SANU宿泊体験

少し前のことですが、友人のお誘いで白樺湖畔に佇むSANUに宿泊してきました。SANUは共同オーナー型のセカンドハウスで、オーナーは全国にあるSANUに宿泊できます。(シェア別荘みたいなものです)今回宿泊したのは、長野県の白樺湖にあるキャビン型のタイプ。
人と自然が共生する社会の実現を目指して作られただけあって、環境に溶け込むような立地と、陽の入り方や風の通りも考えられた造りでした。



建物を建てるには一般的にコンクリートを使った基礎が必要不可欠ですが、こちらは鉄骨(杭)で支てられており、基礎がない造り。配管などを隠す床下もなく、真下(外)に落として構造体から吊られているので、いつでも補修交換できる状態に(外から建物の下を覗いてみたりして確認)。
また建物下を風が通り抜けるため湖の畔という環境でも湿気が上がり辛く劣化対策にもなっている。
デザイン性のある特徴的な屋根は急勾配にすることで雨を受けて貯めることがないため、木製でも腐りにくい。
屋根の真ん中の部分には棟を造らず緩やかな勾配で雨を落とす形。(材質が下からだと今いち見えませんでした笑)
内装(天井・壁・床)は下地と仕上げ材が一緒になっており、業種が減り大工さんだけで作れるため作業工程も短縮できる。使われている材料はサイズを均一化しきれいに並べて使用している感じ。キッチンや洗面台、小上がりのベッドやソファなどは全て造作。などなど。
建築に携わらない人だと、もしかしたらラグジュアリーホテルの設えなんかと比較してSANUをチープな作りと言ってしまうかもしれませんが、ひとつひとつの材料や納まり、限られたスペースを狭く見せないような空間の取り方。コストを抑え、作業工程を減らし、いかにデザイン性高く造るかがほんとによく考えられている。そしていつかは自然に還る、もしくは再生可能な材料を使い環境にもやさしい。

・・・つらつらと書きましたが、ここまで考えられた別荘てあったかなと思うほど、とても考えさせられる建物でした。那須にも別のタイプが出来たのでいつか宿泊してみたいです。

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断熱性を上げるにはまず窓から

2024年ももう終わろうとしていますが、2023年から開始された「先進的窓リノベ事業」は補助金額の高さに業界がざわつきました。今年は昨年と比べ補助金額が少し下がりましたが、それでも「窓からの冷気なんとかしたいー」と思っていた方にはまだまだお得です。

まず、家の熱は60-70%が窓から逃げると言われるほど家の断熱性能を担っています。いくら壁によい断熱材を入れても窓がアルミサッシ+シングルガラスだと冬の冷気や夏の熱気がガンガン入ります。それだけ窓は暮らしやすさに匹敵するのです。

窓の断熱性をあげるには、以下の3つの方法があります。

①内窓設置(既存窓の内側に窓を設置する)

②カバー工法(既存窓枠にカバーするように枠を取り付けて窓を新設する)→外壁補修なし、窓設置場所により足場必要の場合あり

*防火認定商品ないため準防火地域にはNG

③はつり工法(既存窓を枠ごと撤去して新たに窓を新設する)→外壁補修あり、足場必要

上記3つの中で1番効果があるのは①。単純に窓が2つになるので断熱効果大(掃除がちょっと大変)。また工事のしやすさやコストの面でも①が1番低価格。

補助金欲しさに不要な工事をして出費するのは本末転倒ですが、自宅の窓でお悩みの方には強くおすすめします!ただし、工事は12/30までに完了しないと補助金の交付申請(完了報告)ができないので要注意です。(その前に補助金枠がいっぱいになると申請できなくなりますのでそちらも注意が必要です)

そして、この補助金制度は個人では申請できず、登録している業者しか申請できないので事前に登録しているかどうかも確認してから進めましょう!(もちろん弊社は登録業者です)

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