“静けさ”から考える家づくり。音との距離感をどうデザインするか

間取りを考えるとき、「広さ」や「明るさ」はよく話題になりますが、「静けさ」についてゆっくり話す機会は案外少ないかもしれません。

でも実際には、「音との付き合い方」は暮らしの満足度に大きく影響してきます。

例えば、リビングのテレビの音。

小さいお子さんがいるうちは賑やかなのも楽しいものですが、子どもが勉強する時間、大人が在宅ワークをする時間が増えてくると、「同じ空間で別々のことをする」のが難しく感じられる瞬間が出てきます。

こんなときに効いてくるのが、「ちょっと離れた静かな場所」が家の中にあるかどうか。

書斎とまではいかなくても、階段の踊り場や2階ホールの片隅、寝室の一角など、「音が一段階小さくなるスペース」があると、家族それぞれの時間を大切にしやすくなります。

もうひとつは、「水まわりの音」です。

トイレやお風呂、洗濯機の位置と、寝室やリビングとの距離感。

夜遅くにシャワーを使ったり、早朝に洗濯機を回したりしても気にならない配置になっているかどうかは、暮らし始めてからじわじわ実感してくるポイントです。

外からの音も同じです。

道路の交通量や近隣の生活音は、窓の位置やサイズ、ガラスの種類で受け止め方が変わります。

「日中は多少音があっても気にならないけれど、寝室の窓だけは静けさを優先したい」など、時間帯と場所ごとに優先順位を考えておくと、窓計画の答えも変わってきます。

家づくりの打ち合わせでは、ぜひ「一日の中で、静かでいてほしい時間帯はいつか」「家族の誰が、どこで静けさを欲しがりそうか」という話もしてみてください。

“にぎやかさ”と“静けさ”のバランスを意識した間取りは、暮らしのフェーズが変わっても居心地の良さを保ちやすくなります。

それでは、また。

No.6998

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