相陽建設編集部 のすべての投稿

相陽建設編集部 について

永く安心して健康で快適にくらせる家であること。住めば住むほどよくなる家であること。住む人に幸せが訪れる家であること。そして、造る者にも嘘がない真摯な心で造ること。こうして造られた家を私たちは「0宣言の家」と呼んでいます。

八王子で注文住宅を建てたい人必見!八王子地域の特徴をまとめました。

都心部だけでなく、神奈川県へのアクセスも良いビジネスマンの住まいとしても人気の高い地域である「八王子市」。

繁華街や学生の街というイメージがありますが、駅から少し離れればたくさんの自然が広がっており、教育や福祉サービスも充実していることから、ファミリー層にも暮らしやすい街です。

ここでは八王子に家を建てる決め手になるよう、街のこと、周辺環境、災害に関する情報を住宅会社ならではの目線紹介していきます。

 

八王子ってどんな街

八王子市は、東京都の多摩地域南西部に位置する市です。現在、東京内で唯一の、中核市に指定されております。

引用:八王子市-八王子市の概要

人口は約56万人で、東京都内の市町村では第1位。面積は186.31平方キロメートルと、奥多摩町に次いで、東京都の市区町村で2番目に広く、人口・面積ともに、東京の市部では最大規模となっております。

ここからは暮らしに関わる住環境について紹介していきます。

 

2.八王子市の暮らし

八王子市は、実にたくさんの魅力に囲まれており、とても暮らしやすい街です。

都心部のにぎやかさとはまた違う、住みやすい落ち着いた雰囲気があります。

ここでは生活に大きく関わる駅、公園、学校、ショッピングモールの紹介をしていきます。

2-1.駅

八王子市には京王線、京王相模原線、JR中央線、横浜線、八高線の5路線が通っています。

新宿、横浜、埼玉、山梨と多方面に簡単にアクセスできる利便性の高さは魅力の一つです。

その中でも利用人数の多い、主要な駅を紹介します。

八王子駅:JR中央線、横浜線、八高線の3路線が通っており、市の中心的な駅になります。

京王八王子駅:新宿まで約40分アクセスできる駅で、八王子駅までも徒歩5分で行ける距離に位置しています。

南大沢:市内唯一のアウトレットモールがあり、休みの日は買い物客で賑わいます。

北野駅:京王線の各停から特急まで全ての列車が止まるので利便性高い駅です。

高尾・高尾山口駅:高尾山へのアクセスがしやすいこの2駅は、行楽シーズンには登山客で賑わいます。

 

2-2.公園

富士森公園

引用:八王子市-富士森公園

八王子駅南口からバスで4分、徒歩で20分と市の中心に位置しています。

公園内には野球場、テニスコート、陸上競技場、フットボールパークなど多く施設があります。

春には桜まつり、夏には花火大会など、季節ごとにイベントも開かれていて様々な楽しみ方ができます。

八王子市立戸吹スポーツ公園

引用:八王子市-戸吹スポーツ公園

市の北西部に位置し、普通車156台、大型車5台、二輪車80台分の駐車場を備えた大型公園です。

サッカー・ラグビー場、テニスコート、クライムロック、クライムツリーなど、多くの施設があり、体を動かすには最適な場所です。

最大の特徴は約4,100m²の土地があるスケートボードパークで、遠方からも多くの人が訪れます。

秋葉台公園

引用:八王子市-秋葉台公園

京王相模原線の京王堀之内駅から徒歩9分の場所に位置する秋葉台公園は、ピラミッド型の滑り台がシンボルです。

高さは15mありますが、なだらかな傾斜なので、お子さんでもけがの心配はありません。

ピラミッドのすぐそばには広場も併設されていて、子供たちにとっては魅力的な公園です。

2-3.学校

八王子市は東西に広がっているため、地域によっては通学に注意が必要です。

駅や市役所のある市の中心部や東側は学校が集まっていますが、高尾山などがある西側は学区が広くなっています。

小さなお子さんがいらっしゃる場合は、このあたりも注意が必要です。

小学校

引用:MapExpert 学区マップ

中学校

引用:MapExpert 学区マップ

2-4.ショッピングモール

八王子オクトーレ

引用:八王子経済新聞-「八王子東急スクエア」、「八王子オクトーレ」に

JR八王子駅の改札を出て右側に進んでいくと目の前に見えてくるオクトーレは、様々な種類のお店が並ぶ商業施設です。

駅からのアクセスが良いので、通勤、通学の途中でお買い物をしていく方が多いです。

三井アウトレットパーク 多摩南大沢

引用:レッツエンジョイ東京-三井アウトレットパーク多摩南大沢

東京都内では数少ないアウトレットモールの一つで、京王相模原線の南大沢駅から徒歩1分でアクセスできます。

100店舗以上のお店が立ち並ぶため、休日は買い物客で賑わいます。

アウトレットの規模としてはそこまで大きくないですが、落ち着いた雰囲気でお買い物したい方にはおすすめです。

イーアス高尾

引用:日本建設-iias高尾

JR高尾駅から徒歩6分の場所にあり、店舗数約120のエリア最大級のショッピングモールです。

2017年にオープンし、それまで大きな商業施設がなかった高尾エリアに住む方々にとっては欠かせない存在となりました。

 

3.八王子地域に家を建てるならドコ?

ここまでは暮らしに大きく関わる周辺環境について紹介していきました。

たくさんの魅力に囲まれ、各方面へのアクセスも良い八王子市ですが、実際に家を建てるにあたっては、どの辺りが良いのでしょうか?

