おとといのお休みの日に、友人を誘って国立新美術館へ「安藤忠雄展 挑戦」を見に行ってきました。
大阪府茨木市にある「光の教会(1989)」が今回の展示のために国立新美術館の屋外に原寸大で再現されており、ぜひとも見ておきたいと思い見てきました。
光の教会は建設当時、バブル期にも関わらず3,000万円という少ない予算しかなく、安藤氏はその金額ではRCでは請け負ってくれる業者が見つからないから、木造でやりましょうと提案していたようです。
クライアント側がそれでは安藤さんのよさが充分にでないから・・・とRCでの建設を強く希望したため、安藤氏はその予算でやるにはどうしても屋根がかからない。でも屋根かけなくてもいいよね、それはそれで自然を感じられるからと主張していたのですが、それでは寒すぎるということで結局、建設会社の寄付で屋根がかかることになりました。
また、当時は十字架のスリットにはガラスを入れることを最後まで反対していたようですが、周りのみんなに反対され実際に建っている教会にはガラスがはめ込まれています。今回再現された十字架にはガラスが入っていませんので、安藤氏が追究したかったものがそのままの状態で体感できるようになってます。
当日は雨にも関わらず十字架から差し込む光がとてもきれいで、寒かったですがしばらく眺めていました。
もし見学されるなら、ぜひ陽が落ちる前の入館をおすすめします。
続く