設計思想と原則論1:まずは図面を引いて→熱効率を判断しよう

このメディアは、マイホーム、特にあなたが「建売ではない」「一戸建て」を最初から探すときになすべきことを具体的に考えていくメディアとして作りました。 あなたが想い描くマイホームは百者百様。日本家屋。洋風建築。100世帯あれば100のこだわりがあるもの。そんな100人の要望にどれだけこたえることができるか・・・それが建築屋である僕の仕事のすべてを、ここでお教えしましょう。 まずは施主自らが「手書き」で図面をひく 注文住宅を考える前にあなたが最初にやるべきこと。それは、手書きで家の設計図を書く事です。 広くゆったりくつろげるリビングルーム、笑顔の絶えないダイニングキッチン・・・たとえばリビングが吹き […]

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設計思想と原則論2:家族との関係を考えてスケッチする

  マイホーム建築というのはやり直しがききません。だから、「こんなはずでは・・・」という声をとにかく減らさなければなりません。 さて、前の記事では、一戸建て特有のことについて述べました。一戸建てはマンションとは違って「外気に晒されている事」を意識しなければなりません。注文住宅の場合はさらに、これを知ったうえで施主がスケッチをはじめましょう。と言いました。しかし実はこれだけではスケッチの作業はまだ終わっていません。気候の他にも考えなくてはいけないことがあるのです。   コミュニケーションをスケッチする 家というところは不思議なところです。ある建築家が、家づくりを「お弁当作り」 […]

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設計思想と原則論3:次は土地と採光をスケッチに反映させる

  さて、これまで「家のスケッチ」を描いてきました。ここで描けるものといえば、各部屋の配置と風の通り道くらいかもしれません。さあ、こんどは土地を考慮して「採光」を考えていきましょう。 日当りのいい家と悪い家、どちらがいいですか? 朝、太陽は東から昇り西に沈みます。土地には、足を運びましたか?風は、どれくらい吹きますか?周りの建物は?どれくらい密集していますか?今後建物が立つかもしれない余った土地、空き地はありましたか?   土地の利点を最大限に活かそう! 土地の向きはそれぞれバラバラです。でも太陽が昇るのは東、沈むのは西です。そんななか、どんな家も同じ間取りだったらどうでし […]

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設計思想と原則論4:ハウスメーカーが無理だと言った間取りを設計士・工務店が実現できる理由

いまTVでリフォーム番組が流行っています。多くの関係者が「さじを投げた」住宅を蘇らせるため、匠が知恵を絞って設計、完成までを見せていく番組です。リフォームというよりも、どちらかというと「スクラップ&ビルド」色が強いですね。 表題:ハウスメーカーが無理だと言った間取りを設計士・工務店が実現できる理由 このタイトルに対する答えも、そこにあると思ってください。見つけた土地が、きれいな四角形をしているとは限りません。どの方角を向いた土地か、土地の形状はどうなのか。それこそ「家庭の事情」で様々になってきます。 よく「東南角地がいい」なんて意見も聞きますが、実際そうとばかりは言えないのが現実です。家族が、 […]

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設計思想と原則論5:マイホームを20年で朽ち果てさせないための心構え

みなさまは、大手ハウスメーカーの建てている建築現場を観察したことがあるでしょうか。もしも「ない」ということであれば、ぜひ一度見に行くことをお勧めします。散歩がてら。 みなさまの家の近くに必ず造成地はあるでしょうし、またチラシを見れば、近くを通れば、どのエリアがそうであるか容易に判断できると思います。そして、「建材」について細部(ディテール)を観察してみましょう。   第3の視点:家族と何年「心地よく住む」か これまで2つの観点から「思想を持とう!」とご提案してきました。 もう一度おさらいすると、 (1)家族のコミュニケーションという視点→部屋の組み合わせを考える そして (2)土地・ […]

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設計思想と原則論6:日本の注文住宅にも構造計算が必要な、これだけの理由

  住宅街を歩いていると、思わず目を惹かれる様なお宅に出会うことがあります。とてもおしゃれで、ステキなお宅です。でも、そんなときどうしても気にかかることがあるんです。この記事で注意したいのは、設計士さんです。正しくは「建築士」という方が行います。   最初から意匠と構造の専門分野に分かれている 「意匠」=見た目、デザインのこと 「構造」=強度など建物の構造 建築士とは国家資格を持っている人であり家の設計をします。中にはどうしても奇抜なデザインに頭がいってしまってそこに「人が住む」という設計思想が抜けているのは?と思いたくなるような家もあったりします。 マンションの場合は構造 […]

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設計思想と原則論7:注文住宅、気になる耐震構造と設計思想

  以前の記事で、「ずっと安全な空気を吸っているという事実」が重要と言いました。今回は、耐震について、独自の考え方を交えてお話します。 これからマイホームを手に入れようとされている方にとって、一番の心配事が地震でしょう。地震対策はイザというとき、一瞬ためのの対策です。日本家屋にとって地震は避けられないもの。今回は、地震と家屋について考えましょう。 少し言いにくいんですが、施主さんが「耳年増」といいますか、たとえば「耐震基準に即した間取りを考えたとき、梁が組みやすいとか無駄のない構造はこうですよね」というご意見から入られるときがあります。 本音から先に言えば、特に最初はその視点は必要な […]

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Episode-1:「道路幅」で気をつけるべき2つのこと

はじめて一戸建て住宅を購入検討される多くの方が、「よくわからない」とおっしゃるのが「土地」。 見るべきところなのに「ないがしろ」にしてしまったり、そうでないところを食い入るように見てしまったり。人によってムラが激しいのがこの「土地えらび」。 上に建てる住宅部分(=ウワモノ)、つまり家屋の設計については皆さん「同じような前のめり具合」なのですが、どうも土地の話になると半分以上の方が「どうも難しそうで」と気分的に二の足を踏んでしまうのが現実です。 土地に関するトラブルについては、あなたも過去一度はどこかで聴いたことがあるはず。でも自分とあまり関係なさそうな話が多いため、どうしても自分のこととして捉 […]

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