次は、八王子市内のそれぞれの土地のポイントを、比較しながらご紹介していきます。

 

3-1.土地代

家を建てる際に、真っ先に気になることは、「土地代」ですよね。

八王子市の土地代の相場感は、以下のようになっております。

・八王子市の平均坪単価:約51万円

また、エリア(駅)ごとに、上位・下位の1位~3位をみていくと、

上位3エリア


・京王八王子の平均坪単価:約165万円
・JR八王子の平均坪単価:約155万円
・八王子みなみ野の平均坪単価:約59万円

下位3エリア

・川口町の平均坪単価:約17万円
・西寺方町の平均坪単価:約19万円
・元八王子町の平均坪単価:約24万円

となっており、八王子両駅のエリアが、群を抜いて高いことがわかります。

坪単価についての情報はこちらのサイトでご確認いただけます。

参考:土地代データ-八王子市

 

3-2.防災情報

■地震について

東京都は、平成 24 年4月「首都直下地震等による東京の被害想定」を東京都防災会議で決定し、その中で想定されている地震は、「東京湾北部地震(M 7.3)」、「多摩直下地震(プレ ート境界多摩地震)(M 7.3)」、「元禄型関東地震(M 8.2)」、「立川断層帯地震(M 7.4)」の4つです。

多摩直下地震では、市域の 40.3%で震度6強以上の揺れが想定され、本市に最も大きな被 害を及ぼします。また、立川断層帯地震では、震度7の揺れの範囲が最も広く、市域の 1.7% が想定されています。

 

■多摩直下地震

法律名:首都直下地震対策特別措置法

市内震度:5強~7

マグニチュード:7.3

発生確率:30年以内に70%

参考:https://www.city.hachioji.tokyo.jp/emergency/bousai/m12873/002/p005649_d/fil/24-11-12higaisoutei.xls

 

■立川断層帯地震

法律名:首都直下地震対策特別措置法

市内震度:3以下~7

マグニチュード:7.4

発生確率:30年以内に0.5~2%

参考:地震本部-立川断層帯

 

■水災害について

「平成 20 年8月末豪雨」では、市内における人的被害は1件もありませんでしたが、浸水や土砂崩れ等の被害を受け、その多くは、浅川地区に集中しており、非常に局地的な集中豪雨でした。

しかし、市域における洪水等の水害発生頻度は低く、特に河川改修や護岸整備が進むにつれて、被害は著しく減少しており、堤防決壊による被害もほとんど発生していません。

参考:https://www.city.hachioji.tokyo.jp/emergency/bousai/m12873/002/p005684_d/fil/29keikaku_gaiyou.pdf

 

■土砂災害について

市域における土砂災害発生の危険性のある地域は、市西部の山地部と丘陵地の人工改変地

があげられます。

そこで、土砂災害から国民の生命を守るため、土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律(平成 12 年5月8日法律第 57 号)が制定されました。

現在、八王子市内でも、東京都によって、土砂災害警戒区域・土砂災害特別警戒区域の指定が行われています。

参考:https://www.city.hachioji.tokyo.jp/emergency/bousai/m12873/002/p005684_d/fil/29keikaku_gaiyou.pdf

また、下記のページより、八王子市の土砂災害ハザードマップを確信できます。

参考:八王子市- 八王子市総合防災ガイドブック(土砂災害ハザードマップ・洪水ハザードマップ)

 

まとめ

ここまで八王子で家を建てたいとお考えの皆さんにむけて、市の魅力や特徴をお伝えしてきました。

街のこと、周辺環境、災害関してなど具体的な情報を通して
八王子で暮らすイメージをして頂けたでしょうか。

交通アクセスがよく、自然豊かで、とても暮らしやすい街である八王子市にマイホームを検討する方は、実に多くいらっしゃいますので、何か気になる情報があれば、お気軽にご相談ください。

八王子地域一筋、地域密着で60年近く住まいに関する事業をおこなってきたので、きっと何かお役にたつ情報をご提供できると思います。

住宅会社は何を比較して決めるべきか?建物の性能をみる時のポイント|失敗しない家づくり

新築の注文住宅で一軒家を建てたいとお考えの方。

マイホームは、一生に一度の大きな買い物ですし、何に注意して建てるべきか、どんな会社を選ぶべきか、悩むことはたくさんあると思います。
最終的には、自分の価値観に会う住宅会社・工務店を見つけることが大事ですが、では何をもって比較すれば良いのかまた悩むポイントが出てきます。

そのような悩みを持っている方へ向けて、家を建てる時に「皆さんがどのうようなことに優先順位をおいて家づくりを検討しているか」をまとめているデータが毎年発表されているのはご存知でしょうか?

2019年には、「住宅金融支援機構」が「2019年における住宅市場動向について」というレポートを発表しました。
この記事では、「2019年における住宅市場動向について」を参考にしながら、新築・注文住宅を建てる際に検討すべき情報をまとめていきたいと思います。

 

調査データから見る家を建てる時に比較すべきポイント

一般消費者が住宅事業者を選ぶ際に重視するポイントをまとめた項目についてです。

重視するポイントで回答の多かったのは、

1位:建物の性能
2位:住宅の立地
3位:デザイン
4位:住宅の価額や手数料
5位:設備の性能
6位:アフターサービス

という内容でした。

各項目について建築のプロの目線から細かなポイントを解説していきます。

 

建物の性能とは?

「もっとも重視する」と回答があったのが「建物の性能」についての項目です。

この項目は、全体の59.4%が重視すると回答していました。

では、建物の性能とは具体的にどのようなことを言うのでしょうか?

同調査の結果には、

・高耐久性:75.7%
・耐震性:68%
・省エネルギー性:40.9%

という結果が出ています。

 

建物の耐久性は何で決まるか?

では、もっとも回答の多かった、「建物の耐久性」とは何で決まるのか?

ここには、住宅会社様々な意見があります。

木造住宅で耐久性が落ちる原因は?

