「家の性能」と“暮らしの工夫”は対立しない

住宅の話題になると、「性能が大事」「いや、暮らし方の工夫で十分」と、どちらかに寄りがちな議論を見かけることがあります。

けれど実際には、性能と工夫は対立するものではなく、組み合わせるほど効果が出やすいものだと感じています。

たとえば、断熱や気密などの性能が高いと、室温が安定しやすく、冷暖房の効きも良くなります。

ただ、それだけで“いつでも快適”になるわけではなく、日射の入り方、カーテンの使い方、換気のタイミングなど、暮らし方でさらに差が出ます。

逆に、工夫だけで乗り切ろうとしても、建物の性能が追いつかないと、どこかで無理が出やすい。

だからこそ、性能は「土台」、工夫は「運用」として一緒に考えるとスムーズです。

法人建物でも同じで、空調や換気を強化するだけでなく、レイアウトや作業導線、機器の置き方で体感は変わります。

例えば、風が当たりすぎる席、逆に空気が滞留する場所は、設備より配置で改善できることもあります。

大事なのは、「性能を上げる=お金がかかる」「工夫する=我慢する」という発想に寄りすぎないことです。

土台としての性能を押さえつつ、暮らし方・働き方の工夫で“気持ちよさ”を引き上げる。

そんな組み合わせが、無理のない快適さにつながります。

家づくりを考えるときは、性能の数字だけでも、暮らしの工夫だけでもなく、「この家でどう過ごしたいか」を中心に置いて、両方をうまく混ぜていけると良いですね。

それでは、また。

No.7026

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