menu

2019年2月17日

家の性能とは?高性能住宅の基準とは?重要な6つのポイントを紹介

新築のマイホームを購入する際には、理想的な住まいで生活するためにも、家の間取りや構造、部屋の数、日当たりの良さ、さらには広々とした庭が欲しいなど、色んなことを考えますよね。
でも、理想的で快適な生活を送るためには、それらのポイントよりも大切な部分があるんです。

それが、「家の性能」

例えば、真冬の寒い日に外から帰ってきて、“寒さが身にしみる家”と、“徐々に暖かさが伝わってくる家”では、後者に住みたいと思いませんか?
この、寒い・暖かいというのが、家の元々の性能によって大きく違ってきます。

他にも、地震や台風などの災害の危険性のある日本では耐震性や耐久性のある家の方が好まれますが、耐震性・耐久性も家の性能の1つです。
今回は、新築を購入される際に考えるべき「家の性能」について、それぞれのポイントを紹介していきます。
家の性能にはどんなものがあるのかをしっかりと知ることで、理想的なマイホームを建てることができますよ。

そもそも、家の性能とは何か?

先程にも少し紹介した耐震性や耐久性も家の性能の1つですが、他にはどんなものがあるのでしょうか。

建築業界では、家の性能とは、主に下記の6つを示しています。

  1. 断熱性
  2. 気密性
  3. 耐震性
  4. 省エネ性
  5. 防火性
  6. 防犯性

また、これらの性能に優れた家を、「高性能住宅」と呼んでいます。この言葉自体は、聞いたことがある方も多いのではないかと思います。

地震の多い日本では、耐震性に優れた住宅を建てることはもちろんのこと、断熱性や省エネ性も兼ね揃えることで、快適かつ光熱費抑制にもつながる生活を送ることができます。
では次からは、家の性能の中でも重要なポイントについて紹介していきます。

家の性能のポイント1「耐震性」

耐震性とは、地震が発生したときの揺れに耐えられる度合いのことをいいます。
耐震性が高い家ほど、より大きな地震の揺れにさらされても倒壊や破損がしにくくなります。
建築基準法でも耐震性についての基準が定められておりますので、建築の際には一定以上の耐震性を備えた建物しか建設することができません。

また、建物の耐震性を評価する指標として、耐震等級があります。耐震等級は1級から3級まであり、数字が大きくなるにつれて耐震性も高くなりますが、1級以上に該当さえすれば、建設すること自体には問題がありません。

耐震等級

そして、耐震性には大きく3つの構造があります。

耐震:建物自体を強くして、地震に耐える構造
制振:地震の揺れを、建物内で吸収する構造
免震:地震の揺れをかわす構造。

それぞれ異なった特徴がありますが、日本の住宅のほとんどは「耐震」構造が備わっております。
耐震性を高めるメリットとしては、地震に強くなることはもちろんのこと、住宅が強風や台風などの影響を受けにくくなることもあげられます。

家の性能のポイント2「断熱性」

断熱性とは、熱が伝導することを妨げる性能のことをいいます。
家の温度は、窓や壁を通じて外の天気、気温に大きく影響されます。冬に寒くて、夏に熱くなってしまう家は、断熱性能が大きく関係しているためです。

断熱性能の高い家では、外気に面する外壁・屋根・窓から熱が逃げないようにすることで、家の内側と外側との熱の行き来が少なくなります。
そのために、冷暖房で快適な温度にした部屋の空気が外に逃げにくくなり、外の気温の影響を受けにくいので、効率よく部屋の温度を調節できるのです。
部屋の広さにもよりますが、断熱性を高めることで、エアコンなどの断熱器具の使用を抑えることができますので、省エネルギーや光熱費の抑制にもつながります。

家の性能のポイント3「気密性」

断熱性と同様に欠かせない性能が、家の気密性です。
先程、断熱性を高めることで効率よく部屋の温度調節を行えるとお伝えしました。
しかし、家の気密性が欠けてしまっていると、せっかくの高性能な断熱性も上手く役割を果たせなくなってしまいます。