例えば、コンクリートと木材の場合だと、コンクリートの方が素材の耐久性は強くなります。
ですので、そもそもの素材の違いが耐久性を決めることもあります。
しかし、新築の一軒家を注文住宅で建てようと考えた時、恐らく「木造住宅」を第一候補に検討されることが多いと思います。

では、木造住宅の耐久性とは何で決まるのか?
大きく差を分けるのは、「湿度の管理」です。

 

木造住宅に湿気は天敵

木造住宅は、そのほとんどが「木」で出来ています。(当たり前ですが。。)
特に、柱や壁、天井、梁など、建物を支える主要な構造部が弱っていないかどうかが耐久性を左右する大きな要因です。

木が弱る原因は、

・腐食
・シロアリの被害
・カビ

などです。

そして、その全ての根本的な原因になるのが「湿気」であると言われています。

湿気を100%防ぐことは不可能

日本のような高温多湿の地域では、湿気を100%防ぐことは不可能です。
いかに湿気の影響を受けない家づくりにするかは、私たちのような住宅会社の永遠の課題でもあります。

湿気の影響を受けやすい家か、受けにくい家かは、「断熱性能」に左右されます。
断熱性能が低い家では雨や結露等で発生した湿気を放出する性能が弱くなります。

その結果、カビが生えやすくなったり、構造部が腐食する原因をつくったり、腐食箇所にシロアリが巣を作ったり、住宅にとってマイナスになる要因をつくることになります。

木造住宅の耐久性を上げるためには断熱性能を高めることが重要

さて、ここでまとめに入ります。

木造住宅の耐久性を高めるためには、断熱性能を高めることが一番重要なポイントです。
断熱性能の高い・低いは、デザインや間取りと違い、一見すると各社の違いは目に見えません。

もちろん、断熱性能を高くすると建築の費用も上がります。
高い断熱性能をもった高品質な素材を家づくりに使用するため、どうしてもコストが上昇してしまうためです。
しかし、一生のランニングコストや建て替え・修繕の費用まで長い目でみると、場合によっては安くつくこともあります。

短期的な視点ではなく、一生住み続けると想定して、ランニングコストまで考えることが重要になります。

 

断熱性能にこだわっている会社を見極めるために

断熱性能にこだわっている会社は、下記のような箇所にこだわりを持っています。

1:断熱材(断熱にこだわっている会社の多くは「セルロースファイバー」を使用しています。)
2:窓や冊子の性能
3:壁紙や内壁の素材
4:化学物質を極力使わない
5:外壁は、日光を反射しやすい素材

このような箇所に高い性能を持った素材を使用している企業は、断熱に気を使っている会社であると言えます。
特に、内装に関しては、自然素材か化学物質かで大きく性能は変わります。
化学素材は人口的に生み出された素材です。
素材そのものが悪いわけでは決してありませんが、自然素材に比べるとどうしても断熱性では劣ります。

自然素材の素材そのものが持つ、調湿性能は優れたもので、木が勝手に湿気を吸ったり吐いたりしながら呼吸することで湿度を調整しています。
それが結果的に、エアコンの利用率を下げたり、「夏は涼しく・冬は暖かい」という理想の快適な暮らしを送れることに繋がるのです。

 

まとめ

建物の性能を重視した家づくりをする時は、まず「断熱」をこだわってください。

特に木造住宅では断熱性能で耐久性は大きく変化します。

耐久性の高い家に住むと、済んでからのメンテナンスにも費用がかからず、快適な家で長く暮らせるという大きなメリットがあります。

もちろん予算とのバランスもありますが、必要な部分は必要な予算と決め、住んでからの生活を快適にするために、家づくりを検討していただければと思います。

土地はどうやって探す?立地から考える家づくりのポイント|失敗しない家づくり

新築の注文住宅で一軒家を建てたいとお考えの方。

マイホームは、一生に一度の大きな買い物ですし、何に注意して建てるべきか、どんな会社を選ぶべきか、悩むことはたくさんあると思います。
最終的には、自分の価値観に会う住宅会社・工務店を見つけることが大事ですが、では何をもって比較すれば良いのかまた悩むポイントが出てきます。

そのような悩みを持っている方へ向けて、家を建てる時に「皆さんがどのうようなことに優先順位をおいて家づくりを検討しているか」をまとめているデータが毎年発表されているのはご存知でしょうか?

2019年には、「住宅金融支援機構」が「2019年における住宅市場動向について」というレポートを発表しました。
この記事では、「2019年における住宅市場動向について」を参考にしながら、新築・注文住宅を建てる際に検討すべき情報をまとめていきたいと思います。

今回のテーマは「立地」から考える家づくりです。

 

家づくりに「立地」を重視する人は多い

住宅事業者を選ぶ際に重視するポイントをまとめた項目で、全体の2番目に多かったのが、「住宅の立地を重視する」という回答でした。

住宅の立地を重視する人は何を気にしているか?

では、上記のアンケートで「立地を重視する」と回答した方は、具体的にどのような立地を気にしているのでしょうか?

結果は以下の通りとなっています。

1位:公共交通機のアクセス(通勤・通学の利便性):72.5%
2位:商業施設へのアクセス:41.0%
3位:教育環境(学区等):38.0%

という結果でした。

 

地域事情に詳しい住宅会社の選び方

では、立地を重視して検討する時に、住宅会社・工務店にはどうやって選べば良いのでしょうか?
一つの選択肢に上がるのが、「長年一つの地域で事業を行ってきた地場に強い住宅会社に相談してみる」という方法です。

地域事情に明るい地元の企業

地域に根付いた住宅会社・工務店は、地域活動に力を入れていたり、地域の住民を対象にイベントを開催していることが多いです。
そのため、土地の情報や地域環境について情報が集まりやすく、常に新しい情報が集まっています。

もちろん、大手の会社で働いている従業員の方が地域の事情に明るいということは十分あり得ます。
しかし、その場合、担当者の良し悪しで、住宅検討社に提供される情報は左右されてしまいます。

その点、名前こそ、全国区ではない地域の住宅会社でも、そのエリアの特性に特化した家づくりに力を入れていることが多く、家を建てる前にもらえる情報の量はきっと多くなるでしょう。

まとめ

地域の事情に明るい地元の企業は、地域の方からの信頼を大切にしています。
そのため、アフターメンテナンスに力を入れていたり、サポート体制が充実していたり、大手企業には無い独自の魅力がある企業が多いです。

特に最近では、「作って終わりの家をたくさん販売する」会社よりも、「一人一人のお客さんと長く良い関係を築く」ことに力を入れているのは、地域密着の住宅会社・工務店であるように感じます。

立地の相談や家を建ててからの生活についての相談にも是非地元の会社を活用してみてくださいね。

家の建て替えや増築で注意すべきポイントとは?

