが大切だという理解に至るのは、我が子世代はまだまだ先だろうなと。

自身も、これからは「お金を稼ぐ」という視点に加えて、「お金を通じて誰を幸せにできるか」という次元に至れるように、仕事に取り組みたいと思います(^^;)))

この本は、将来の進路や働き方を考えている学生にもぜひ読んでほしい一冊。

お金の本質を知ることは、自分の生き方を考える大きなヒントになりるかもしれません。

それでは、また。

No.6864

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7月度課題図書

7月の課題図書。

『数学の言葉で世界を見たら』著者:大栗博司

を読んで、まず強く感じたのは「数学は理系のための特殊な言語ではない」ということ。

これまで自身にとって数学は、問題を解くための道具であり、公式を覚え、計算を正確に行うことそのものが目的でした。

しかし、この本を読んで、その認識は変わった部分もあり。

著者は、数学を「世界を記述するための、最も美しく、最も精度の高い言葉」だと語ります。

僕たちが日本語や英語を使って感情や出来事を表現するように、物理学者は数学を使って宇宙の根本原理を表現しているのだと。

アインシュタインが重力を時空の歪みとして表現した話や、量子力学が生まれた背景にある数学の役割を知るにつれて、数学は単なる計算ではなく、宇宙の謎に迫るための「詩」や「物語」のように思えてたり。

特に印象的だったのは、物理学者たちが直感や想像力だけではたどり着けない真理の扉を、数学という論理の力で開いてきたという話。

未知の国の地図を、正確な測量と論理的な推論だけで描き出していくような。

この本は、専門的な数式を理解していなくても、数学が持つ美しさや、それが世界をどう説明しているのかを感覚的に伝えている。

読み終えた後、私たちの住むこの世界が、実は緻密で美しい数学の言葉で書かれているのかもしれないと、日常の見え方が少しだけ変わった気がします。

これまで苦手意識のあった数学が、少しだけ身近で、そして魅力的な存在に感じられる一冊かもしれない。

それでは、また。

No.6835

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結局、どうしたら伝わるのか?

6月度の課題図書。

「結局、どうしたら伝わるのか? 脳科学が導き出した本当に伝わるコツ」著者:西剛志

私たち建設業に携わる人間にとって、「伝える」ことの難しさは常に付きまとっています。

図面や工程表、安全指示など、正確に伝わらなければ、事故や手戻り、最悪の場合、重大なトラブルに発展する可能性もゼロではありません。

まさに「伝わらなければ意味がない」の世界で各担当者は日々奮闘しています。

本書は、この「伝わらない」という現象を、脳科学の視点からアプローチしてくtれているかなと。

正直、「脳科学って、私たちの仕事にどう関係あるの?」と半信半疑の方は多いかと。

しかし、読み進めるうちに、まさに目から鱗のポイントも多かったかなと思います。

特に印象的だったのは、「言語化には限界がある」という指摘。

私たちはこれまで、いかに正確に、具体的に言葉で表現するかに注力してきました。

しかし、本書は、言葉だけでは伝わりきらない「認知のズレ」が生じるメカニズムを、脳のバイアスという観点を教示しています。

現場で「言ったはずなのに、伝わってない」という経験は数えきれないほどあります。

担当者に指示を出したつもりが、全く違う解釈で進んでいたり、そもそもの話が食い違っていたり。

これらの原因が、私たち自身の「当たり前」が相手にとってはそうではない、という「認知のズレ」にあったと感じています。

では、どうすればこの「認知のズレ」を埋め、本当に伝わるコミュニケーションができるのか?

本書では、具体的な方法がいくつも紹介されていますが、一つは「相手の視点を理解する」ことの重要性。

相手が何を考え、何に注目しているのか、どんな情報に反応しやすいのかを意識する。

そして、相手の脳タイプに合わせて伝え方を工夫するというアプローチは、まさに私たち建設現場にこそ必要な視点かなと。

例えば、ベテランの社員と若手社員では、物の見方や理解の仕方が異なるのは当然です。

本書に書かれているように、視覚優位、聴覚優位、体感覚優位といった脳のタイプを意識し、それぞれの特性に合わせた伝え方を試すことで、これまで以上にスムーズな意思疎通が図れるのではないかと期待しています。

また、本書では謝罪の仕方や信頼関係の築き方など、日々の業務における具体的な場面での「伝わるコツ」も満載。

単なるテクニック論ではなく、脳科学に基づいた裏付けがあるため、非常に説得力があったかなと。

この本を読み終えて、私たちの建設現場でのコミュニケーションや指示の出し方一つ、協力会社への説明一つとっても、相手の「脳」を意識することで、これまで「伝わらなかった」ことが「伝わる」に変わるはずかなと。

「言った」「言わない」の水掛け論や、誤解から生まれるトラブルを減らし、より安全で効率的な現場を築くために、この『結局、どうやったら伝わるのか?』は、私たち建設業にとって必読の一冊かなと。

