menu

2022年6月2日

エクステリア(外構)の広さと目的別 3つのスタイルの選び方

今月は外構担当の加瀬が、前回のコラムに引き続き、外構計画についてより具体的なお話をさせて頂きます。

皆さんは家づくりを検討する際に、ハウスメーカーや工務店を調べて、デザインや構造、設備などを検討されると思います。
では外構工事を検討する際はどうでしょうか?

一般的な外構スタイルは3種類

外構は決まりきったデザインはなく、敷地・建物・道路状況・方位・周辺環境・お客様のライフスタイルに合わせて0からデザインしますが、

大きく分けると「オープン」・「クローズ」・「セミクローズ」の3つのスタイルに大別することが出来ます。

今回はこの3つのスタイルをご紹介していきたいと思います。

オープン外構

道路と敷地の境界に、門扉やフェンス、生垣などを設けず、人や車などの出入りがしやすい開放的な外構スタイルです。

 

■メリット
・構造物などが少ないため、視界が開け開放的な空間になる。近隣住民との仕切りも少ないためコミュニケーションが取りやすい。
・人・自転車・車などの出入りがしやすく、自転車や車の駐車など臨機応変に使いやすい
・ライフスタイルの変化に合わせて、外構を造り替えやすい。
・構造物が少ないので、外構費用を抑えることが出来る
・不審者がいた場合、近隣(道路や隣地)から見つかりやすい。

■デメリット
・敷地内に通行人やすれ違いの車などが侵入してくることがある。学校の通学路、前面道路が交通量が多く道路幅が狭い場合や角地などに比較的起こりやすい傾向にあります。
開放的で見通しが良いため、周囲からのプライバシーの確保が難しい
・道路との仕切りがないため、子供が道路へ飛び出すことがあるので、お子様が外で遊ぶときは注意が必要。

クローズ外構

オープン外構とは逆で、門扉やフェンス、塀や生垣で敷地内と敷地外を明確に仕切り、人の出入りや目線を遮ることのできる外構スタイルです。

 

■メリット
・周囲からの視界を遮ることができるので、プライバシーを確保できる
外周すべてを高い塀で囲うことによって周囲から家の中が見えないだけでなく、駐車場やガーデンなど囲われたすべての空間でプライバシーを確保できる。
防犯性・安全性が高い。敷地内に人が侵入しにくいため、空き巣や車上荒らし・盗難などのリスクは低くなる。
また道路への飛び出しなどがなくなるので、子供やペットなどを敷地内で自由に遊ばせることが出来る。

■デメリット
プライバシーは確保できるが、近隣に対して閉鎖的になるため、コミュニケーションはとりにくい傾向があります。
また敷地が狭い場合、高い塀や植物などで囲まれると閉塞感を感じることがあります。
敷地内に侵入者が入った場合は、外からは侵入者が見えない
そのため入ってしまった場合の対策(防犯カメラや防犯機能付きの照明器具)を考える必要がある。
・構造物が多くなるため、外構費用が高くなります。

セミクローズ外構

オープン外構とクローズ外構の特徴を組み合わせた外構スタイルです。
門周りや駐車場などは開放的にしながらも、人の出入りはしにくくし、目線を隠したい箇所には塀やフェンス・植栽などを設け、プライバシーを確保します。

 

■メリット

・クローズ外構のような閉鎖感がないため、近隣とのコミュニケーションが取りやすくも、部分的に隠すことでプライベート空間のプライバシーを確保できる
・必要な箇所にのみ構造物などを造るため、クローズ外構より費用を抑えることが出来ます。

■デメリット
・用途に合わせて造るスタイルのため、ライフスタイルの変化で使い方が変わる場合には、外構のリノベーション工事が必要になり、費用がかかる
・防犯性に関して、近隣からの死角ができることがある。

各スタイルの特色を紹介させて頂きましたが、皆さんはどのようなスタイルがお好みだったでしょうか?
3つのスタイルに優劣はありませんので、自分たちのライフスタイルと予算に合わせて、住宅の計画と同時並行で考えていくことが大事になります。
お庭の使い方も含めてどのような新居にしたいか楽しみながら計画していきましょう。

ABOUTこの記事をかいた人

注文住宅事業部

長持ちしない建材や、人体に悪影響を及ぼす建材・工法を排除した有害物質ゼロの住宅「0宣言の家」を推奨しています。私たちが造っているのは、家という「箱」ではありません。暮らしを豊かにするために、住む人の健康と幸せを第一に考え、厳選された素材を選択し、いつまでも健康で心地よく、心豊かに、世代を超えて、いつまでも住み継がれる良質な住宅に私たちはこだわります。