新築で建てた住まいで長らく生活していると、ご家族のライフプランの変化や家の老朽化により「建て替え」、「増築(リフォーム)」を検討する必要が出てきますよね。
しかし、実際に工事をするとなると、「自分の住まいには、建て替えと増築のどちらが適しているのかよく分からない」というケースが多くあります。

そこで今回は、「建て替え」と「増築」の違いと、実際に工事をするときに注意すべきポイントを5つご紹介します。
マイホームの建て替えや増築を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

なぜ建て替えや増築(リフォーム)が必要になるのか?

「せっかく新築で家を建てたのに、わざわざ一度解体してまでして、新しく建て替える必要なんてあるのだろうか。」

そう疑問に思われる方も多いのではないでしょうか?確かに、今ある家を一度解体して建て替えたり、一部を増築(リフォーム)するには費用も時間もかかります。

しかし、家というのは年月が経つにつれて徐々に老朽化していくものであり、また、そこに住むご家族それぞれのライフスタイルというのも変化していきます。
新築購入当初は小さかったお子様が社会人として独り立ちされたために、子供部屋が余ってしまったり、一緒に住まわれているご両親がご高齢になったことで、家の一部をバリアフリー化したいなど、ライフスタイルとともに住まいに必要な物も変わっていきます。

また、そのような問題に直面する頃には、水周りをはじめとした家の様々な場所で老朽化が起こっているケースもあります。
そこで、現在のライフスタイルに合わせた暮らしをするために家の建て替えや増築をすることで、理想の住まいを実現することができるのです。

 

建て替えと増築の違いとは?

ライフスタイルの変化とともに、住まいにも変化が必要なことはわかりました。では、家を建て替えることと増築することでは、何が違うのでしょうか?
後述にてそれぞれの違いの主なポイントを紹介しますが、簡単にいうと、建て替えは“一度家を解体して、新しく建て直す”ことで、増築は“同じ敷地内で建物の床面積を増やす”ことを指します。

また、増築には、家の構造(骨組)は変えずに新たな間取りや内装、設備機器などを取り入れる全面リフォーム(スケルトンリフォーム)と呼ばれるものもあります。
建て替えと増築にはそれぞれに違った良さがありますので、次にご紹介するポイントを参考に、ご家族のライフスタイルに合った方を選んでみてください。

 

建て替えと増築のポイント①費用の違い

建て替えと増築における1番の違いは、施工にかかる費用です。みなさんのご想像通り、増築よりも建て替えの方が費用が大きくかかります。

・建て替えにかかる費用:約2000万円~4000万円
・増築にかかる費用:約300万円~2000万円

もちろん、それぞれの施工の内容や条件によっても費用は変わりますが、大体の相場としては上記の金額がかかります。
また、先程ご紹介した全面リフォームは、増築の中でも高額な施工になりますので、大体1000万円以上が費用の相場になっております。

 

建て替えと増築のポイント②工事の期間

建て替えと増築では、工事にかかる期間も大きく違います。

建て替えでは、設計プランの打ち合わせから始まり、解体工事や地盤調査を経て着工するので、これら全てを通すと、約6ヶ月の期間が必要になります。

一方、増築では解体工事などの行程は基本的にはありませんので、増築の内容にもよりますが、約1ヶ月を目処に工事が進みます。

 

建て替えと増築のポイント③仮住まいの有無

建て替えでは、そもそも住んでいた家を一度解体しなければならないので、その間に生活するための仮住まいが必要になります。

建て替え工事の期間が約6ヶ月ほどかかるとお伝えしましたが、その間の住まいをどうするかを考えなければなりません。多くのケースでは、夫婦の実家に住まわせてもらったり、元の家の近くの賃貸物件を契約し、家具はレンタルスペースに保管しておくなどの方法で工事期間を過ごされています。

実は建て替えでは、このような“工事以外の費用”がかかるために、増築よりも費用が増してしまうのです。仮住まいを契約するにもお金が必要ですし、引っ越すための費用もかかります。

増築であれば、多くの場合は居住したままでも工事が可能ですので、賃貸契約や引っ越しなどは必要ありません。

 

建て替えと増築のポイント④間取り

建て替えでは、家の間取りを再度決めることができるという特徴があります。

長年住んだ経験から、新築建築当初では気が付かなかった不便な部分を無くしたり、ライフスタイルの変化によって必要になる間取りを新しく計画したりと、今後の生活に合わせた住まい作りをすることができます。

中でも、年齢を重ねるに連れて、身体に大きな負荷がかかってしまう洗濯や掃除などの生活動線を短くして移動する労力を少なくしたり、バリアフリーに配慮した間取りにしたりなど、建て替えでのメリットはたくさんあります。

一方で、増築では床面積は増えるものの、間取り自体は大きく変更できませんので、その分の自由度は建て替えに比べると劣ってしまいます。

 

建て替えと増築のポイント⑤工事を検討する築年数

ところで、住まいの建て替えや増築の時期は、住み始めからどのくらいの期間が目処となっているのでしょうか。

一般的には、木造一戸建てであれば築30年以上が建て替えの目安といわれております。

増築は、その都度必要な時に施工ができますが、中でも多い水回りの工事や外壁のリフォームは築10~20年が1つの目安となります。

建て替えと増築のいずれにおいても、「ご家族のライフスタイル」、「建物の老朽化」、「耐震性能の改善」などのタイミングを1つの目安として検討してみてはいかがでしょうか。

 

建て替えのメリットとデメリットまとめ

メリット

・間取りを自由に決めることができる

・ライフスタイルに合わせた家を建てられる

・地盤調査、改善も行うことができ、安全性も考慮できる

 

デメリット

・増築よりもコストがかかる

・工事期間が長い

・仮住まいの契約や引っ越しなどの手間がかかる

 

増築のメリットとデメリットまとめ

メリット

・建て替えよりもコストが低い

・工事期間が短い

・引っ越しなどが不要

・必要な部分のみ改善することができる

 

デメリット

・間取り自体は変えられない

・老朽化や劣化状態によっては、追加で料金がかかる場合もある

・建て替えよりも自由度は少ない

 

「建て替え」と「増築」、ご家庭に合った方を選ぶためには?

