リラックスとプライバシーは絶対確保したい 理想の二世帯浴室とは

夫の両親との二世帯生活を予定しているミセスにとって、親世帯とのトラブルはぜひとも回避したいものです。「ただでさえ日常で気を使っているのだから、せめて入浴の際はリラックスタイムとして楽しみたい・・・」と考えている方も多いのではないでしょうか?

プライバシーを確保したいのなら、浴室は世帯ごとに用意するのが一番ですが、果たしてそれがベストの方法なのでしょうか?

 

建設前は理想を、住み始めてからは現実を追求する傾向がある

『住まいの情報サイト おうち*くらぶ』が行なった二世帯住居に暮らす主婦を対象にしたアンケートで、こんな結果が出ています。

「どんなスタイルの浴室が良いか」という質問に対して、単世帯生活をしていた時は、61%の人が「洗面脱衣室と浴室の全てが別々」のスタイルを理想と掲げています。しかし、実際に二世帯生活をしてみると、「全て別々がいい」という人の割合は40%まで低下。その一方で「洗面脱衣室も浴室も一緒で良い」という人が14%から36%に増加しており、二世帯で暮らし始めてから考え方が大きく変化したことが示されています。

考え方が変化したのは、実際に二世帯住宅に住むようになってから「浴室が2つあると、コストや手間も2倍になる」ということを知ったからです。 浴室を分離すれば施工コストが大きくなりますが、浴室が共有であれば効率的な間取りを組め、光熱費が節約できて経済的になります。掃除も一箇所だけで済むという家事のスマート化を重視する人も多くいました。

また、老いた親が入浴中に体調を悪くした場合、すぐに気づいて対処できるという介護の面も挙げられています。「プライバシーを確保し気兼ねなく入浴タイムを満喫したいという理想はあるが、実際には経済面、掃除の手間等を考えたスタイルをよしとする」という、二世帯住宅に住む人々の現実的な面が浮き彫りにされていました。

 

理想と現実の間でバランスをとるのが大切

水道代や光熱費の面で経済的、とは言ってもやはり共有浴室の二世帯生活ではストレスを感じている主婦がほとんどです。

「使用時間帯が一緒なので待ち時間にストレスを感じる」 「人数が多くて湯の汚れが気になる」 「タオルの使い方一つを取っても生活習慣が如実に現れて気になる」などなど、そのまま放置しておくとトラブルに発展しかねない内情が吐露されています。

子世帯に子供がいる場合は更に浴室の使い勝手の違いが出てきます。子供が小さいうちは洗濯の回数も多く洗面室の使用頻度が高いですし、年頃になれば入浴時間が長くなったりプライバシーを主張してくるでしょう。理想と現実の間でうまくバランスをとっていくことが大事なのです。

 

「一枚の扉」がプライバシーを守る

では、浴室を共有しつつプライバシーを確保するにはどうすれば良いでしょう。

方法の一つとして「独立した脱衣室を設ける」ことが挙げられます。洗面室と浴室の間に脱衣室があれば洗面室に入ってきた家族に裸を見られる心配がなく、家族が入浴中でも気にせず洗面室を使うことができます。脱衣室の扉に鍵をつけておけば更に安心して入浴タイムを楽しめますね。(外から解錠できるタイプのドアノブが良いです)

子世帯にシャワー室を設けるのもストレス回避に良い方法です。欧米では夫婦の寝室に隣接して設けるスタイルが多く見受けられます。帰宅時間が遅い夫がいる子世帯では必然的に遅い時間の入浴が日常的になりますが、シャワー室があれば、すでにその時間に親世帯が寝ていても気遣いをせずに済みます。また朝シャワーや部活帰りの夕方シャワーなどにも気ままに対応できるのも魅力です。

1日の疲れを癒しストレスから解放されるべき入浴が、逆にストレスを積み上げる場所となっては元も子もありません。毎日使う場所ほどトラブルが生まれる可能性が高いのです。快適な二世帯暮らしを実現させるためにも、浴室スタイルについては家族みんなの意見を挙げて、その家族にベストなスタイルを見つけてください。

 

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