新しい住宅を建てるとき、一緒に考えておかなくてはならないのは、「家具をどうするか」ということです。今まで使っていたものをそのまま使い続けられればいいのですが、場合によっては一部新調しなくてはならなくなります。また、デザインなどの問題から「あえて新しい家具に変えたい」という箇所が出てくることもあるでしょう。
今回は、そうした新居への移転に伴う家具の扱いについて考えてみたいと思います。
使っていた家具をどうするかあらかじめ決めておこう
最初に考えなくてはならないのは、今まで使っていた家具をどうするかという点です。大きく分けて、「元の住居に残す」、「引越し時に処分する」、「新居に持って行って使う」という3つの選択肢が考えられます。
新居が完成した後も元の住居が残っており、それを利用する人がいる場合はそのまま家具を残しておくこともできるでしょう。ただし、当然ですが新しい利用者と話し合う必要があります。元の住居を引き払う場合や、新居で新しい家具を利用したい場合は、元々の家具は処分してしまわなくてはなりません。業者に頼んで売るなり捨てるなりしなくてはなりませんが、まだ使える家具があるならもったいないですし、処分のためのコストもかかってしまいます。
スペースやデザインが変われば、今までの家具が使えないことも
「新しい住まいでも今までの家具を使い続けたい」という人は少なくないと思いますが、場合によってはそれが難しいこともあります。例えば、「新しいキッチンの収納スペースに今までの食器棚が収まらない」ということもありうるでしょう。「収納スペース全体としては増えたけど、食器棚だけ入らない」となれば、新しい食器棚を用意するしかなくなります。
単にスペースだけでなく、家具のデザインが問題になることもありえます。「これまで和風だったリビングを洋室にしたから、今までの和室用テーブルが使えなくなった」となれば、新しいテーブルを買わざるを得ません。
こうした事態を避けるには、今までと同じ家具が使えるよう、新居の設計段階から注意しておく必要があります。具体的には、あらかじめ使い続けたい家具のサイズとデザインをメモしておき、「これらの家具が使えるデザインにしてほしい」と業者に相談しておけばいいのです。
新調するなら、住宅展示場で使われた「新古品」家具が狙い目
どうしても新しい家具を買わなければならないときは、住宅展示場で展示されていた家具を購入するのをおすすめします。住宅展示場の家具は、「新古品」と呼ばれ、アウトレットとして販売されており、それ専用の店舗ができるほど盛況を博しています。展示場では、ひと目を引くために一流メーカーによって作られた上質の家具が展示されていますが、モデルチェンジのため定期的に家具を入れ替えなくてはなりません。
つまり、ほとんど使われていない新品同様の家具がアウトレットとして安く提供されているのです。展示場で実物を見て、イメージを確認することができるのも利点のひとつです。住宅展示場でお気に入りの家具を見つけたら、「新古品」家具専門店で同じものを探す、といった方法で、お目当ての品を安く仕入れることが可能になるのです。
これから何十年も住むことになる家の「住環境」によって「家族の健康」も大きく影響を受けることは想像に難くありません。
しかしながら、これまで健康と住宅を関連付けた「実証調査」はありませんでした。
このたび、慶応義塾大学並びに首都大学東京の調査と、我々で行った独自の調査(調査期間:2014年から2015年)で実証された住宅を体感・観覧できます。一度ぜひお越しください。