今回は、建て替えと増築(リフォーム)のそれぞれの違いのポイントを紹介しました。

どちらにもメリット・デメリットは存在しますが、今のご家庭に合った方を選択するための3つのポイントをおさえることで、建て替えと増築のどちらか正しい選択をすることができます。

・今後のライフプランを考える

・工事に使える予算を決める

・家の老朽化、劣化状態を把握する

建て替えや増築を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

初めてでも失敗しない!土地購入の6つのポイントとは?

理想の家を建てるには、その土地の選び方も大切なポイントになります。

今回の記事では、土地購入が初めての人でも失敗しないために、購入の際に気をつけるべき6つのポイントをまとめてみました。

今後、マイホームの購入に向けて土地購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

なぜ土地選びが大切なのか?

土地購入のポイントについてご紹介する前に、まずは、“なぜ、土地選びが大切なのか”についてお伝えしていこうと思います。

土地というのは、みなさんもご存知の通り「不動産」と呼ばれる資産になります。不動産は、食べ物のように簡単に購入できるものではなく、洋服や車のように直ぐに買い替えがきくものでもありません。安易に土地を購入してしまい、後々「こんなはずじゃなかった…」と思っても、返品ができるわけでもありません。

加えて、土地を購入して家を建てるとしても、その土地の地盤が脆弱だった場合は補強工事が必要になりますし、購入予定の土地が田畑である場合は田畑を建築に耐える土地にする造成費もかかってきます。

このように、購入した後に新しい問題を抱えないためにも、まずはその土地の地目を確認しましょう。地目とは、簡単にいうと“土地の種類”のことで、「田・畑」や「宅地」などで分類わけされています。

地目は後々変更することができますが、登記簿を確認することで以前の状態を知ることができますので、土地購入の際には必ず確認をしましょう。

 

焦りは禁物!まずは具体的なライフプランとエリアの決定から

土地購入の際の1番のNG行動は、資金計画やライフプランを決めずに「土地の購入」をしてしまうことです。

土地の購入やマイホームの建設にかかる費用は、決して安いものではありませんよね。その限られた予算の中で土地を優先して話を進めてしまうと、希望していた家の仕様を諦めなくてはならなくなる可能性が出てきます。

そうならないためにも、土地を購入する前には、予算の中で土地代にかけられる金額や、住みたい家のイメージに加え、老後までのライフプランを考慮した資金計画を具体的に立てておきましょう。

また、「住むエリア」も、土地購入における重要なポイントになります。生活の利便性が高い都心部に住むのか、静かな郊外に住むのかなど、まずはご自身やそのご家族の生活においての優先事項を定めることが大切です。

 

良い土地の条件とは?

ところで、一般的に「良い土地」とは、どのような場所のことをいうのでしょうか?

次は、いくつかの「良い土地の条件」を紹介していきます。土地選びでどこをチェックしたらいいかわからない方は、ぜひこれらの条件を確認してみてください。

 

・土地の地盤が丈夫である

家を建てる前提で土地を探している場合には、絶対に譲れない条件です。地盤が脆弱だった場合には補強工事が必要となります。

また、過去に地盤沈下や液状化現象を起こした土地はできるだけ避けた方がいいでしょう。

 

・地震などの災害に強い土地かどうか

地震大国といわれている日本では、その土地が地震をはじめとした様々な災害に強いかどうかも重要になります。

 

・隣の家との境界線がはっきりしている

土地のトラブルで最も多いのが、境界線の問題です。

それぞれの土地には、「境界標」が打ち込まれているケースがほとんどです。けれども、必ずその境界標が図面通りに打ち込まれているとは限らず、また、現場の状況により難しいケースもあります。

そのような場合には、隣人となる方に立ち会っていただき、明確に線引きしましょう。

 

・地域の生活環境が充実している

近くにショッピングモールやコンビニなどのお店があるかどうか、駅や会社までの通勤時間などは、生活する上で欠かせない部分になります。

また、お子様のいるご家庭では学校までの距離や、公園・塾などの有無も重要なポイントになりますよね。ご家族のライフプランを考え、そこに必要な施設が身近にあるものが良い土地と言えます。

では次からは、土地購入における重要なポイントを6つ、紹介していきます。

 

土地購入における6つの重要なポイント

ポイント①求めている土地の条件と優先順位をはっきりさせる

土地選びの段階では、あなたやご家族がどんな土地を購入したいのかをしっかりと把握しているかが1番大切なポイントになります。

土地の価格や広さ、場所など、全ての条件に当てはまる土地を見つけることは中々に難しいため、土地探しの際には、それぞれの条件の優先順位を決めておきましょう。もちろん、全ての条件に優先順位を付けてもいいのですが、それはそれで大変ではありますので、最低限1~3番目までの優先事項は決めておくことがオススメです。

実は、多くの時間と労力をかけても中々気に入った土地が見つからずに、最終的に何となくで土地購入を決めてしまってから後悔をしてしまう方もいらっしゃいます。

そうならないためにも、土地購入におけるご家族の優先順位をつけてから、それぞれの土地のメリットやデメリットを考慮して購入することが大切です。

 

ポイント②用途地域について確認する

用途地域とは、建築できる建物の種類、用途の制限を定めたルールのことで、都市計画法により都市の環境保全や利便の増進のために「市街地区域」と「非線引き区域」、「準都市計画区域」に定められています。

また、用途地域は大きく分けて、「住居系」、「商業系」、「工業系」の3つに分かれ、さら12種類のエリアに分かれています。

用途地域によって住宅地としての環境が違いますので、選んだ土地がどの用途地域に含まれているかは必ず確認しておきましょう。

 

