行き止まりをつくらない考え

ユニバーサルデザインやバリアフリーという言葉が定着しつつある昨今ですが、日々の暮らし(間取り)の考え方においても自然と取り入れられてきたよう感じがします。

例えば、昔はドアの下に枠がありそれが少しの段差になっていましたが、今は下枠自体がなかったり、ある場合でも床とフラットになる構造のものが主流になっています。

また、キッチンや洗面台などの水栓にはレバーを回さなくてもセンサーで水が出るタッチレス水栓や、ミラー照明には手をかざすと灯かりが付くセンサータイプのものなど、便利なだけでなく使う人みんなにさやしいデザインになるものが増えています。

間取りでいうと、お部屋の中での移動がスムーズにできるようUターンせずに回遊できる間取りなんかも導入されていますね。

実際、私が設計する際にも回遊動線はよく採用しています。

その中で、とても便利でぜひおすすめしたい動線があります。

それは、「収納に行き止まりをつくらず通り抜けできるようにする動線」です。

ケース①シューズクローク

・玄関土間から靴のまま→シューズクロークへ靴を収納したらサンダルに履き替えて→また玄関土間へ→サンダルを脱いで廊下(ホール)へ。

これを行き止まりをつくらず通り抜けできるようにすると、

・玄関土間から靴のまま→シューズクロークへ靴を収納して→そのまま廊下(ホール)へ。

 

ケース②ウォークインクローゼット

・寝室からパジャマのまま→ウォークインクローゼットへ着替えたら→また寝室に戻り→寝室から廊下へ。

これを行き止まりをつくらず通り抜けできるようにすると、

・寝室からパジャマのまま→ウォークインクローゼットへ着替えたら→そのまま廊下へ。

いかがですか?

 

行き止まりをつくらず通り抜けできるようにすると戻ることがなくなるので、かなり短い動線になります。

これが毎日使う場所でしたら、ストレスもなくなり日々の効率UPに繋がります。

ただし、間取りによっては動線を確保するがゆえに収納力が落ちるケースがありますので、そこは事前に設計士に自身の荷物の量や収納のサイズを相談しておきましょう。

ではでは。

 

 

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