資料や数字だけでは理解できない「広さ」を体感して間取りを考える力を磨こう

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住宅展示場を訪れたら是非していただきたいこと、それは「広さ」や「距離感」をつかむことです。キッチンに立ってみて、リビングのソファーに座っている人との距離感をつかむ。ソファーからTVまでの距離はどれくらい離れていればベストかを試してみる。トイレやバスルームに入ってみて、広さを実感する。そうして広さや距離を具体的に身体で感じていただくことが大事です。

距離や広さだけなら間取り図を見れば確認できるのではないか?と思われるかもしれませんが、家づくりをするうえで「実際の家で広さを実感体感すること」これがとても重要なのです。その理由をこれからご説明いたします。

 

家が出来あがってから「思ったより狭い!」「広すぎる!」をなくすために

あなたは「6畳間」と言われて、ほぼ正確にその広さを想い浮かべることができるでしょうか?6畳間にどの程度の大きさの家具が設置できるか、どのくらいの量の荷物を入れられるか、分かるでしょうか?ソファーからテレビまでの距離は何mが理想とされているかご存知ですか?理想とするお風呂の広さは「これくらい」と言えますか?

空間認識能力に優れているか、または「引っ越しを何度もしたから憶えた」などの事情がないかぎりは、これらの質問に正確に答えることは難しいと思います。だけどこうした家に対する距離や広さへの感覚が身についていないと、家づくりの落とし穴にはまりがちです。それは「設計図や数字だけで『これで大丈夫』と勘違いしてしまう」ということ。

一緒に間取りを考えてくれる建築士はプロですから、「ここを広くとるべき」「○○の部屋は○畳くらいが理想」といったことにはとても詳しく頼りになります。が、それらの数字は建築士がこれまでの仕事で学んだ「平均」でしかありません。あなたの身体のクセや希望までは分からないのです。

建築士は「お風呂はこれくらいが理想」と考えていても、あなたにとっては狭いかもしれないし逆に無駄に広いと感じるかもしれない。「プロが言うことだから間違いない」と建築士の言う通りの間取りでOKを出してしまったら、家が建ってから「思ったより狭かった!」「広すぎる!」といった不満が噴出しかねません。壁紙くらいなら多少のお金と時間をかければ変更は可能ですが、壁や窓の位置を変えるのはかなり大がかりな工事になってしまいます。

 

「間取り力」を身につける

家が建ってから不満が噴出し、「こんなはずじゃなかった!」と泣かないためにも、間取りを考える前に空間や距離をの感覚を身につけて「間取り力」を磨いておくことが大事です。

住宅展示場のモデルハウスはかなり大きめに作ってあるので、営業にどれくらいの広さなのか、自分が考えている広さだと何畳・何cmくらいになるのか、確認しながら生活行動をとってみましょう。キッチンとリビングの距離をつかんでみたり、キッチンからバスルームへ、リビングからトイレへと移動してみたり。実際にソファーやベッドに座ってみて感覚を確かめましょう。

そうするとだんだん「あ、ここはこんなに広くなくていい」「ここはもっと広めにとりたい」ということが分かってきます。それが間取りを考える力につながりますので、住宅展示場に行ったらぜひ家の中の動きをシミュレーションして広さや距離の感覚を身につけて、間取りを考える力を磨きましょう。

 

 

また、これから何十年も住むことになる家の「住環境」によって「家族の健康」も大きく影響を受けることは想像に難くありません。

しかしながら、これまで健康と住宅を関連付けた「実証調査」はありませんでした。

このたび、慶応義塾大学並びに首都大学東京の調査と、我々で行った独自の調査(調査期間:2014年から2015年)で実証された住宅を体感・観覧できます。一度ぜひお越しください。

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