二世帯住宅の間取りを決めるヒントは、「動線」にあった?

二世帯住宅を建てるにあたって、間取りをどうするかに頭を悩ませている方は決して少なくないと思います。親世帯、子世帯という2つの世帯が同居するため、「それぞれの世帯の生活空間をどうするか」といった部分についても考えを巡らせる必要があるからです。

イメージだけで決めるのは非常に難しい「二世帯住宅の間取り」。どのように考えていけばいいのでしょうか?

 

動線が短く、交差しないようにして間取りを決めよう

間取りを決めるにあたり、何の手がかりもなしに考えていくのは非常に困難です。そこで今回は「動線」をヒントにして間取りを考える方法をご紹介しましょう。

動線とは、建物内を自然に移動する際に通る経路を表した線のことです。「キッチンからリビングへ、リビングから寝室へ」といった、よく通る経路が遠くなってしまうと、快適に生活することができなくなってしまいます。

動線を意識して間取りを決める際は、「できる限り動線は短く、かつ別の動線と交差しないように」するのが基本です。例えば、料理や洗濯をするときに通る「家事動線」とトイレや入浴の際に通る「衛生動線」を「できるだけ交差させないように」と考えれば、キッチンやトイレ、浴室の位置は自ずと限られてくるはずです。

 

二世帯では、異なる世帯の動線が交差しないよう注意する

動線をヒントに間取りを決める方法が理解できたら、次はこれを二世帯住宅に応用してみましょう。通常の住宅の場合、「できる限り動線は短く、かつ別の動線と交差しないように」が基本でした。二世帯住宅の場合はこれに少し応用を加えて、「異なる世帯の動線が交差しないように」するのが考え方のベースになります。二世帯住宅では、異なる世帯が間近で同居する分、「いかにプライバシーを確保するか」が重要になります。

異なる世帯の動線がところどころで交差していたら、生活の中で意図せずに顔を合わせる機会が多くなってしまいます。それではプライバシーを確保することなど望むべくもありません。玄関やトイレ、お風呂など、両世帯が共有するスペースでは、それぞれの世帯の動線が平行に並ぶようにしましょう。

「玄関に入ったら、親世帯はそのまま1階の居間へ、子世帯は2階のリビングへ進む」というふうにすれば、それぞれの世帯の動線を交差させずに生活することが可能になります。

 

住宅展示場を利用して、実物の仕様感を確かめよう

動線を手がかりに間取りを決めれば、いくつか間取りのプランを立てることは可能でしょう。しかし、それだけで間取りを決定してしまうのはいささか早計というもの。なぜなら、机上の効率だけを重視して間取りを決めてしまっては、使い勝手の悪い住まいができあがってしまうかもしれません。

「動線は完璧に計画できたが、思っていたより廊下が狭かった…」 「キッチンからリビングを経由してお風呂に行く予定だったが、思ったよりもリビングを通る人の行き来が気になる…」住宅ができた後でそんな後悔をしないためにも、間取りの体感的な使い勝手を確かめておくことは不可欠です。

そんなときに役に立つのが住宅展示場です。実物で間取りの使用感を確認できるばかりでなく、それ自体がサンプルとしての役割も果たすため、間取りの参考にすることができるでしょう。

間取り決めのように想像力を必要とされる作業では、「考える手がかりを用意すること」、そして「実物で確認を行うこと」が極めて重要です。理屈倒れになってしまわないために、確認する手間を疎かにしないよう、注意しましょう。

 

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