カタログやサンプルだけで決めないで!床選びは住宅展示場から

住宅購入に当たっては、決めなければならないことが非常に多いものです。間取りからキッチンの仕様、内装や外装……。住宅は人生で一番大きな買い物。なのに、次第に慣れてきて、ポンポンと決断していってしまうケースも。

床材もサンプルだけで決めてしまう人は意外と多いようです。毎日歩く住宅の床材を決めるというのは、実はとっても大事なこと。実際に住みはじめてから、「あれ、違ったな…」なんてことにもなってももう遅いんです。今回は、床の仕様や素材を選ぶうえで失敗しないコツをご紹介します。

 

後悔先に立たず。失敗してもリフォームしづらい

仮に失敗してしまったとすると、どうなるかを考えてみましょう。リフォームで新たな床材に変更することは、もちろん可能です。でも、家具をすべて運びださなければならないなど、かなり大がかりなリフォームになります。

また、「やっぱり床暖房をつけたい!」といった場合はもっと大変。直貼りで安く仕上げる方法もありますが、段差が生じてしまいます。やはり、キレイに仕上げようと思ったら、床を一回はがしてやり直さなくてはならないんです。

そういった手間やコストを考えれば、最初にしっかり確認して、納得して選ぶのが一番。住宅展示場に行けばモデルハウスがたくさん見られますから、この目とこの足でしっかり確認しましょう。

 

出来上がった部屋で見るからこそ、雰囲気がつかめる

「濃い色のフローリングを選んだけれど、住んでみると、思ったより暗かった……」サンプルのみで決めてしまったかたのなかにはこんな後悔をしている人もいます。そう、一部分だけ見るサンプルと、部屋全体に広がった様子を見るのとでは、受ける印象が大きく異なります。床はとても面積が広いので、部屋全体の雰囲気を左右してしまうんです。日中太陽光が降り注ぐなかで見るのと、日が傾いて照明をつけている状態を見るのとでも印象が変わります。できれば両方チェックしておくと安心です。

また、カタログをみて「やっぱり無垢材がいい!」「キッチンはテラコッタタイルに!」といった憧れを抱くこともあると思います。これらのコストがかかる床材については、特に念には念を入れて確認するに越したことはありません。

実際に部屋全体の雰囲気を見ると、「想像以上に素敵!」と感じる人、「意外と普通のフローリングでもいいかな?」と感じる人、それぞれです。しっかりチェックしてから決めても遅くありません。

 

踏んでみないと想像がつかない床の温度や質感

モデルハウスでは、「スリッパを脱いで感触を確かめるといい」とよく言われます。自分の足で踏んで感じるものはたくさんあるので、ぜひそうしてみてください。特に、踏んでみないとわからないのは床の温度。床暖房がついている部分とついていない部分の温度の差は歴然。

また、キッチンのタイル部分が想像より冷たく感じて、キッチンにも床暖房を入れるというケースもあります。浴室の床材も要チェック。例えば、冬場でもヒヤッとせず、畳のように柔らかい感触が特徴の床材もあります。

こういった質感は実際に踏んでみないと想像がつきません。カタログやサンプルだけで決めて後悔しないために、ぜひいろんな床を体感してみてください。

 

 

また、これから何十年も住むことになる家の「住環境」によって「家族の健康」も大きく影響を受けることは想像に難くありません。

しかしながら、これまで健康と住宅を関連付けた「実証調査」はありませんでした。

このたび、慶応義塾大学並びに首都大学東京の調査と、我々で行った独自の調査(調査期間:2014年から2015年)で実証された住宅を体感・観覧できます。一度ぜひお越しください。

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