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2019年2月13日

木で建てられた家に住むメリットとは?建てる際の注意点も紹介

新しく家を建てようと考えている人の中には、自然素材である“木”をふんだんに使った家に住みたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
最近では、多くの住宅メーカーや工務店も、木の家づくりに力を入れております。
そこで今回は、自然素材の木で建てられた家に住むメリットを5つと、木の家を建てる際に注意することを2つ紹介します。
新しく家を建てようか考えている人や、木で建てられた家について気になっている方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

木の家がもつ5つのメリット

木の家のメリット①防ダニ効果

近年では住宅様式の変化に伴って、室内に生息するダニの数が増加しているといわれております。
その原因の1つは、住宅の建築に使用される素材の変化です。従来の木造住宅が減り、代わりにコンクリート造やプレハブ造の住宅が増えました。
そのおかけで、住宅の気密性は高く保たれるようになりましたが、一方で、室内の空気の流れが悪くなってしまい、ダニの好む湿度の高い環境も多く作られてしまいます。
加えて、暖房設備や家電製品の進化に伴い室内が高温多湿になることや、カーペットや絨毯など使用によりダニの生息に最適な条件が増えたことも、ダニが増加する原因になります。

しかし、木で建てられた家や、自然素材を使用した家では、防ダニ効果が期待できるのです。
ダニは、木の出す独特の匂いを嫌がります。また、檜をはじめとした自然素材に使用される木の精油には、ダニや細菌類の増殖を抑える効果もあります。
加えて、木の持つ調湿効果によって室内の結露の発生やカビの増殖も抑制できますので、ダニが生息しにくい環境を作ることができます。

また、ダニはアレルギー症状の原因の1つでもあります。木で建てられた家は、アトピー性皮膚炎や喘息をお持ちの方でも快適に過ごすことができます。

 

木の家のメリット②悪臭を吸い取る

木には、部屋の嫌な臭いを吸収したり、空気中の有害成分を浄化する働きがあります。
家の素材となる多くの木には、消臭効果や抗菌性を持つ香りの成分である「フィトンチッド」が含まれております。この成分が部屋中に漂うことで部屋の中の悪臭を吸い取り、嫌な臭いを消すことができます。

また、木材の一種であるヒバには、ヒノキチオールという成分が含まれております。このヒノキチオールは近年でも注目されている成分で、防臭効果に加えて抗菌作用も期待できるといわれております。
他にも、檜やヒバには空気中のホルムアルデヒドや有害物質を吸い取る働きがあります。そのため、ハウスシック症候群やアレルギー対策としても大いに効果が期待できます。

 

木の家のメリット③リラックス効果

多くの木に含まれるフィトンチッドですが、防臭効果に加えて、リラックス効果も合わせ持っています。

実は、森林浴をして「気持ちがいい」と感じるのは、このフィトンチッドの効果によるものです。フィトンチッドには、人間の自律神経を整える働きがあり、それは、木が伐採されて木材となっても効果が持続します。

ですので、木の家に住むことで、室内にいながらも森林浴の効果を得られます。

 

木の家のメリット④高い調湿効果と断熱効果

木には、高い調湿効果と断熱効果があります。
室内の湿度が高くなれば水分を吸収し、逆に、室内が乾燥すると木に含まれている水分を放出することで、自然と湿度を調整しています。
人が快適と感じる湿度は、おおよそ40%から60%といわれておりますが、木の家では湿度を約50%に保つことができます。

そのため、生活を送るのに快適な空間を維持できると同時に、湿気が原因で起こる様々な住宅問題(結露、ダニ、カビなど)に対しても、大きな役割が期待できます。
また、木は高い断熱効果も持っています。
木の断熱効果はコンクリートの約12倍ともいわれており、天候や周囲の温度に影響を受けることが少なく、部屋の空間を快適に保つことができます。

断熱効果が高ければ、温度調節としてエアコンに頼ることも少なくなりますので、省エネルギー効果も同時に期待できますよ。

 

木の家のメリット⑤有害な化学物質が発生しない

家の建築素材に木を使うことで、人体に有害な化学物質を吸収すると同時に、化学物質の発生自体も抑えることができます。
家の壁の素材として広く使われている「ビニールクロス」は、万が一に家で火事が起こり壁が燃えてしまった際には、有毒ガスを発生する可能性があります。

けれども、木材などの、有害物資を用いない自然素材を建築に使用することで、有害物資やガスの発生といったリスクの軽減につながります。
また、有害物質による空気汚染が原因とされるアレルギー症状や、シックハウス症候群などの対策としても木材は非常に役に立ちます。

 

木の家を建てる時の注意点

木の家を建てる際の注意点①「シロアリへの対策」

木材を使用した住宅に特有のトラブルとして、シロアリによる家の侵食が挙げられます。
シロアリは、水分が豊富にある場所や湿気が溜まっている場所を好みます。木の持つ高い調湿効果に加えて、なるべく湿気が溜まらないように対策をしましょう。

また、木材の種類の中には、シロアリが好まない木も多くあります。特に檜や杉、ヒバは耐蟻性を持つ代表的な木材です。木の家を建築する際には、耐蟻性を持つこれらの木材を土台に使用することで、シロアリ対策の1つの方法になります。

 

木の家を建てる際の注意点②「木材はしっかりと乾燥させる」

木は、空気中の環境に合わせて水分を吸収、放出し室内環境を快適に整える調湿機能があります。この働きは、家の素材に木を使用する大きなメリットになりますが、同時に、家の耐久性にも注意をしなければなりません。
木は、水分の出し入れに伴って、膨張と収縮を繰り返します。調湿効果により一定の湿度を保つことができますが、長い年月とともに木の形が変形することで、家の安定性を損なってしまう可能性もあります。

そのため、室内の空気をしっかりと行い、木材が含んでいる水分量を適切な値に保つことが大切です。
また、家の素材には、十分に乾燥させた木材を用いることで、木の形の大きな変化を防ぐことができます。

 

木の家の特徴をしっかりと理解して、理想的な住まいを作ろう

今回は、自然素材である木で建てられた家のメリットを5つと、建築時の注意点について紹介しました。
木で建てられた家には、ダニを防いだり、部屋の適切な温度を保つ働きがあったりと、ご家族が快適に生活するためのメリットが多くあります。
また、鉄骨造やコンクリート造の住宅では感じることのできない、森林浴と同等のリラックス効果は、木の家ならではの大きな特徴です。

もちろん、木の家で快適に生活するためには、シロアリへの対策や、木材の乾燥を行うなどの注意点があります。しかし、これらの問題に対しては対策方法もありますので、建築時にしっかりと対応しておくことをオススメします。
これから新しく住まいを建てようか考えている方は、ぜひ、木で建てられた家も検討してみてはいかがでしょうか。

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永く安心して健康で快適にくらせる家であること。住めば住むほどよくなる家であること。住む人に幸せが訪れる家であること。そして、造る者にも嘘がない真摯な心で造ること。こうして造られた家を私たちは「0宣言の家」と呼んでいます。