ポイント③新しく建てる予定の家に求める条件を整理する

土地に求める条件を整理したら、次は、そこに建てる予定の家に求める条件を整理していきましょう。

「子供やペットと遊べる庭が欲しい」、「日当たりのいいべランダでのんびりしたい」など、様々な条件が出てくると思います。そうやって出てきたものを整理して、優先順位を付けていくことで、自分たちが求めている土地のイメージをより掴めてきます。

 

ポイント④理想の家を建てるための面積を確認する

土地の面積=住宅面積ではなく、土地にはそれぞれ建てられる建物の大きさや高さに制限があります。

建築面積の上限は「建ぺい率」、延べ床面積の上限は「容積率」で定められており、他にも、「高さ制限」や「北側斜線制度」などの規制がありますでの、希望の家を建てられるのかを確認し、さらには将来のことも考慮してから購入しましょう。

ポイント⑤物件調査は必須!実際に土地まで行って周辺情報を把握する

土地を選定する際には事前に図面などを確認することができますが、それだけで購入を決めるのではなく、実際にその土地の場所まで行かれることを強くオススメします。

街並みや住環境の把握はもちろんのこと、近くの商業施設や駅までの距離を実際に歩いてみたり、その土地の日当たりの良さや風通しなどもしっかりと確認しておきましょう。

土地の確認に行かれる際は、朝・昼・夜と、時間帯を変えることで、そのエリアの違った一面を見ることができます。また、休日と平日で状況がガラリと変わる場合もありますので、可能であれば、休日だけではなく平日にも行かれることで、よりその土地の状況を把握することができますよ。

 

ポイント⑥自治体の制度や福祉サービスについても把握しておく

自治体の制度には様々なものがあり、道路一本を挟んだだけなのに、全く状況が違うなんてことも多々あります。

学校の学区や教育施設の制度から、ゴミ出しのルール、さらには医療サービスなど、自治体によって定められている事項は実に様々です。

今までは、土地を購入するまでの流れやポイントをお伝えしましたが、土地だけではなく、ご家族が今後長い間生活する周辺を取り巻く環境についてもしっかりと把握しておくことで、よりベストな土地を選ぶことができますよ。

 

ポイントをしっかりおさえて、理想の土地を購入しよう!

今回は、土地購入が初めての方でも失敗しないための6つのポイントを紹介しました。

一見すると土地購入には多くの手間がかかると思いますが、情報をしっかりと整理して、分からない部分は建築会社や不動産会社の担当者に聞くことで、理想に近い土地に巡り合うことができます。

土地購入に悩まれている方は、ぜひこの記事の内容を参考にしてみてくださいね。

平屋住宅の魅力とは?メリットとデメリットを紹介!

皆さんは、“平屋”と聞くとどんなことを思い浮かべますか?

「お金持ちの家」

「高級な住宅」

というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか?

実は、平屋住宅にはそれ以外にも、生活のしやすさや住宅のバリアフリー化など、たくさんの“住みやすい特徴”があるんです。

そこで今回は、新築で平屋住宅を建てる際のメリットとデメリットを、それぞれ5つ紹介していきます。

平屋住宅を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

平屋住宅の5つのメリット

平屋住宅のメリット①家族間のコミュニケーションが取りやすい

平屋住宅では、基本的には同じフロア内に全ての生活スペースが収まります。多くの平屋住宅ではリビングが核になる間取りとなっておりますので、家族で顔を合わせる機会が多くなることで、自然とコミュニケーションが取りやすくなるというメリットがあります。

ご家族各々の部屋の出入りや、帰宅などでの家の出入りも把握しやすいので、「知らないうちに、子供が外に出かけていった」などといったトラブルを未然に防ぐこともできますので、特に小さいお子様がいるご家庭では、平屋住宅の方が何かと安心できる部分も多くあります。

ただし、家の中での行動が何でもかんでも筒抜けだと落ち着きませんので、それぞれ程よいプライバシーが保てるように工夫するのがいいでしょう。

 

平屋住宅のメリット②動線が短く移動が楽

平屋は一階部分しかありませんので、日々の家事や生活での移動が非常に楽になります。

特に階段がないことのメリットは大きく、洗濯や掃除のときの上り下りや、部屋ごとの移動をコンパクトに抑えることができますので、時間や労力を削減することができます。

実は、マンションから戸建てに住み替えた方の多くは、「階段の昇り降りが大変・・」とおっしゃっております。平屋であれば1フロアで生活でできるので、生活動線がとてもシンプルで、マンションのようにスムーズに動くことができますよ。

 

平屋住宅のメリット③構造的に安定する

地震大国である日本に住む以上は、耐震対策は必須になりますが、平屋住宅は二階建ての家と比べると重量が軽くなる傾向があるので、家にかかる揺れを少なくすることができます。

揺れが少なくなることで、構造上の木材のズレも少なくなり、壁紙が破れるなどの被害リスクも減るので、メンテナンス面にも強くなるという効果もあります。

また、台風や強風が来た際にも、当たる面積が小さくなる場合が多く、平屋住宅は概ね災害に強い造りといえます。

 

平屋住宅のメリット④階段が不要

実は、階段というのは意外と面積を取ってしまいます。一般的に、2階建て住宅の場合では階段やそのホールに必要なスペースは4畳から5畳分と言われています。

しかし、平屋であれば階段を作る必要がありません。階段のスペースを省くことで、書斎にしたり寝室にしたり、子供部屋を作ったりと、さまざまな使い道が考えられます。

また、階段が必要ないので、ご高齢のご家族が階段を上り下りするときの労力を減らしたり、小さいお子様がいる場合には、階段からの転倒事故をなくすことができます。

特に、家庭内で起きる事故のうちの約2割は階段が原因といわれておりますので、階段をなくすことで事故の危険性を低くすることができますよ。

 

平屋住宅のメリット⑤老後のバリアフリーにも対応しやすい

平屋住宅のメリットとして、“階段が不要”ということを挙げましたが、これはご自身の老後の生活にも大きく関係してきます。

想像してみるとわかるように、老後に階段が無い生活というのは、非常に楽ですよね。若くて健全な時期にはあまり気にならないとは思いますが、この先もずっと住み続けることを考えると、階段が無く、バリアフリー化にも対応しやすいというのは大きなメリットになります。