それでは、また。

No.6801

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日本経済の“今”を、正しく知れるかも(^^♪

「日本経済がヤバいらしい」「少子化で未来が不安」──そんな言葉をテレビやSNSで見聞きすることも慣れましたσ(^_^;)

という事で、こちらの書籍で真実を(^^♪

「ほんとうの日本経済 データが示す「これから起こること」」著者:坂本貴志

そうした「なんとなくの不安」を冷静に見つめ直すキッカケの1冊かも。

著者は、厚生労働省や内閣府での勤務経験を持つデータアナリスト。

つまり、日本経済を“感覚”ではなく“数字”で語れる数少ない専門家。

本書の大きな特徴は、「不安をあおらない」点。

タイトルに“ほんとうの”とあるように、著者はセンセーショナルな予測や極端な悲観論に流されず、実際の統計や動向をもとに話を進めている。

「高齢化が進む=経済が終わる」という単純な構図ではなく、「実はこれまでとは別のチャンスが見えている」といった視点を提示している。

例えば、「日本はもう成長しない」といった見方に対しても、著者は「成長の中身が変わっている」と。

人口が減っても、生産性を高めたり、新しい産業が生まれたりすれば、経済の活力は失われない。こうした考え方は、ニュースの見出しだけではなかなか気づけない部分。

また本書では、日本経済の構造的な課題として「働き手のミスマッチ」や「中小企業の生産性」などにも触れており、これから社会に出ていく高校生や大学生にとっても、自分ごととして考えられるテーマが多くあるかなと。

難しい専門用語も出てきますが、全体としては平易な語り口でまとめられているため、経済の勉強を始めたい人にとって、ちょうどよい入口になると感じられる。

「経済の本」というと敬遠されがちですが、本書はデータに基づいてわかりやすく説明してくれるので、「なんとなく不安」から一歩踏み出したい人にもフィッティングは良いかも。

自分の未来を考えるとき、「日本がどうなるか」は避けて通れないテーマかもしれませんが、誰かの意見をそのまま信じるだけではなく、事実をもとにした情報に触れて、自分の頭で考える時間もまた有意義かもしれません。

価格も1,000円+税なので、お手頃です(^^♪

それでは、また。

No.6785

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5月課題図書

今月の課題図書。

「生成AIと脳~この二つのコラボで人生が変わる~」著者 池谷 裕二

この書籍は、生成AIと人間の脳の力を組み合わせることで、仕事や生活がどう変わるかを、僕の様な初心者にも分かりやすく解説されています。

専門用語は最小限で、AIを「初めて触る人」向けに書かれているかなと。

自身が感じたポイントは以下の通り:

  • 生成AIの可能性:AIは、文章作成、デザイン、データ分析をサポート。建設業なら、提案書の作成や現場のレイアウト案をAIがサッと作ってくれるイメージです。
  • 脳とのコラボ:AIは単なる道具。人間のアイデアや直感と組み合わせることで、創造力や問題解決力がアップ。たとえば、クライアントの要望をAIで整理しつつ、自分の経験でアレンジする、みたいな。
  • 簡単な始め方:プログラミング不要で、無料のAIツールからスタート可能。本には、ChatGPTや画像生成AIを試す具体的な手順が載っていて、気軽に始められます。
  • 仕事への影響:AIを取り入れると、単純作業が減り、考える時間が増える。本は、AIを「時間と頭の余裕を作る相棒」と表現していて、忙しい建設業にピッタリ。

本の魅力は、AIを「遠い未来の話」じゃなく、「今すぐ試せる道具」として紹介している点。

建設業のドタバタな毎日でも、取り入れやすいヒントがたくさんありました。

この本を読んで、AIに対する「難しそう」ってイメージは減少したかなと。

建設業は、納期のプレッシャー、資材費の高騰、人手不足と、課題が山積み。

でも、本にあった「AIと脳のコラボで仕事を効率化する」という考え方は、その通りだなと。

特に印象的だったのは、「AIは人間の代わりじゃなく、力を引き出すもの」という点。

著者は、「小さく始めて、じわじわ効果を感じる」方法を示しています。

いきなり全部AIに頼らなくていい。たとえば、AIで顧客からのメールに素早く返信したり、現場の写真から自動でレポート作ったり、簡単なところからで十分。

という事になると、「AIを早く試した会社が、競争で勝つ」ということになる可能性大。

AIに興味はあるけど「どうやって始めれば…」って迷ってる方にとっても、この本は最高のガイド。

『生成AIと脳~この二つのコラボで人生が変わる~』は、AIに触れてみようと思わせてくれる内容です。

建設業は変化の連続だけど、AIはそれをチャンスに変える道具。

1週間に数時間節約できたり、1件でも多くの仕事を確実に処理できる機能になれば、最高ですね。

それでは、また。

No.6759

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