無垢のフローリングはカビやすい?うまくつきあっていく方法とは

フローリングの床材を選ぶとき、従来の合板フローリングではなく無垢材のフローリングを選択する人が増えています。合板と違い、接着剤を使用しない無垢のフローリング材は、シックハウス症候群の原因物質を放出しないばかりではなく、その調湿効果や肌ざわりの良さなど、さまざま面で評価され、人気を集める床材です。

一方「メンテナンスが大変なのでは?」と考える人が多いのも事実。実際、「うっかりカビさせてしまった」という人も少なくありません。無垢材のフローリングをカビさせず、きれいに使い続けるコツはあるのでしょうか。

 

無垢材にカビが生えるのはどういうとき?

一般的に、カビは栄養・温度・湿度・時間の4つの条件がそろったときに繁殖すると言われています。フローリングの場合、食べこぼしや人の垢、フケ等のごみがカビの栄養分となります。温度と湿度が高くなる梅雨時などは、さらに繁殖しやすくなってしまいます。

危険な場所は、風呂場の足ふきマットの下、敷きっぱなしの布団の下、ソファの下など、湿りがちで掃除が行き届かず、風通しの悪いところです。こういった場所にはカビが生えやすく、気づくのも遅れがちになりますので注意しましょう。

 

カビを防ぐためにはどうすればいい?

カビの胞子は常に空気中を漂っており、さまざまな場所にとりついては菌糸を伸ばし、繁殖します。これを防ぐのは難しいものですが、上に挙げた繁殖の4つの条件のうち、ひとつでも欠けるとカビは増えません。

まず比較的簡単に対処できるのが、「湿度」を取り除くことです。といってもわざわざ除湿器などを使う必要はなく、ときどき窓を開けて風通しを良くする程度で十分です。

マット類はなるべく敷かない方がいいですが、敷く場合はときどき持ち上げましょう。また冬場、石油ストーブやガスストーブといった「室内で燃焼するタイプ」の暖房器具を使用する場合も注意が必要です。こういったタイプの暖房機器は燃焼と同時に水蒸気を出しますので、部屋全体の湿度が高くなりがち。こまめな換気を心がけましょう。

さらに、こまめに掃除をすることによりカビの増殖を抑えることができます。カビの繁殖の条件のうち「栄養」と「時間」を取り除くのです。カビは表面にとりついた後、根を張って奥まで浸透し増殖していきます。根を張る前に見つけてふき取れば、それ以上増えることはありません。

カビは根を張ってしまうと、汚れが中にしみこんでしまいます。こうなってしまっては、カビ取り剤を使用しても汚れは落ちず、せっかくのフローリングの見た目が大きく損なわれてしまいます。

さらに、カビは放置すると健康への被害が発生することもあります。 「なるべくカビを発生させない」「見つけたらすぐにふき取る」ことを心がけ、無垢材のフローリングとうまく付き合っていきましょう。

 

無垢フローリングについてご相談のある方
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