男女の兄妹で同じ部屋はトラブルが起きる?注文住宅の子供部屋の作りかた

注文住宅の間取りを考えるとき、子供部屋の数も重要なポイントになります。特に異性の場合は、「できれば1人1部屋ずつあげたい」と思うケースが多いでしょう。

しかし、面積との兼ね合いで、1つの居室が狭くなってしまう、というお悩みに直面することも珍しくありません。 子供はいずれ巣立っていきます。「一時のことだし、家族なのだから、同じ部屋でも大丈夫」という意見も耳にします。各居室が狭くなるくらいなら、2人(複数人)1部屋でもいいのでしょうか?

 

子供もいずれプライベート空間は欲しくなるもの

結論としては、基本的には1人1部屋作ってあげたほうがいいでしょう。
小さいころは、あまり問題は発生しません。むしろ、1人部屋では寂しがるケースも多いです。しかし、成長すれば、いずれはプライベート空間が欲しくなります。同性の兄弟姉妹であっても、家のなかで「どこにも1人になれる場所がない」というのは、辛いものです。異性であれば、なおさら気をつかうことに。

1つの部屋を、家具などで簡易に仕切るケースもあります。しかし、のぞけばすぐ見えてしまったり、音が漏れてしまったりするような状況では、やはり落ち着いて過ごすことができません。

 

第二次性徴を迎えるとトラブルは起きやすい

特にトラブルが発生しやすいのは、第二次性徴を迎えるころ。からだに変化があり、女子であれば、月経が始まります。異性で同室の場合、着替えにも神経をつかわなければいけません。月経時に着替えを見られて、事情を理解していない兄弟が馬鹿にしてしまい、それによって本人が傷つく、といったトラブルも想定されます。

また、この時期は思春期でもあります。情緒が不安定になることも少なくありません。多感な時期に常に近くに人がいるのは、逃げ場がなくて辛いもの。もう一方の子供に辛くあたってしまうこともあるかもしれません。

こういったトラブルは長く心の傷になるケースもありますので、やはりプライベート空間は重要です。

 

注文住宅では、可変性のある間取りにすることも可能

1人1部屋作ってしまうと、それぞれの居室が狭くなってしまいます。でも、注文住宅であれば、可変性のある間取りにしておくことが可能ですので、ぜひ検討してみましょう。

可動式の間仕切りを取り付けるか、後から壁をとりつけやすい間取りにしておく、といった方法もあります。そうすれば、子供が小さいうちは広々と1部屋で使い、プライベート空間が欲しくなったら2部屋に仕切る。子供が独立したら、また1部屋に戻す、といった具合に、フレキシブルに対応できます。

その際は、エアコンや窓の位置に十分注意することが大切です。片方の部屋だけ空調設備がない、換気ができない、となってしまっては問題です。また、家具の配置も何パターンか考えておき、将来困ることがないようにしておきましょう。将来の使い方も踏まえて、設計士や不動産会社の担当者に相談しながら進めれば安心です。

今、まだ子供が小さい場合、もしくはこれから家族が増える場合は、子供自身が意見を言うことはありません。だからこそ、親が将来のことも考慮しておく必要があります。今しっかり設計しておくことで、将来の家族間トラブルを避けることができるのです。

 

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