土地購入前に考えたい!新居での隣人関係

新たに土地を購入して新居を建てる場合、住まいとともに新しくなるのがご近所との人間関係。これから長い付き合いとなるだけに、トラブルになると相当やっかいなことになりがちです。

なかには人間関係に耐え切れずに、せっかく新居を購入したにも関わらす、数年で売り払って出て行ってしまうといった例も……。新居の購入は決して安い買い物ではないだけに、「それだけは避けたい」と誰もが思うことでしょう。そのためにどんなことができるか。土地探しの段階から考えてみましょう。

 

隣りは何をする人ぞ……?

まずは土地を選定する時点で、最低でも両隣りにどんな人が住んでいるか確認しておく必要があります。当然といえば当然ですが、世の中色んな人たちがいるもの。

「おせっかい」程度で済めば笑い話で終わらせることも出来ますが、執拗に家族の行動を監視してきたり、トラブルになった途端「子供に何かしちゃいそう」などと脅迫めいた言葉を口走る例もあり、こうなると笑い事では済まなくなります。家が建って住み始めた後で分かってもすでに後の祭り。 あらかじめ「変な隣人」がいないかどうか、土地購入前に知っておく必要があります。

 

話のきっかけを作るには

とはいえ、話してみなければ人柄までは分からないもの。知らない土地で、いきなり隣人と会話を交わすのは難しいと考えがちですが、話のきっかけさえ作れればなんとかなるはず。そのためには、共通する「街」をキーワードにするという手があります。 例えば──

「他の県からきてまして、この街のことが全然分からなくて」 「このあたりに住もうかと思って下調べしているんですけど、この街は住みやすいですか?」

などと質問してみましょう。そのとき、大切なのは話の流れから隣人の人柄を見ておくことです。将来的に「変な隣人」にならないかどうか、会話の調子から判断するのです。また、かねてから長く住んでいる隣人は、街に関して詳しいはず。意外とメジャーでない情報などを掴むこともできるかもしれません。そうなれば一挙両得です。

 

住宅を建てる前にしておきたいこと

このように、さりげなく隣人の人柄を確認し、とりあえず「変な人」ではなさそうだ、ここに家を建てようと決まったとします。そのとき、トラブルを避けるためにしておくべきことは他にないでしょうか?

今後家を建てるにあたって、数ヵ月に渡り騒音が発生するのは避けられません。第一に隣家から苦情が出るのはこのタイミングなので、あらかじめ地鎮祭のときにハウスメーカーを伴って挨拶回りをしておくことは必須です。

更に気を付けたいのが建てる家と隣家との位置関係の確認。例えば家族が集まるリビングは、テレビの音や子供のはしゃぐ声など、生活騒音の元になりがちです。それが隣家の寝室前だったりするとトラブルに発展しかねません。これも家を建てた後ではリフォームしない限り変えようがありませんので、設計段階で注意が必要です。騒音の元になりそうなものは、「なるべく隣家から離す」を基本にしましょう。

大切なのは「自分が隣人だったら」と考えてみる想像力。相手の立場に立つ視点から見つめてみれば、自ずとトラブルになりそうな芽がきっと見えてくるはずです。

 

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