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2022年10月30日

トイレのリフォーム・リノベーションで知っておきたい事

はじめに

トイレのリフォーム・リノベーションは、
単にトイレの設備を新しく交換するだけと思われがちですが
将来後悔しないために、
知っておきたい事・考えたい事など大切なポイントがいくつかありますので
ここでご紹介いたします。

 

1.トイレにも寿命はあります

便器の陶器の部分はヒビ割れがおこらない限り使えるとされています。
しかし便器以外の部分、タンク内等に使用されている部品の寿命が10年ほど、
部品配管やの部品のパッキン等は20年ほどが寿命とされています。
なのでトイレの寿命は10年程度と言われている理由がここにあります。

 

2.トイレの買い替えのタイミング

a.故障している場合

便器が割れてしまった場合や、ひび割れてしまった場合は、水漏れのリスクがあるため可能な限り早く取り替える必要があるでしょう。 温水洗浄便座から異音がするケースでは、すでに内部が故障している可能性がある、もしくは、現在故障していなくてもいずれ故障する可能性が非常に高いので買い替えを検討した方が良いでしょう。

 

b.古くなった場合

上記でも述べましたがタンクの中に使用されている部品の一般的な寿命は10年。長期間使用し続けると、否が応でも傷ついたり、汚れやすくなったりするため、黄ばみや傷が目立ち、掃除がしにくくなります。またトイレが老朽化すると水漏れやつまりなどのトラブルが頻発し、修理費用が発生する可能性があります。さらに、故障が頻発すれば日常の生活が非常に不便となります。修理費用や日常生活の不便さを考え、よってトイレが故障していない状態での買い替えを検討することも珍しいことではありません。

c.目安の状態がある場合

トイレによっては、買い替え時期の目安を知らせてくれる機能付きの温水洗浄便座があります。トイレ使用開始から約10年が経過した段階で、温水洗浄便座本体の表示ランプが点灯・点滅し買い替えのタイミングが近づいていることを知らせてくれます。また、トイレに異常がない場合でも点検を促すサインにもなります。

d.使いにくい・新機能が欲しい・掃除をしやすくしたい等の場合

絶対の買い替えの必要性はありませんが、こう思う時も買い替えのタイミングかもしれません。

 

3.トイレ選び

 

トイレの種類は大きく分けて3種類に分けられます。

a「タンクレス」便器とタンクが一体になった一体型でタンクのないトイレ
b「タンク一体型」タンク一体型でタンクがあるトイレ
C「組み合わせ型」

それぞれの長所・短所をふまえ、どれが合っているか検討してみましょう。

トイレの部屋の大きさに対しての便器の大きさのバランスも大切です。
大きすぎると動きづらくなり掃除も大変になります。

またマンションのトイレのリノベーションで気を付けたいのが
構造によって排水の方向と排水管の高さが異なるということ。
便器のタイプやサイズがマンションの構造にあったものかどうかの確認も必要です。

 

4. 便座のみを買い替える場合

トイレを買い替える場合、便器はそのままで便座や温水洗浄便座のみのを交換することもできます。ただし、種類によっては、便座のみの取り替えができないことがありますので、便座のみの取り替えができるタイプなのか事前にしっかりと確認するようにしましょう。

 

5. トイレを快適空間にするために

a. 清潔に保つ

トイレを清潔に保つためには、掃除しやすいスペースを確保し、
汚れのつきにくく掃除のしやすい便器や床材・壁材を選びましょう。

 

b. 防臭と防湿

トイレは特に匂いが気になる場所です。トイレそのものが汚れていると排気能力が落ちるので、掃除しやすいものを選びましょう。また、調湿・消臭機能がある壁材にすれば、より効果的です。窓がなければ換気扇も検討してみましょう。

 

c.明るさと照明

健康チェックができて掃除もしやすい明るさを確保しましょう。

 

d. 暖かさの確保

冬場のトイレは冷え込んでいることが多く、他の部屋との温度差が大きいと血管縮み血圧が上がります。排便時にはもっと力が入ってしまうので血圧は更に上昇し、排便後は一気に下降するため、ヒートショックが起きやすくなってしまいます。
心臓に負担をかけないようにトイレの室温を快適な温度に保つために、ヒーターなど暖房設備で寒さ対策も検討しましょう。

 

e. 電源・コンセント・換気扇の検討

トイレのコンセント計画は大切です。
ウォシュレット用コンセント1つ と 冷暖房設備や消臭器等をつける用に1つ
が必要です。

・ウォシュレット用コンセント(アース付き専用コンセント)は
便器の真後ろ過ぎると掃除やメンテナンスが困難なためNGです。
後ろの壁の向かって少し左側(給水管等の上側辺り、便器中心より左に250~300、床面から高さ200~300)がコードも目立たずオススメです。


・暖房設備等用は扉付近につけると使い勝手がよくスッキリします。

昨今トイレの脱臭機能の性能がよくなりましたが、トイレに窓がない場合は換気扇も検討します。その際スイッチは換気扇遅れ停止スイッチがあると便利です。

 

f. 使いやすい収納スペースの確保

日常的に自宅のトイレを使う家族の人数や、トイレ用品のストックの量を考えて、収納スペースを考えます。さらに掃除道具・洗剤等生活感が出やすい物をキレイに機能的に収納できれば清潔感や統一感のある快適なトイレになるでしょう。手洗いカウンターをどうするかと一緒に考えてみましょう。

 ※リクシルカタログより

 

g. トイレのバリアフリーを考える

小さなお子様や特に高齢者やがいるご家庭は配慮が必要です。
いまは不自由を感じていなくても、年を経るにつれ、
トイレに行く回数は増え、動作がむずかしくなることが想定されます。

・床の段差をなくす・広めの空間・将来手すりをつける計画をしておく
・扉の向きを緊急時の救助や介助のため外開きにする
・将来の車いす想定(引き戸や折れ戸に対応できるか)の検討もしておく

等々、あらかじめバリアフリーを意識したトイレにしておくと
誰にとっても安心で経済的です。

 

h. 最新機能をチェック

温熱・温水便座をはじめ、リモート洗浄ボタンや自動洗浄など、トイレの便利な機能は日々進化しています。年を経るとトイレ内でのいろんな動作がむずかしくなるので、こうした便利な機能を取り入れることも検討しましょう。また、反対に自分には不必要な機能もあり、コストが高くなってしまうおそれもあります。担当者と相談するなど検討してみましょう。

※リクシルカタログより

まとめ

このように清潔で快適なトイレにリノベーションするには、
注意したいポイントがたくさんあります。
毎日の生活に欠かせないトイレは住まいの質に大きく関わります。

以上を参考に
ご家族のみなさまが快適に使えるトイレになるよう
リノベーションをご検討してみてください。

ABOUTこの記事をかいた人

リフォーム事業部

お引渡しをしてから何かトラブルがあった時、ご自宅の主治医として出来る限り素早く駆けつけたい、 そんな想いから施工エリアを半径15kmと定めアフターフォローの充実を大切にしております。 耐震診断士等の有資格者も在籍しており、小規模なリフォームからインスペクションが必要な増改築・リノベーション工事を展開しております。