気密性とは、建物に空気の通る隙間がない性質のことで、建物の断熱性能を発揮するために必要な性能になります。
家に隙間が多く存在してしまうと、室内の快適な空気が外に逃げてしまい、夏は暑く、冬は寒いという不快な環境になってしまいます。

気密性が必要な理由は主に以下の4つで、どれも快適に過ごすには欠かせないポイントになります。

  • 隙間を少なくし、室内温度を調節して省エネルギーにつなげる
  • 断熱性能の劣化を防ぐ
  • 家の腐敗(結露)を防ぐ
  • 換気を効率よく行い、臭いを防ぐ

家の断熱性能を考えるときは、必ず気密性もしっかりと考慮した構造にしましょう。

家の性能のポイント4「耐火・防火性能」

建物の火災時に対する性能として、耐火性能と防火性能の2種類があります。
耐火性能とは、建物自体の火事に対する“燃えにくさ”のことで、火災発生時の建物の倒壊や周囲への延焼を防止するような構造のことを指します。

耐火性能では、建物の壁や柱などが、熱による変形、溶解にどれだけ耐えられるかが規定されております。
一方で、防火性能とは、周辺の建築物から発生した火事の影響を防ぐための性能です。
建築基準法によって定められており、主に外壁と軒裏に防火性の高い材料を用いた構造のことをいいます。

特に、都心部で隣の家との距離がほとんどないような場合では、火災が発生するとすぐに近くの家に燃え移ってしまう可能性がありますが、防火性能を備えることで、延焼を防ぐことができます。

家の性能のポイント5「防犯性」

防犯性とは、お家が犯罪や不法行為から守られる程度や性能のことです。

日本は世界でも安全な国といわれてはおりますが、それでもやはり、まだまだ空き巣や侵入の被害はあり、防犯に対する意識も高まっております。
家の防犯といわれると、玄関のピッキング(施錠開け)をイメージする方も多いとは思いますが、実は、空き巣被害の約6割は、窓ガラスを破って侵入するケースなのです。

窓ガラスを割ったり、あるいは燃やしたりすることで、そこから手を差し込み鍵を空けて侵入する手口です。
家の防犯性能を高めるためには、防犯用の強固な窓ガラスを備えることや、サッシ(窓ガラスの鍵)を二重にするなどの対策が必要になります。

また、玄関のドア鍵も複数設置したり、複雑な仕組みの物を使用してみるのも1つの方法です。
加えて、防犯警報装置や、夜間のオートライトなども設置することで、人通りの少ない場所でもしっかりと防犯対策をすることができます。
防犯対策を施すことで100%犯罪を防げるわけではありませんが、被害に合う確率は大きく下げることは可能です。

家の性能のポイント6「耐久性」

家の性能における「耐久性」は、家を資産として考えるためにも大切なポイントです。
耐久性と一言にいっても、一括りにはできす、先程紹介してきた耐震性や断熱性、気密性など、様々なポイントが大きく関わっています。

また、家を「物」ではなく、「使い方」の観点から見たときの耐久性もあります。
仮に耐震性や断熱性が高かったとしても、ご家族や住まわれている方の成長に伴って変化していくライフスタイルに対応できなければ、構造的な寿命はまだでも、建て替えやリフォームが必要になる場合もあります。

そのため、家の性能はもちろんのこと、様々な状態に対応できる住まいを考えることが、家の持つ耐久性を高める対策になります。

家の性能ポイントを知ることで、理想的な住まいを見つけられる!

今回は、家の性能である6つのポイントを、それぞれ特徴を併せて紹介しました。

あなたやご家族の理想的な暮らしのためにも、家の性能に加えて、今後のライフスタイルの変化も考慮したマイホーム作りが大切です。

これから新築を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

ABOUTこの記事をかいた人

永く安心して健康で快適にくらせる家であること。住めば住むほどよくなる家であること。住む人に幸せが訪れる家であること。そして、造る者にも嘘がない真摯な心で造ること。こうして造られた家を私たちは「0宣言の家」と呼んでいます。