人生100年時代とまでいわれている現在において、終の棲家としての住宅をご購入したいと考えている方も多いと思います。

一見すると、平屋住宅は高級や贅沢な家というイメージがあるかもしれませんが、老後の生活状況や住宅のバリアフリー化までも考慮したトータルコストを考えると、実は平屋住宅の方がお得になる場合もありますよ。

 

平屋住宅の5つのデメリット

平屋住宅のデメリット①広い土地が必要

平屋住宅では、同じ一階のフロアにいくつも部屋を作る必要があるので、二階建て住宅よりも広い敷地面積が必要になります。

元から広い土地を持っている方であれば関係ありませんが、これから土地を探したり、都心に平屋を建てたいという方にとっては大きなデメリットではないでしょうか。

コンパクトな配管計画をすることで建築費用を上手に抑え、その分を土地代に回すという方法もありますが、その前に、まずは平屋住宅を建てれるような適切な土地探しをすることが大切ですよ。

 

平屋住宅のデメリット②坪単価では高くなる

坪単価とは、1坪あたりにかかった建築費のことをいいます。平屋住宅においては、2階が無いことで建物の床面積が減るために、坪単価は高くなってしまいます。

同じ床面積の平屋と2階建てで比べた場合、平屋のほうが基礎部分の面積が広くなるため、工事に必要な費用も増えてしまいますし、上から見た場合の屋根面積も大きくなるため、工事費用が上がってしまいます。

これが、平屋が2階建てに比べて建築費用が1~3割増しになると言われる由縁です。

しかし、屋根を片流れ屋根や切妻屋根などにすることや、安価な屋根材にすることでコストを削減できますし、また、大きい屋根を太陽光発電に活すということもできます。

 

平屋住宅のデメリット③プライバシーが守られにくい

平屋住宅のメリットに、家族間でのコミュニケーションが取りやすいことが挙げられましたが、逆を言えば、お互いのプライベートが確保しにくいというデメリットにもなってしまいます。

個室を作ることはできますが、部屋の出入りは隠せませんし、音漏れなども完全に防ぐことは難しいです。

そのため、たとえ家族間といえどお互いのプライバシーを守るためにも、設計時にはロフトを作ったり、各部屋には必ずドアを設置したり、リビングに仕切りを作るなどの工夫が必要になります。

もちろん、平屋住宅においてもそれらの対策はプランニングの際に可能ですので、事前に建築家に相談しましょう。

 

平屋住宅のデメリット④防犯対策はしっかりとする

プライバシーの観点はもちろんのこと、防犯の面でも平屋住宅ではより念入りな注意が必要です。平屋住宅は、二階建ての家に比べて一階にある部屋数多くなり、窓の数も増えます。

そのため、どの部屋にも防犯対策は必須で、中でも防犯カメラ、防犯ガラス(二重ガラス、防犯フィルム)、センサーライトは基本要素になります。

最も効果が高いのは防犯カメラの設置ですが、他にも、その住まいの環境に合わせた防犯対策をする必要があります。

 

平屋住宅のデメリット⑤日当たりが悪くなる可能性もある

平屋住宅は、建築面積が広くなるほど、建物の中心部は日当たりが悪くなってしまいます。そのため、建物の中心部が他の部屋に囲まれてしまう造りの場合は、光や風通しに関しても配慮しなければなりません。

解決策として多いのが、中庭を設けること。建物の中心部を開けた庭にすることで、それぞれの部屋に日が差し込めるような造りにすることで、日当たりの問題をクリアしているケースは多くあります。また、天窓を設置して日当たりの良さを改善するケースもありますよ。

 

平屋住宅のメリットとデメリットのまとめ

今回は、新築で平屋住宅を建てる際のメリットとデメリットをそれぞれ5つ紹介しました。

平屋住宅には確かに“高級”というイメージはありますが、それ以外にも、住みやすさがあったり、老後の生活を見据えての対策がしっかりとできる造りになっており、今後も人気が高まる住宅です。

また、いくつかデメリットも紹介致しましたが、そのほとんどは、プランニングの際にしっかりと相談することで解決できるものばかりです。

これから新築を建てようか考えている方は、平屋住宅を検討してみてはいかがでしょうか。

家の性能とは?高性能住宅の基準とは?重要な6つのポイントを紹介

新築のマイホームを購入する際には、理想的な住まいで生活するためにも、家の間取りや構造、部屋の数、日当たりの良さ、さらには広々とした庭が欲しいなど、色んなことを考えますよね。
でも、理想的で快適な生活を送るためには、それらのポイントよりも大切な部分があるんです。

それが、「家の性能」

例えば、真冬の寒い日に外から帰ってきて、“寒さが身にしみる家”と、“徐々に暖かさが伝わってくる家”では、後者に住みたいと思いませんか?
この、寒い・暖かいというのが、家の元々の性能によって大きく違ってきます。

他にも、地震や台風などの災害の危険性のある日本では耐震性や耐久性のある家の方が好まれますが、耐震性・耐久性も家の性能の1つです。
今回は、新築を購入される際に考えるべき「家の性能」について、それぞれのポイントを紹介していきます。
家の性能にはどんなものがあるのかをしっかりと知ることで、理想的なマイホームを建てることができますよ。

そもそも、家の性能とは何か?

