住宅工法の比較に住宅展示場を利用する方法とは?

日本の住宅建設には、多様な工法があります。日本の住宅は主に5種類の工法によってほとんどの建築物が建てられており、これだけ多くの工法が用いられる国は世界的に見てもかなり珍しい例です。

それぞれの工法に利点や特徴があるので、住宅を建てる際の自由度は高まりますが、かえって「どの工法を選んだら良いのか分らない」という自体にも陥りかねません。そこで今回は、住宅展示場を利用して工法を比較し、自分に合ったものを選ぶコツをご紹介しましょう。

 

5つの主要工法のメリット・デメリット

日本の住宅建設で現在主に用いられている工法は、・在来工法(木造軸組工法) ・ツーバイフォー工法(木造枠組壁工法) ・プレハブ工法(軽量鉄骨造) ・重量鉄骨造 ・鉄筋コンクリート造(RC造)の5つです。

建築物全体の8割、一戸建て住宅のおよそ半分は在来工法によって建てられています。木の柱と梁で家を支える、昔ながらの工法です。増改築が容易で、外壁や屋根の形も自由に選べるなど、レイアウトの自由度が高いという利点がありますが、職人の腕によって出来栄えに差が出やすいという欠点も抱えています。

ツーバイフォー工法はその名由来となった2インチ×4インチのフレームで壁や天井などの「面」を支える工法です。在来工法と比較して1.5~2倍程度の耐震性がありますが、「面」で建物を支える構造から、レイアウトの自由度は在来工法にやや劣ります。

プレハブ工法は、木材の代わりに軽量鉄骨を折り曲げたフレームで建物を支える工法です。耐震性には非常に優れますが、元々大量生産を目的とした工法なので、規格化されており自由度はほとんどありません。

同じ鉄骨でも6mm以上の厚さのものを用いる重量鉄骨造は、柱を少なくできるため高い自由度を誇ります。耐震性にも優れ、長持ちするため維持も楽ですが鉄を用いる以上錆と熱に弱いのは変わりません。

鉄の弱点をコンクリートでカバーしたのが、鉄筋コンクリート造です。コンクリートが錆と熱から鉄筋を守るため非常に頑強ですが、その分工事にかかるコストは高めです。増改築がしにくく、職人の技術によって仕上がりに差がでやすい工法でもあります。

 

工法を比較するには、実物を見て決めるのが一番

5つの工法について簡単にご紹介してきましたが、これだけでは自分にとってどの工法が最適か比較して判断するのは難しいと思います。そこでオススメなのが、実物を見ながら工法を学ぶというやり方です。資料だけを元にするよりも、実物が合ったほうがわかりやすいですし、自分が建てる住宅のイメージを固めるのにも役立ちます。

 

ハウスメーカーの比較と、専門家のアドバイスも受けられる

各工法の「実物」を見学するのに最適な場所が住宅展示場です。住宅展示場には複数の異なるハウスメーカーが造った住宅が集められています。ハウスメーカーごとに得意としている工法が異なるので、それぞれを比較検討するにはうってつけなのです。

また、住宅展示場には当然営業担当者がいて、こちらの質問にその場で答えてくれます。住宅を見ながら、「この工法の利点はなにか?」、「こういう住宅を建てたいが、どんな工法が最適か?」というふうに質問していけば、自分に合った工法を自然と選択することができるはずです。

 

 

これから何十年も住むことになる家の「住環境」によって「家族の健康」も大きく影響を受けることは想像に難くありません。

しかしながら、これまで健康と住宅を関連付けた「実証調査」はありませんでした。

このたび、慶応義塾大学並びに首都大学東京の調査と、我々で行った独自の調査(調査期間:2014年から2015年)で実証された住宅を体感・観覧できます。一度ぜひお越しください。

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