住宅展示場のモデルハウスは、各ハウスメーカーの最新設備や技術がつまった「メーカーの顔」ともいうべきもの。少しでもお客様に興味を持ってもらうために、なるべく豪華に見せる工夫をしています。そのために特注家具や建材、キッチンの設備などに有償のオプションを使用しているところがほとんどです。
オプションの内容をよく確認せずにモデルハウスを見学すると、実際に自分の家が建ったときに「思っていたのと何かが違う」といったことにもなりかねません。見学の際には、「標準仕様」か「オプション」かを確認しながら見学することをお勧めします。
オプションのチェック方法
最近では、モデルルーム内に「オプション」とシールが貼ってあるところも存在します。それでも、思わぬところにオプションが使われていることがあるかもしれません。こういった見落としがないように、見学しながら間取り図にオプションを書き込んでいくというのもひとつの方法です。
営業担当者に確認すれば、標準仕様との違いをきちんと教えてもらえますので、気になる内装や設備についてはどんどん質問しましょう。
モデルルームによく使われるオプションは?
モデルルームではさまざまなところにオプションが使われます。
内装やインテリア関連 …内装クロスや備え付けの家具、収納など
建具や外装関連 …玄関ドアや各部屋の仕切りドア、外装タイルや玄関ポーチのタイルなど
システムキッチンや浴室、トイレなどのグレード …食洗機やミストサウナなどの設備も含む
出窓やサッシのペアガラス 床暖房や無垢のフローリング材 免震装置など
このほかにも、室内をより広く見せるために小さめの家具を置いていたり、逆にテレビやソファなど余分なものを置かず、部屋をすっきりと見せるような工夫がなされている場合も少なくありません。
無償のオプションや標準仕様のモデルハウスも
モデルルームに使われるのは、有償オプションばかりではありません。例えば、キッチンパネルの色やフローリングの色などは、あらかじめ設定された数種類の中から選べるようになっていたり、キッチンの高さも3種類程度の中から選択が可能となっている場合があります。
また、最近では、「標準仕様のよさを確認してほしい」という想いから、あえてオプションを使わずに標準仕様のみで建築されたモデルハウスもあるようです。
住宅展示場の魅力は、なんといっても実物を確認できるというところにあります。サイズ感や間取り、動線の確認、採光や音の響きなど、実際に訪れて確認したいことはたくさんあります。「余分なものをそぎ落とした姿」を見る目を養い、「この部分は多少お金がかかってもオプションのほうがいい」「ここは標準仕様で十分」といった見極めをしっかり行いましょう。
これから何十年も住むことになる家の「住環境」によって「家族の健康」も大きく影響を受けることは想像に難くありません。
しかしながら、これまで健康と住宅を関連付けた「実証調査」はありませんでした。
このたび、慶応義塾大学並びに首都大学東京の調査と、我々で行った独自の調査(調査期間:2014年から2015年)で実証された住宅を体感・観覧できます。一度ぜひお越しください。