先程にも少し紹介した耐震性や耐久性も家の性能の1つですが、他にはどんなものがあるのでしょうか。

建築業界では、家の性能とは、主に下記の6つを示しています。

  1. 断熱性
  2. 気密性
  3. 耐震性
  4. 省エネ性
  5. 防火性
  6. 防犯性

また、これらの性能に優れた家を、「高性能住宅」と呼んでいます。この言葉自体は、聞いたことがある方も多いのではないかと思います。

地震の多い日本では、耐震性に優れた住宅を建てることはもちろんのこと、断熱性や省エネ性も兼ね揃えることで、快適かつ光熱費抑制にもつながる生活を送ることができます。
では次からは、家の性能の中でも重要なポイントについて紹介していきます。

家の性能のポイント1「耐震性」

耐震性とは、地震が発生したときの揺れに耐えられる度合いのことをいいます。
耐震性が高い家ほど、より大きな地震の揺れにさらされても倒壊や破損がしにくくなります。
建築基準法でも耐震性についての基準が定められておりますので、建築の際には一定以上の耐震性を備えた建物しか建設することができません。

また、建物の耐震性を評価する指標として、耐震等級があります。耐震等級は1級から3級まであり、数字が大きくなるにつれて耐震性も高くなりますが、1級以上に該当さえすれば、建設すること自体には問題がありません。

耐震等級

そして、耐震性には大きく3つの構造があります。

耐震:建物自体を強くして、地震に耐える構造
制振:地震の揺れを、建物内で吸収する構造
免震:地震の揺れをかわす構造。

それぞれ異なった特徴がありますが、日本の住宅のほとんどは「耐震」構造が備わっております。
耐震性を高めるメリットとしては、地震に強くなることはもちろんのこと、住宅が強風や台風などの影響を受けにくくなることもあげられます。

家の性能のポイント2「断熱性」

断熱性とは、熱が伝導することを妨げる性能のことをいいます。
家の温度は、窓や壁を通じて外の天気、気温に大きく影響されます。冬に寒くて、夏に熱くなってしまう家は、断熱性能が大きく関係しているためです。

断熱性能の高い家では、外気に面する外壁・屋根・窓から熱が逃げないようにすることで、家の内側と外側との熱の行き来が少なくなります。
そのために、冷暖房で快適な温度にした部屋の空気が外に逃げにくくなり、外の気温の影響を受けにくいので、効率よく部屋の温度を調節できるのです。
部屋の広さにもよりますが、断熱性を高めることで、エアコンなどの断熱器具の使用を抑えることができますので、省エネルギーや光熱費の抑制にもつながります。

家の性能のポイント3「気密性」

断熱性と同様に欠かせない性能が、家の気密性です。
先程、断熱性を高めることで効率よく部屋の温度調節を行えるとお伝えしました。
しかし、家の気密性が欠けてしまっていると、せっかくの高性能な断熱性も上手く役割を果たせなくなってしまいます。

気密性とは、建物に空気の通る隙間がない性質のことで、建物の断熱性能を発揮するために必要な性能になります。
家に隙間が多く存在してしまうと、室内の快適な空気が外に逃げてしまい、夏は暑く、冬は寒いという不快な環境になってしまいます。

気密性が必要な理由は主に以下の4つで、どれも快適に過ごすには欠かせないポイントになります。

  • 隙間を少なくし、室内温度を調節して省エネルギーにつなげる
  • 断熱性能の劣化を防ぐ
  • 家の腐敗(結露)を防ぐ
  • 換気を効率よく行い、臭いを防ぐ

家の断熱性能を考えるときは、必ず気密性もしっかりと考慮した構造にしましょう。

家の性能のポイント4「耐火・防火性能」

建物の火災時に対する性能として、耐火性能と防火性能の2種類があります。
耐火性能とは、建物自体の火事に対する“燃えにくさ”のことで、火災発生時の建物の倒壊や周囲への延焼を防止するような構造のことを指します。

耐火性能では、建物の壁や柱などが、熱による変形、溶解にどれだけ耐えられるかが規定されております。
一方で、防火性能とは、周辺の建築物から発生した火事の影響を防ぐための性能です。
建築基準法によって定められており、主に外壁と軒裏に防火性の高い材料を用いた構造のことをいいます。

特に、都心部で隣の家との距離がほとんどないような場合では、火災が発生するとすぐに近くの家に燃え移ってしまう可能性がありますが、防火性能を備えることで、延焼を防ぐことができます。

家の性能のポイント5「防犯性」

防犯性とは、お家が犯罪や不法行為から守られる程度や性能のことです。

日本は世界でも安全な国といわれてはおりますが、それでもやはり、まだまだ空き巣や侵入の被害はあり、防犯に対する意識も高まっております。
家の防犯といわれると、玄関のピッキング(施錠開け)をイメージする方も多いとは思いますが、実は、空き巣被害の約6割は、窓ガラスを破って侵入するケースなのです。

窓ガラスを割ったり、あるいは燃やしたりすることで、そこから手を差し込み鍵を空けて侵入する手口です。
家の防犯性能を高めるためには、防犯用の強固な窓ガラスを備えることや、サッシ(窓ガラスの鍵)を二重にするなどの対策が必要になります。

また、玄関のドア鍵も複数設置したり、複雑な仕組みの物を使用してみるのも1つの方法です。
加えて、防犯警報装置や、夜間のオートライトなども設置することで、人通りの少ない場所でもしっかりと防犯対策をすることができます。
防犯対策を施すことで100%犯罪を防げるわけではありませんが、被害に合う確率は大きく下げることは可能です。

家の性能のポイント6「耐久性」

家の性能における「耐久性」は、家を資産として考えるためにも大切なポイントです。
耐久性と一言にいっても、一括りにはできす、先程紹介してきた耐震性や断熱性、気密性など、様々なポイントが大きく関わっています。

また、家を「物」ではなく、「使い方」の観点から見たときの耐久性もあります。
仮に耐震性や断熱性が高かったとしても、ご家族や住まわれている方の成長に伴って変化していくライフスタイルに対応できなければ、構造的な寿命はまだでも、建て替えやリフォームが必要になる場合もあります。

そのため、家の性能はもちろんのこと、様々な状態に対応できる住まいを考えることが、家の持つ耐久性を高める対策になります。

家の性能ポイントを知ることで、理想的な住まいを見つけられる!

今回は、家の性能である6つのポイントを、それぞれ特徴を併せて紹介しました。

あなたやご家族の理想的な暮らしのためにも、家の性能に加えて、今後のライフスタイルの変化も考慮したマイホーム作りが大切です。

これから新築を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。